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2006年2月

2006年2月28日 (火)

うつ病とアレルギーの関係

●うつ病、神経症、アレルギーとの関係性は、男性と女性で異なる。

リンク: Depression, anxious personality tied to allergies - Yahoo! News.

●これまでの研究で、抑うつとアレルギーには関係性があることがわかっていた。その仮説の1つは、神経症的な性質をもつ人は、抑うつとアレルギーになりやすいというものだった。

●抑うつ患者でアレルギーが出やすい理由は、免疫系の障害または何らかの生物学的な影響であると考えられる。また、慢性的なアレルギーがある場合には、そのストレスが抑うつを引き起こすことがあると考えられる。この相互関係は、神経症とアレルギーの場合でも同じである。

●Psychomatic Medicineに掲載された研究は、この関係性をさらに詳しく分析したものである。

●まず、抑うつ患者は抑うつのない人に比べて、50%アレルギーになりやすい。神経症的な性格をもつ成人では、そうでない人に比べて22%アレルギーになりやすい。

●ただし、抑うつとアレルギーの関係性は女性だけにみられ、この関係を神経症的な性格で説明することはできない。

●また、神経症的な性格をもつ男性ではアレルギーのリスクは高いが、抑うつとアレルギーとの関連はなかった。

●男女でどうしてこのような差が出てくるかは、まだわかっていないそうです。

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2006年2月27日 (月)

タミフル、石油からつくられる

●インフルエンザ対策で備蓄が進められている「タミフル」を、石油から製造される方法が開発された。

リンク: インフルエンザ特効薬のタミフル 植物使わず製造 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●タミフルは中華料理で用いられる「八角」を原料として製造される。中国では、八角の原産地で買占めが起こり、入手しづらい状況になっているとも聞く。

●東京大学の柴崎博士が開発。しかし、実用化にはクリアしなければならない問題がある。それは、タミフルの製造販売権がロシュにあること。なお、この製造方法を東京大学は、大学所有の知的財産として特許出願しているという。

●東南アジアの国々では、緊急的に「タミフル」様薬物を製造している。その背景には、なかなか増産できないタミフルを、先進国が買い占めていることがある(もちろん日本も含まれる)。この「知的財産」にはロイヤリティがつくのかつかないのか、またそれはどの程度なのかはわかりませんが、八方丸く収まって、ぜひ一刻も早い増産をしてほしいところです。

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2006年2月24日 (金)

米国産ウシ由来の原材料が使用された医薬品

現在、米国産ウシ由来の原材料が使用されている医薬品の一覧がありました。

リンク: 「はたともこ日記」ブログ:BSEと医薬品.

以下、上記リンクからの転載です。

成分名(販売名)
・インターフェロン ガンマ-n1(オーガンマ100)
・インターフェロン アルファ(オーアイエフ250万IU、同500万IU、同1000万IU)
・乾燥ガスえそ抗毒素(乾燥ガスえそ抗毒素“化血研”)
・乾燥ボツリヌス抗毒素(乾燥ボツリヌス抗毒素“化血研”)
・乾燥濃縮人活性化プロテインC(注射用アナクトC2500単位)
●乾燥弱毒性おたふくかぜワクチン(乾燥弱毒性おたふくかぜワクチン「化血研」)
・乾燥濃縮人血液凝固第Ⅷ因子(クロスエイトM250、同500、同1000)
●インフリキシマブ(レミケード点滴静注用100 抗リウマチ薬) 
●ムロモナブ-CD3(オルソクローンOKT3注)
●肺炎球菌莢膜ポリサッカライド(ニューモバクス 肺炎予防ワクチン)
・オクトコグアルファ(コージネイトF250IU注射用、同500IU注射用、同1000IU注射用)
・ルリオクトコグアルファ(リコネイト250、同500、同1000)
●イミグルセラーゼ(セレザイム中200U)
・A型ボツリヌス毒素(ボトックス中100)
●サキナビル(フォートベイスカプセル HIVプロテアーゼ阻害剤)
・トラスツズマブ(ハーセプチン注射用60、同150 乳癌の治療薬)
●リツキシマブ(リツキサン注10mg/ml(100mg/10ml)、リツキサン注10mg/ml(500mg/50ml)抗ガン剤)

【平成15年7月以降に新たに承認された医薬品】
●エタネルセプト(エンブレル皮下注用25mg 抗リウマチ薬)
●ゲムツズマブオゾガマイシン(マイロターグ注射用5mg 急性骨髄性白血病の治療薬)

(転載ここまで)

詳しくはリンク先をごらんください。厚労省は順次、米国以外の牛を原材料とするように求めていくとのことですが。HIVのことを考えると、いかなる譲歩も認めるべきではありません。

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「新鮮な肉」の理由

●赤くて新鮮な肉と、茶色くて色の悪い肉、あなたならどっちを選ぶ。もちろん、赤くて新鮮な肉に決まっているだろう。しかし、その肉の色は本当の肉の色ではないかもしれない。

●着色料を使っているわけではない。しかしその色は、一酸化炭素によって変色した可能性がある。

●Washington Post から。米国の消費者団体が米国政府に、過剰な一酸化炭素の使用は、「着色料」のような表示をつけるべきと求めている。

リンク: FDA Is Urged to Ban Carbon-Monoxide-Treated Meat.

●一酸化炭素を使うことで、肉はピンク色が数週間続くようになる。食肉業界や小売業にしてみれば、悪い色の肉は売りたくない。そもそも肉が茶色くなるのは、肉の品質が悪くなるからではなく、酸素に触れるからである。にもかかわらず、消費者は茶色い肉を好まない。

●業界が消費者の好みに合わせるのは当然であるともいえる。問題は、これを「添加物」と認めるかどうかということである。消費者は、その色が人工的に保たれた色であることを知らないということ。これはフェアではないというのが、消費者団体の言い分である。

●ところで、食品への一酸化炭素への使用は、日本では1990年代に禁じられている。しかし、これはマグロなどの魚を対象としたものである。もともとこの技術は、マグロなどを輸入する際に、新鮮さをアピールするために開発されたらしい。食肉では、実際はどうなっているのだろう?

●人間の一酸化炭素中毒死では、身体が鮮紅色となることが知られている。これは、一酸化炭素がヘモグロビンと結びつきやすい性質をもつためである。魚も肉の色も、原理はこれと同じである。

●ところで、そもそも肉は熟成させなければうまくならない。村上信夫氏は、自宅ですき焼きをやるときなどは、少し色が変わりかけて、安くなった肉を(わざわざ)買いに行くと書いている。一酸化炭素を使った肉では、熟成具合がわからなくなる。困ったことである。

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2006年2月23日 (木)

多発性硬化症と金属の関係

リンク: BBC NEWS | Health | Metals link to multiple sclerosis.

英国BBCより。

●多発性硬化症の原因は金属にあるのではないかという記事。

●英国キール大学の研究者によると、多発性硬化症の患者では尿中に鉄が多く含まれていた。また、再発・寛解を繰り返す患者では、アルミニウムが多く含まれていて(多発性硬化症でない患者の40倍)、そのレベルは、アルミニウム過敏症の患者と同程度だった。

●専門家は、「調査結果は興味深いが、多発性硬化症は複雑な疾患であり、金属との関係性を明確にするには、もっと研究を重ねる必要がある」と述べている。

リンク: 特定疾患情報 -多発性硬化症-.

●多発性硬化症は難病(特定疾患)の1つであり、神経の周りを覆う「髄鞘」が壊れてしまう病気。さまざまな神経を損傷することで、目がみえなくなる、歩けなくなるなど、さまざまな症状を表す。

●一般に欧米の白人に多く、日本人やアフリカンにはまれな疾患だが、疾患が高頻度の土地に移住した場合、発病頻度が高くなることが知られている。

●ウイルスなどの感染微生物の影響が考えられ、自己免疫疾患と考えられている。

●今後、もしも金属との関係が明らかになれば、新たな治療法を開発する大きなきっかけとなるかもしれません。

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2006年2月22日 (水)

空腹だと記憶力がよくなる

リンク: BBC NEWS | Health | Hunger pangs 'may trigger memory'.

●米国エール大学の研究チームが、空の胃から分泌されるホルモン、グレリンghrelinには、新しい記憶を形成する脳の部位を活性化する働きがあると報告した。

●グレリンは空腹を脳に知らせるホルモンであり、これまで、脳全体を活性化させる働きがあることが知られていた。

●ホルモンは脳の視床下部を刺激することで、空腹の感覚の引き金となる。しかしこのホルモンは、学習にかかわる海馬にも作用しているとみられる。

●研究者は、「研究は、グレリンが高度な脳機能をコントロールするとともに、学習能力とエネルギー代謝の分子レベルでのリンクを表している可能性がある」と述べている。

●グレリンを利用して、学習・記憶障害に対する新薬が開発される可能性がある。しかし、副作用として体重減少があることに注意してください、とのこと。

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2006年2月21日 (火)

手術中麻酔と死亡リスク

●近代医学の進歩の1つは、手術である。手術によって疾患の原因である臓器や部位に、直接アタックできるようになった。

●手術には欠かせないもの、それは麻酔である。手術がこれほど広範囲にできるようになったのは、ひとえに麻酔術が進歩したからだといっても過言ではない。

●しかし、じつは麻酔のメカニズムは、よくわかっていない。マジシャンのように、頭の上でパチンと指をならすことで、眠ったり起きたりするということは、少なくとも医学の領域では、認められていない。

●半年ほど前のことだが、米国のLA timesが、麻酔が患者の命を縮めているという記事を報じていた。

●以下はその記事から。最近の2つの研究によって、術中の麻酔は、じつは術後も1年以上続いていること、さらに、手術が終わって手術箇所が治ったとしても、術後の死亡のリスクは上がっていることが明らかになった。

●最初の研究は昨年の秋、アメリカ麻酔士協会の年次大会で発表されたもので、術中深い麻酔状態があると術後の死亡リスクが高くなり、そして、調査で対象となった患者は心臓以外の手術だったが、ほとんどの死亡原因は、心臓発作または癌であった。

●もう1つの研究は、the journal Anesthesia & Analgesia 1月号に発表されたもので、同じく深い麻酔をかけた患者で術後の死亡リスクが高くなり、さらに同様に、心臓以外の手術を受けた患者で1年以内に亡くなった患者の死亡原因は、心臓発作や癌であった。

●手術と麻酔が長期間にわたって何らかの作用を及ぼし、それらが死亡時期を早めているということは、外科のエキスパートたちのなかでも認められているというが、その詳しいメカニズムに関する発表はない。

●あるエキスパートは、麻酔と手術は、体内の炎症を一挙に引き起こす原因となっているのではないか、その炎症が心臓や呼吸器、癌の原因、痴呆(心臓以外の手術を受けた高齢患者で、認知機能の低下がみられたという報告もある)を起こしているのでないか、という。

●現段階では仮説だが、麻酔と手術は、ストレスに関連するノルエピネフリンのようなホルモンを放出する引き金となり、そのようなホルモンが、体内の炎症反応を活発にして、免疫システムの機能に害を及ぼすという。なお、炎症は心臓病や癌、痴呆など、多くの疾患を悪化させる原因として知られている。

●スタンフォード大医学部のGaba博士は、手術も麻酔も自然なことではないし、炎症の進行は術後も通常の状態に戻らず、長い間にわたって持続するという。また、ジョージア医科大のMeiler博士は、手術自体にも痛みやストレス、不安を伴い、さらに術中には、麻酔や輸血、低体温があって、これらがすべて、免疫システムをゆさぶっているのだといっている。

●いずれにせよ、術中の麻酔の危険性はかなり明白なのだが、とはいえ、どんな理由があれ、手術が必要な患者には麻酔も必要である。現在考えられる方法は、まずは、投与する麻酔薬の量を最低限にすることで、患者の麻酔レベルを正確に測ることができるモニター類の開発が進んでいる。

●次に、いささか対処療法的ではあるが、他の薬剤によって麻酔の悪影響を防ぐ方法で、抗高血圧薬であるβブロッカー薬などを術前に処方すると、心臓以外の手術患者の術後死亡リスクを減らすことができるという。βブロッカーは、術中の心臓へのストレスを軽減してくれるのだ。

●また、コレステロール値を下げる薬、スタチンでも、循環器系の手術患者に投与すると、術後の死亡率が改善されるらしい。

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糖尿病をブタの細胞移植で治す

リンク: BBC NEWS | Health | Pig cells 'may reverse diabetes'.

●インスリンを分泌するブタの細胞を、糖尿病の人間の患者に移植できる日も近い、というニュース。

●米国ミネソタ大学の研究チームが、ブタの膵臓の細胞を、糖尿病のサルに移植することに成功し、糖尿病は治癒したとのこと。移植後の免疫による拒否反応は、薬のコンビネーションで抑えることができた。

●ヒトへの移植の臨床実験は、2009年にも始めたい考え。ネックは、人間の免疫拒否反応を防ぐ方法を、さらに進めることにある。

●なお、ブタの心臓の弁は心臓移植で、数万人の患者に使用されている。また、ブタの細胞はパーキンソン病治療にも効果があるという報告もあります。

リンク: 最新パーキンソン病 | ハンチントン病患者に対するブタ脈絡叢細胞の移植実験がアメリカで来年から始まるかもしれない.

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2006年2月20日 (月)

イソフラボン強化みそ「安全性確保できず」 

リンク: asahi.com:イソフラボン強化みそ「安全性確保できず」 食品安全委?-?暮らし.

ここのところ、骨粗鬆症予防や癌予防などの効果があるとされる「イソフラボン」に関する記事が多い。朝日新聞のWebからまとめてみる。

●上記記事は、マルコメが申請した大豆イソフラボンを強化した味噌について、食品安全委員会の専門調査会が、特定保健用食品として認めないことを決めたという内容。

●マルコメが申請するイソフラボン強化味噌には、イソフラボンの一種アグリコンが、100g中通常の3倍近い141mgが含まれている。

●イソフラボンは女性ホルモンと構造が似ているため、過剰摂取によりホルモンバランスが崩れる可能性がある。イソフラボン強化味噌でつくった味噌汁では、1日あたり2杯を摂取すると、通常の味噌の8倍のイソフラボンを摂取することになる。「十分な安全性が確保されるとはいいがたい」のである。

リンク: asahi.com: 大豆イソフラボン、妊婦さん取り過ぎ注意?-?健康.

●この記事は2月1日の記事。大豆イソフラボンの過剰摂取に注意を促すもの。ホルモンバランスを崩す恐れがあるとして、妊婦や乳幼児に対する追加摂取は「推奨できない」と、同じく食品安全委員会の専門調査会が警告している。

●ただし、財団法人日本健康・栄養食品協会は、調査会が根拠としたデータに疑問を呈している。

リンク: asahi.com: 心臓病予防「大豆に効果なし」 米の民間団体が研究結果?-?健康.

●これは1月28日の記事。米国の「米国心臓協会(AHA; American Heart Association)」がイソフラボンには悪玉コレステロール(LDL)を減らす効果がないと報告している。

●イソフラボンには心臓病予防効果はない。また、乳がんや骨粗鬆症への効果に関しても、それに関する効果や安全性は確認できなかったとしている。

●大豆食品は健康的な食品である。しかし、特定の疾患にそれほど効果があるわけではないということになりそう。

●AHAのオリジナルの記事は下記から。

リンク: Soy protein shows little effect on "bad" cholesterol.

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低脂肪、低カロリーの効果?

リンク: Diet study confusion will not change habits-analysts.

Reuterから。「栄養に関する研究結果の混乱は、食生活を変更させないだろう」

●先日、New England Jounal of Medicineで、カルシウムやビタミンDの摂取は女性の骨粗鬆症予防に効果がないという研究報告が掲載された。

●昨年には、Journal of the American Medical Associationに、低脂肪食品や野菜・果物を多く摂取しても、癌や心臓疾患のリスク低下には効果がないという研究結果が発表された。

●つまり、これまで米国で考えられていた栄養や食事の常識が、疑われている。こうした結果が、一般の人々の飲食習慣に影響してしまうのではないかという懸念が、米国では出ているようである。

●しかし、米国の専門家は、その懸念はあたらないとみている。「人々がダイエットをするのは、自分たちが気分よくなりたいから」だそうである。

●低脂肪ダイエット、低炭水化物ダイエットなど、米国ではダイエット方法がすぐにブームとなる。こうしたニュースにすぐに反応するのも、米国らしいといえます。

●ちなみに日本の成人の肥満者は24%。米国では65%にのぼる。いずれにしても、バランスよい食事をすることが大切。脂肪とカロリーの制限が、必ずしも長寿につながるわけではないとしても、健康維持に重要。沖縄の長寿の人たちは、豚肉をもりもり食べているようですし。

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「タミフル」など、4月から薬価大幅下げ

リンク: NIKKEI NET 中外製薬の「タミフル」など、4月から薬価大幅下げ.

●インフルエンザ治療薬「タミフル」(中外製薬)、抗潰瘍薬「タケプロン」(武田薬品工業)、「オメプラール」(アストラゼネカ)、アルツハイマー治療薬「アリセプト」(エーザイ)など8つの薬について、厚生労働省は強制的な薬価引き下げルール「再算定」の対象に指定した。

●薬価は原価計算方式などの方法により算定され、一般に発売から10年で改定(薬価改定)が行われる。しかしそれ以前に、次の要件に該当する場合、薬価が改定される。

①年間の販売額が150億円を超えている。

②薬価基準に収載された時点で製薬企業から示された予想年間販売額、または効能追加の場合は効能追加の承認を受けた直前の薬価改定時の年間販売額の2倍以上となったもの。

●つまり再算定とは、これらの薬が非常によく出回っているあかし。備蓄が行われているタミフルなど、それはそれは、売れていることでしょう。10~最大25%の引き下げが行われるそうです。

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2006年2月17日 (金)

鳥インフルエンザ・ワクチン、子どもへの治験

リンク: BBC NEWS | Health | US to test child bird flu vaccine.

英国BBCより。

●米国で鳥インフルエンザ・ワクチンの治験が始まり、120人の子どもに投与されている。

●鳥インフルエンザ・ワクチンの開発は中国、日本、ヨーロッパで始まっているが、人間の子どもに投与したのは初めてではないか、とのこと。ただし、まだ信頼性のないワクチンを子どもに投与するのは危険ではないかとの声もある。

●多くの医薬品会社が鳥インフルエンザ・ワクチンの開発を競争している。米国の医薬品業界の「迅速な対応」には、頭が下がる?

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骨粗鬆症には効果がない?

リンク: Study Shows Limited Benefits From Calcium - Los Angeles Times.

LA Timesより。

●先日米国の医学誌 The New England Journal of Medicineで、骨粗鬆症の患者にカルシウムとビタミンDを投与するのは、ほとんど効果がない、という調査結果が発表された。

●この研究は、50~79歳の米国人女性36,282人を対象にした大掛かりなもので、サプリメントを投与した群と投与しない群で、大きな差がみられなかったというもの。

●米国のガイドラインでは、骨をつくるためにカルシウムおよびビタミンDをとることが推奨されているが、その結果に「?」がついた形。骨粗鬆症の患者へのカルシウムとビタミンDの摂取は、もちろん日本でも推奨されている。

●これまでカルシウムとビタミンDの摂取を勧めていた医師は、一様に困惑しているようで、「推奨される摂取量では十分ではなかったのだ」といった苦しいコメントも寄せている。今のところ、栄養療法のメニューを変えるまでではない、といった共通認識のようだ。

●カルシウム不足が骨の生成に影響することは、当然である。ビタミンDについては、それが不足すると、食物中のカルシウムが吸収されなくなってしまうのである。

●もちろん、だからカルシウムを摂らなくていい、ビタミンDを摂らなくていいというわけではない。人間の身体の仕組みは、なかなか複雑です。

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2006年2月16日 (木)

2006年診療報酬改定

リンク: 診療報酬改定案、小児・産科に手厚く…中医協答申 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●医療費削減に伴う診療報酬改定が答申された。初診・再診料の引き下げと一本化など、「開業医に甘い」診療報酬が見直されつつある印象。医師会の影響力が弱まっていることがうかがわれる。

●ターミナルケア加算やセカンドオピニオンの保険適用など、患者にとってよい内容もある。

●禁煙治療の「ニコチン依存症指導管理料」が新設されたが、上記記事によると、厚労省の「がん患者の減少で将来の医療費の削減につながる」という意見に対して、支払い側、すなわち健康保険組合などの代表者のなかから、「禁煙のための治療費と費用対効果がはっきりしない」と反発があったらしい。

●タバコが肺癌などの呼吸器疾患、また生活習慣病の誘因となっていることは、さまざまな科学データがある。今さら「費用対効果」? どっかとどっかがつながって、怪しい関係の臭いが……。

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2006年2月15日 (水)

顔を犬に食べられてしまった女性

リンク: Face Transplant Patient Displays Features - Yahoo! News.

●昨年11月、犬にかまれて鼻や唇を失ったフランスの女性に、世界で初めて、脳死のドナーから提供された顔面の移植が行われた。

●その女性が、初めてテレビカメラの前に立った。「手術以来、私はみなさんと同じような顔をもつことができました」と語るのは、イザベルさん38歳。その表情は、リンクをクリックしてください。

●手術前、イザベルさんには唇がなく歯が露出していて、鼻もほとんどなかった。食事の際には食べ物が口からこぼれてしまい、人の前では怖がらせないように、手術用マスクをしていた。

●唇を大きく動かすことはできないが、言葉はもちろん、食事に支障をきたさないそうである。素晴らしい技術の進歩。

●ただ、イザベルさんの皮膚の色が移植片とは異なるようで、化粧をしても移植したことはわかってしまうらしい。

●なお、イザベルさんの顔を食べてしまったラブラドル・レトリバーは、安楽死となったそうです。

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国立がんセンター独立行政法人化

リンク: 国立がんセンター、2010年度に独立行政法人化 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●「がんセンター」「循環器病センター」「精神・神経センター」「国際医療センター」「成育医療センター」「長寿医療センター」の高度専門医療センター(6機関8病院)が、2010年に独立行政法人化する見通しとなった。

●独立行政法人化とは、自己採算方式をとるということだが、こうした高度医療の「研究」施設では、現状の利益よりも将来的な有用性を見据えた事業が行われている。むしろ、そうした研究を行うことにこそ、これらの機関の意味がある。

●研究で採算をとるとは、新しい成果を発表してお金に結びつけるということを意味する。この傾向は、日本だけでなく世界的な潮流でもある。結果として、科学論文や業績の捏造といった事態を招いていることに、留意すべきである。

●厚労省は、財政支援などを別枠で求めるという。同時に厚労省は、研究成果の評価方法についても新たな方法を模索したほうがよい。経済性や有用性といった基準の「わかりやすさ」だけを指標とすべきではないだろう。

●もちろん、「構造改革」が「金にならない患者」を排除することのないように監視する必要がある。

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2006年2月14日 (火)

ナイジェリアの鳥インフルエンザ

リンク: Nigeria Ignores Bird Flu Precautions.

SF Gate (San Francisco Choronicle)より。

●先日鳥インフルエンザで2人の死亡者が出たナイジェリアだが、鳥インフルエンザの拡大を防ぐ措置がとられていない。

●感染者が出た地域の養鶏業者などには、その地域からの鶏の持ち出しが認められているという。

●ナイジェリア政府のスポークスマンは、家禽類のマーケットの閉鎖や取引停止といった、WHOの推奨する拡大防止策はとらないと述べている。「パニックや危険となるような事態は起こしたくない」という。

●ナイジェリアでは鶏を食べている人が多く、専門家も、鳥インフルエンザを防ぐために鶏を殺すようなことはできないだろうと述べている。

●現在、鳥インフルエンザウイルスは北ナイジェリアの5つの農場で発見され、少なくとも10万羽が死んでいる。ナイジェリアの人口は1億3000万人、家禽類は1億4000万羽である。

●感染がみつかった農場の労働者へのスクリーニングはこれから。現地は防護服などがなく、場所によっては死んだ鶏を素手で扱っている労働者もいる。とにかく早急に対策が必要だが、見通しはまったく立っていない。

●無知だけではすまされない。南北問題もからんでいる。鳥が空を飛ぶのは自由だ。極東の自分たちに何ができる?

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睡眠時無呼吸の新装置

リンク: 睡眠時無呼吸症候群、成人男性の13%・京大助教授ら推計.

●成人男性の2/3は、睡眠中に呼吸停止を繰り返して熟睡できない睡眠呼吸障害を抱えている。

●日中の仕事などに影響する睡眠時無呼吸症候群は、成人男性の13%にのぼる。

●この数値は過去のデータと比べて、3~4倍高い。

●睡眠呼吸障害の重症者(1時間の睡眠中における10秒以上の呼吸停止または低下が、30回以上みられる人)は、睡眠呼吸障害の9%にのぼる。重症者の8割は肥満者で、9割は頻繁にいびきをかく。

リンク: 最小・最軽量の睡眠時無呼吸症の治療装置.

●睡眠時無呼吸症候群では、睡眠時にCPAP(シーパップ)という酸素吸入装置をつけて治療する。

●CPAPは睡眠時に着用する器械としては大きいことが難点だったが、この製品は従来に比べて1/3の大きさ、重さは半分の1.3kgとのこと。患者の自己負担は月額5,000円程度だそうである。

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ペニスを大きくする手術の効果

リンク: Penis enlargement surgery a waste of time | Reuters.com.

Reuter (London)から

●ペニスを大きくする手術を受けた患者の多くは、その結果に満足していない。

●「ペニスのサイズに関して心理的な問題を抱えている患者は、特にペニスが通常サイズの場合には、手術する必要はありません。というのも、手術したところで、何の変わり映えもしないからです」と述べるのは、ロンドンのChristopher医師である。

●彼らが手術を受けた男性42人に調査したところ、「手術によりペニスは平均で1.3cmほど大きくなったが、それでは十分とは考えられず、不満のある人は70%に上った」そうである。

●ロンドンのスパムメールには、ペニスを大きくする手術に関するものが非常に多いそう。医師は、こうしたメールに惑わされず、「手術よりもカウンセリングを受けるべき」と勧めている。

●日本で「ペニスを大きくしませんか」というスパムメールは、あまりみかけないような気がします。日本と英国では、「男性にとってペニスの価値」はかなり異なるのかもしれません。

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2006年2月13日 (月)

ブドウを食べると長生きする

リンク: Science & Technology at Scientific American.com: Grape Compound Prolongs Life, Fish Study Concludes.

Scientific American誌より。

●ブドウ、ベリー、ナッツなどに含まれる有機物によって、魚が長生きしたという研究を、イタリアの研究者が発表した。

●その有機物は「レスベラトロル」という物質。これまで、レスベラトロルによりイースト菌や昆虫の生命が延長するという報告はあったが、脊椎生物で検証されたのは初めてである。

●レスベラトロルを多く摂った魚は、27%寿命が延びたと研究はいう。その機序はよくわかっていないが、レスベラトロルの摂取により、「脊柱生物の寿命が延び、年齢に関連する可動性・認知性の衰えを防ぐことができる」そうである。

●ブドウといえばポリフェノールだが、ポリフェノールといいレスベラトロルといい、ますますワインを飲む口実が増えそうです。

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鳥インフルエンザ、EU、アフリカへ

リンク: USATODAY.com - Bird flu found in Italy, Greece, Bulgaria.

USA Today紙より。

●先週、イタリアとギリシアで鳥インフルエンザに感染した白鳥がみつかったが、今週、ブルガリアでも発見された。鳥インフルエンザはヨーロッパ全域に広がりをみせている。

●ただし、ヨーロッパでは人間への感染はまだ発表されていない(トルコでは発見されているが)。

●これも先週のことだが、Africaのナイジェリアでは鳥インフルエンザ感染により、子どもが2人死亡している。

●アジアでの今冬のアウトブレイクはみられなかったが、ヨーロッパ、そして(最も心配される)アフリカでの感染が確認されたことは、脅威である。

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自閉症の類い稀なる能力

イギリスGuardian誌から。「自閉症患者が動物と会話できるようになる」という記事に続き、自閉症患者がどうして動物の行動を解読できるようになるかについて解説している。(本からの抜粋:An extract from Animals in Translation: Using the mysteries of autism to decode animal behaviour by Temple Grandin and Catherine Johnson)。

Stuck with a world in bits and pieces

●自閉症者は物事を細かく分けようとする傾向がある。つまり、物事の類似性よりも差異性に注目する傾向がある。これは動物の行動パターンと類似している。

●盲導犬を訓練するとき、その盲導犬がある交差点をわたることを覚えられたからといって、別の交差点もわたれるわけではない。盲導犬はさまざまなパターンを学習する。しかし、個々の命令を別の時間・環境・人に一般化することはできない。

●自閉症者を教育する人は、まったく同じ問題に直面する場合がある。ある行動学者は、トーストにバターを塗ることを覚えた子どもが、トーストにピーナッツバターを塗ることができなかったと報告している。

●だからといって、動物や自閉症者が「行動を一般化する能力に欠けている」ことを示しているわけではない。むしろ、動物や自閉症者が行っている一般化はたいていの場合、自閉症でない者に比べて狭く、特殊なだけである。

●自閉症者の能力は、いくつかの研究の結果から「隠れた形を読む能力」と呼ぶことができる。

●1983年ShahとFrithは、自閉症の子ども、普通の子ども、学習障害の子ども各20人を対象にして、最初に子どもにある図形をみせたのち、ある物体を描いた絵の中に同じ図形をみつけることができるかどうかをテストした。すると、自閉症の子どもの平均正解率は25問中21問、対して普通の子どもと学習障害のある子どもでは15問だった。つまり、普通の人は自閉症者に比べて、隠された形を見つける能力が劣っているといえると思われるのだ。

●ただし、世のほとんどの人は、こうした「隠れた形を見つける能力」がどれほどの価値があるかをわかっていない。メリーランドにある自閉症者に仕事を紹介する派遣会社では、Tシャツ工場でシルクスクリーンで印刷した製品のかすかな汚れを検査するグループを編成している。もちろん、自閉症でない者にその汚れを発見することはできない。

●動物の才能、たとえば鳥であればたった一回飛んだだけで飛行ルートを覚えるといった才能は、自閉症者がもつ才能と同じものではないだろうか。自閉症者は暗算を圧倒的なスピードで行ったり、記憶からほぼ完璧なスケッチをする。SnyderとMitchellは、こうした自閉症者の能力は、彼らが五感からの情報を一般人が行うのとは別のプロセスで処理しているからではないかと推測している。

●一般人はある1つのビルを見ると、脳はビルを構成する何百何千という部分を1つの全体(ビル)へと組み立てる作業を、自動的に行っている。

●自閉症者の能力は、(全体を)構成する部分や要素に気づきやすいということである。これが、彼らがどのように描くのかを教えられることなく、遠近画法を使いこなせるようになる理由ではないだろうか。彼らは、彼らが見たように描いているだけで、これに対して一般人が絵を描くというのは、たとえば犬の絵は犬を描いているのではなく、犬の概念を描いているにすぎない。自閉症者は、普通の人よりも、より直接的かつ正確に世界を経験しているのである。

●自閉症者と動物の能力の類似性を、器質的に明らかにするような研究もある。まず、自閉症者では脳の前頭葉および側頭葉のどちらもうまく機能していないのだが、動物の脳と人間の脳でもっとも大きく違うところは、動物の前頭葉は人間の前頭葉よりも小さく、未発達であることである。

●自閉症でない人にとって、あるランドマークは同じように向こうからやってきたり、行き過ぎたりするものである。つまり、普通の人は誰かの家にいく途中で大きな赤い小屋を見たら、帰り道にも同じ大きな赤い小屋を見る。別の角度から見ても、彼はそれをまったく同じものと見る。

●このことは、普通の人の神経システムが多くの細部を切り捨てて、彼が見たいと期待するもので空白を塗りつぶしていることを意味する。逆に自閉症者にとっては、同じ物体の別の側面は、まったく別物に見えているのである。

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頭がよくなる秘訣

リンク: Guardian Unlimited | Life | How to be clever: eat lots of beans and avoid football.
イギリスGuardianの記事から、頭がよくなる方法。記事をまとめると以下のように。

● 朝食を抜くと学校や仕事場での能率が落ちる。
● 朝食といっても甘いスナック菓子はダメ。スナック菓子を食べた子どもの注意力は、70歳の人と同じくらいしかない。
● トーストの上に豆をのせて食べるのがベスト。繊維質の多い食物は認知力を改善する。
● サッカーの試合を一度に3ゲームみると、脳は脳死状態になっている。
● 楽器を習うと効果的。楽器を習った6歳の子どもでは、IQスコアが他の子どもより2~3ポイントあがる。
● お話を聞いたり、クロスワードのようなパズルも効果がある。
● あまり親しみのない音楽を聞きながら勉強や仕事をすると、集中力が下がる。親しみのある音楽をチョイスすること。
● 睡眠不足は、知的活動を衰えさせる最も重要な要因である。
● 睡眠は脳をリフレッシュするだけでなく、新しい記憶を生み出し、新しいスキルを磨く。
● 昼食後の昼寝はとくに効果的。
● 座ってばかりいてはいけない。1時間の散歩を週3回行うと、学習や集中力、抽象化の思考力の能率がよくなる。とくにお年寄りと学童で顕著な効果が。
● 10歳の子どもでは、週に何回か運動をしたほうがよい。有酸素運動は、脳を余分な酸素を送ることで脳のはたらきをよくしているらしい。

つまり、頭がよくなるには、豆を食べてサッカーをみない、ということなのだそうだ。

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