地方の医療は破綻する?
●医師の臨床研修の義務化により、地方の大学病院では、人手不足が深刻化している。
リンク: 若手医師、地方離れ 新研修制度で流出 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).
●従来、新人医師は、出身大学に残る場合が多かった。しかし、臨床研修が義務となり、一般病院での研修を希望する人が増えた。特に地方大学では、新人医師が都心へと流出している。
●臨床研修の義務化とは、新人医師が各科を回って、医師として総合的な力を育成することを目的とするものである。重要な制度であり、これまで長い間、望まれていた制度でもあった。
●ところで、昔も今も、地方の医療においては、新人医師(若手医師)は人的資源として不可欠である。地方の一般病院は、その地方の大学病院から医師を派遣してもらっている。派遣してもらえるかどうかが、院長の力量であるともいう。
●しかし、肝心の大学病院に新人医師がいない。地方の一般病院を支えるリソースは、すっかり枯渇してしまった。
●このような問題が生じることは、以前から指摘されていた。むしろ、こうした地方医療の現実があるがゆえに、臨床研修は制度として義務化されなかったのだ。その危惧が現実化しているといえるだろう。
●新人医師が都心へと流出する理由は、さまざまである。「よい病院で研修を受けたい」と思う人もいれば、「給料が高いほうがいい」という人もいるだろう。
●しかし、医療はあくまで公的なものである。たくさんの税金も投入されている。地方の医療が破綻する前に(記事では、診療科の閉鎖などすでに破綻をきたしているようだが)、早く行政が介入する必要があると思われる。ところで、これも「構造改革」の結末であるような気が……。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)


最近のコメント