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2006年4月21日 (金)

DSM(精神疾患マニュアル)への疑惑

●精神疾患の権威は、製薬業界と強い結びつきがある。

リンク: Health News Article | Reuters.co.uk.

●米国精神医学会のDSM(the Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)といえば、世界的に有名な精神疾患の治療マニュアル。その著者の多くが、製薬会社から研究資金や株をもらっていることが明らかになった。

●米国の研究者による調査から。DSMの最新版の著者170名のうち、56%が何らかの形で、製薬会社との資金的なつながりがある。その名目は、講演料、コンサルタント料、株の譲渡、研究資金、その他贈答品などである。

●なかでも気分障害、統合失調症などの疾患では、すべての著者で資金的なつながりがあった。研究者は「これらの領域における治療の第一選択は薬物治療であり、そうした領域での結びつきは強い」と語っている。

精神疾患の薬剤のなかには、非常に大きな利益を生み出しているものもある。その原因は、薬剤の多量投与にあると考える人もいると、記事では(さりげなく)ふれている。

●全米のみならず、全世界的にも妥当する治療指針を執筆する医師が、特定の製薬会社と資金的な関係をもっているということは、(形式的に)問題であるだろう。

●しかし、古い薬にせよ新しい薬にせよ、日常の臨床で利用されなければ意味がなく、臨床と研究との情報交換は欠かせない。こうした関係においては、ある程度の資金的な関係が生じてしまうのは、仕方がないともいえる。

●本当に問題になるとすれば、特定の製薬会社とつながりをもつ(治療指針を執筆する)医師が、特定の製薬会社に有利となるような治療指針を執筆している場合である。こうした研究が出ると(非常に難しいことだとは思いますが)、おもしろいと思います。それにしても、アメリカならではの研究です。

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