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2006年4月

2006年4月28日 (金)

英国の看護師、怒る

●英国の看護師が、政府とたたかっている。

リンク: Nurses wish Hewitt the very best of luck . . . in her next job - Health - Times Online.

●事の発端は、英国の医療制度(NHS)改革である。英国の医療制度は基本的にすべて国立であるが、他の先進国と同じく、医療費の増大とサービスの低下という問題を抱えている。

●ここ数年でNHS改革が進められてきたが、先日英国ブレア政権は、医療費削減を目的に、医療従事者をレイオフするという政策を打ち出した。

●試算によると、看護師だけで8000~12000人の首をきることになるという。これに猛反発しているのが、英国看護協会(The Royal College of Nursing)である。

●先日、英国の保健相ヒューイット氏が英国看護協会で講演を行ったところ、罵声と足で床を踏み鳴らす抗議の音で、講演がたびたびストップしたという。その数日前には、医療従事者の労働組合で講演をして、同様の仕打ちを受けている。(なお、ヒューイット氏は女性であるが、看護師ではない。)

●英国看護協会の講演中では、聴取者から「Keep Nurses Working -- Keep Patients Safe(看護師に職場を、患者に安全を)」という大合唱が起こったという。

●医療費の削減の必要性があることは、どこの国も同じであるが、興味深いのは、英国看護協会のプロテストの姿勢である。一言でいえば、アツい。さすが労働組合発祥の地、英国である。

●医療は公的サービスであり、公的サービスゆえに、公的な財政の問題と切り離すことができない。しかし現在、世界的にみると公的な財政に関する議論には、市場原理主義的なキャピタリズムの要素が紛れ込む傾向がある。

●この記事は、そうした世界の趨勢に、現場で働く人間がどう対処すべきかということを、考えさせてくれる。英国の看護師は、「自分の仕事に課せられた義務、行使すべき権利は、自分で守る」という姿勢を貫いているようにみえる。

●大きな流れに抵抗する端緒は、「1人ひとりが頑張る」ことにあるのだ。政治力とは、職能団体が国会議員を送り込むことであると誤解してはならないと思う。

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2006年4月27日 (木)

米国の中所得者の医療保険離れ

●米国の中所得者層では、医療保険に加入する人が減っている。

リンク: Moderate Earners Increasingly Lack Health Coverage - Los Angeles Times.

●米国では、医療保険(健康保険)は強制加入ではない。つまり、日本のような国民皆保険ではない。米国の研究で、年間所得が2万~4万ドルの成人で(民間の)医療保険に加入している人は、2001年が28%だったのに比して、2005年では41%にものぼっていることが明らかになった。

●研究者は、この問題はもちろん中所得者のサイフの問題ではあるものの、雇用者が医療保険への加入をバックアップしていないという問題点も指摘している。

●保険に加入していないおかげで、本人だけでなく家族も医療サービスを受けられないというケースも増えているという。

●41%が未加入という数字は驚くばかりだが、将来、もしも日本の国民皆保険制度が破綻するようなことを考えると(可能性はゼロではない)、他人事とはいえない。

●医療は本来、公的なサービスである。それゆえ、各国では多くの税金も投入されている。しかし、全員がサービスを受けられるわけではない。これを矛盾とみるか、「自己責任」ゆえ当然とみるか――さて?

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2006年4月26日 (水)

コーヒーの飲みすぎで心臓発作(はウソ!)・続報

●コーヒーの飲みすぎは、心臓疾患と関連しない。

リンク: Drinking lots of coffee doesn't harm heart -study.

●昨日、少し触れたニュースの詳細。米国とスペインの研究者が128,000人を対象に追跡調査した結果した、コーヒーの飲み過ぎは、従来言われていたような心臓疾患との関連がなかった。

●ただし、コーヒーをよく飲む人ほど喫煙や飲酒習慣があり、その結果、心疾患のリスクが高まっている。

●とはいえ、コーヒーがまったく安全かといえば、そうとばかりはいえない。以前の研究では、肝臓の酵素には、遺伝子によりコーヒーなどを代謝する速度が遅いバージョンと速いバージョンがあり、前者の酵素をもつ人は後者の酵素をもつ人に比べて、心疾患にかかりやすいということがわかっている

●また、この研究でいうところの「コーヒー」とは、ペーパーフィルターでいれたコーヒーであり、それ以外のコーヒー、つまりフレンチタイプのコーヒー、布のフィルターでいれたコーヒー、パーコレーターでいれたコーヒーなどを多量に飲むと、心疾患のリスクが上昇することも知られている。

●コーヒーを飲む際は、ペーパーフィルターでいれたブラックを飲みましょう。

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2006年4月25日 (火)

緑茶やコーヒーに糖尿病予防効果

●緑茶やコーヒーを多く飲む人は、糖尿病になりにくい。

リンク: asahi.com: 緑茶・コーヒーに糖尿病予防効果 全国1万7千人調査?-?健康.

●大阪大学の研究者が発表。1万7000人の調査から。

●緑茶を1日に6杯以上飲む人は、週1杯未満の人に比べて糖尿用の発症リスクが33%減っていた。

●コーヒーを1日3杯以上飲む人は、週1杯未満の人に比べて42%減っていた。

●肥満者でも緑茶やコーヒーを多く飲んでいた人は、糖尿病発症リスクが減っていた。

●コーヒーや緑茶には、抗酸化物質であるポリフェノールが含まれる。これが糖尿病につながるインスリン抵抗性を改善する効果をもつ。

●結構な量を飲まなければなりません。また、コーヒーはブラックで飲まないと効果はなさそう。なお、「コーヒーを飲みすぎると心臓に悪い」ともいいますが、昨日、これを否定する記事がありました。

リンク: Heavy Coffee Drinking Doesn't Hurt the Heart - Forbes.com.

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2006年4月24日 (月)

海外での臓器移植者数の続報

●海外で臓器移植を受けた人の数がさらに明らかに。

リンク: 海外で臓器移植522人…厚労省把握分 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●すでに海外で臓器移植を受けている人の数が、臓器移植法施行後も減少していないことは、報道されていた

●これまでに少なくとも522人が渡航移植を受けている。一方、国内で臓器移植を受けた患者は、3月までに115人に過ぎない。

●心臓移植は国内の医師が患者に同行している場合が多く、ほぼ全例が判明したが、肝臓・腎臓は自己判断での渡航が多いため、全数は把握できない。

中国で臓器売買を禁止する法律が施行されましたが、今後はこの影響もあるかもしれません。もちろん一番の問題は、国内での臓器移植が増えないことですが、増えないことには理由があるのでしょう。

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2006年4月22日 (土)

タミフル耐性のウイルス、人から人へ感染

●タミフルに耐性をもつウイルスの、人から人への感染が初めて確認された。

リンク: asahi.com: タミフル耐性ウイルス、人への感染を初めて確認.

●04~05年に神奈川県内の医療機関を受診したインフルエンザウイルスB型患者422人のうち、タミフルの治療を受けていない患者6人で、耐性を示す遺伝子変異がみつかった。

●これらの患者は、通常の治療で経過も順調だった。

●これまでもタミフル耐性のウイルスはみつかっていたが、人への感染はみられなかった。遅かれ早かれ、このウイルスが出ることはわかっていたので驚くことではないが、来年のインフルエンザ感染は注意が必要です。

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2006年4月21日 (金)

DSM(精神疾患マニュアル)への疑惑

●精神疾患の権威は、製薬業界と強い結びつきがある。

リンク: Health News Article | Reuters.co.uk.

●米国精神医学会のDSM(the Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)といえば、世界的に有名な精神疾患の治療マニュアル。その著者の多くが、製薬会社から研究資金や株をもらっていることが明らかになった。

●米国の研究者による調査から。DSMの最新版の著者170名のうち、56%が何らかの形で、製薬会社との資金的なつながりがある。その名目は、講演料、コンサルタント料、株の譲渡、研究資金、その他贈答品などである。

●なかでも気分障害、統合失調症などの疾患では、すべての著者で資金的なつながりがあった。研究者は「これらの領域における治療の第一選択は薬物治療であり、そうした領域での結びつきは強い」と語っている。

精神疾患の薬剤のなかには、非常に大きな利益を生み出しているものもある。その原因は、薬剤の多量投与にあると考える人もいると、記事では(さりげなく)ふれている。

●全米のみならず、全世界的にも妥当する治療指針を執筆する医師が、特定の製薬会社と資金的な関係をもっているということは、(形式的に)問題であるだろう。

●しかし、古い薬にせよ新しい薬にせよ、日常の臨床で利用されなければ意味がなく、臨床と研究との情報交換は欠かせない。こうした関係においては、ある程度の資金的な関係が生じてしまうのは、仕方がないともいえる。

●本当に問題になるとすれば、特定の製薬会社とつながりをもつ(治療指針を執筆する)医師が、特定の製薬会社に有利となるような治療指針を執筆している場合である。こうした研究が出ると(非常に難しいことだとは思いますが)、おもしろいと思います。それにしても、アメリカならではの研究です。

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2006年4月20日 (木)

CRPが高いと大腸がんになりやすい

●CRP値が高いと大腸がんのリスクが高くなる。

リンク: 体内炎症、大腸がんの黄信号…厚労省調査 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●CRP(C-reactive protein)は通常の血液検査に含まれる項目で、体内で炎症があったり、組織の崩壊があった場合に増加する蛋白質。炎症マーカーとして用いられる。

●このCRP値が高いグループと低いグループを比べると、高いグループのほうが大腸がんになるリスクは1.6倍高かったという。

●大腸がんのリスクが高い人をスクリーニングして、予防対策するのに重要になるだろうと、研究者は言っています。

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2006年4月19日 (水)

世界で2例目の顔面移植

●中国で、世界で2例目の顔面移植手術が行われた。

リンク: New Scientist Breaking News - World's second face transplant performed in China.

●昨年、犬に顔面を食べられてしまったフランス人の女性への、顔面の移植手術が行われ、順調に経過しているというニュースについては、すでにお伝えした。

●今回は、新たに中国で、同様の顔面移植が行われた。今のところ組織の拒否反応は起こっていないという。

●移植を受けた人は、30歳の農夫で、クマに襲われて顔面の組織を失ったのだという。脳死のドナーから。

●詳しくはリンク先の写真を参照のこと(食事中の人はやめたほうがいいかも)。一目でどこがどうなったのかがわかります。また、移植は必要だということも、よくわかります。ほとんど「ブラックジャック」の世界ですが。

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2006年4月18日 (火)

臨死体験は睡眠と覚醒が重なった結果?

●睡眠と覚醒が混合した状態が、「臨死体験」を導く。

リンク: Sleep-wake mix-up may lead to near-death sensation.

●死にそうになった人は、しばしば明るい光をみたとか、身体から離れている感じがした、と語ることがある。これは臨死体験と呼ばれているが、このメカニズムを生理的に解明する予備研究の結果が発表された。

●アメリカの研究者による発表。臨死体験をしたという人は、いわゆるREM侵入(REM intrusion)という状況に陥った可能性が高い。

●REM侵入とは、REM睡眠が覚醒状態に侵入するという意味。これにより、夢をみている状態が覚醒した状態と重なったり、REM睡眠に特徴的な筋活動抑制が、覚醒時に生じる。

●実際は起きているのに夢をみている。そのうえ、REM睡眠中、脳の視覚中枢は非常に活動的な状態にあるが、手足の筋肉は抑制されている(麻痺している)。何か身の危険を感じた状態でREM侵入が起こると、光のビジョンや、死の感覚を引き起こしやすいのだ、とも研究者は語っている。

●しかし研究者は、次のようにも語っている。REM侵入だけで臨死体験を説明できるとは思っていない。この研究によって死後の世界の存在の有無に関する議論を引き起こしたいのではない。どうして臨死体験が生じるかは、科学的な探索では解明できない、と。配慮のある発言(?)です。

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2006年4月17日 (月)

世界の処方薬の売り上げトップ10

●世界の処方薬の売り上げトップ10について。

リンク: 世界の処方薬売り上げトップ10と今後期待の新薬.

●ランキングは以下のとおり(カッコ内は製薬会社)。

1.リピトール(ファイザー):抗高コレステロール薬

2.プラビックス(ブリストルマイヤー):心臓疾患

3.ネキシウム(アストラゼネカ):逆流性食道炎、胸やけ

4.セレタイド/アドベア(グラクソ):喘息

5.ゾコール(メルク):抗高コレステロール薬

6.ノルバスク(ファイザー):高血圧

7.ジフレクサ(イーライリリー):統合失調症

8.リスパーダル(ジョンソン&ジョンソン):統合失調症

9.プレバシド(アボット・タケダ)逆流性食道炎、胸やけ

10.エフェクソール(ワイス):抗うつ薬

●日本では販売されていないものの、有名な薬ばかりです。しかし、高脂血症に逆流性食道炎とは、やっぱり「肥満の人」向けの薬が多いです。

●なお、今後の期待はバイオ医薬品だそうです。

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2006年4月14日 (金)

喫煙者の心筋梗塞などの発症リスクは3倍に

●喫煙者はたばこをすわない人に比べて、心筋梗塞などを発症するリスクが3倍あがる。

リンク: 喫煙者、心筋梗塞などの発症リスク3倍に・厚労省研究班.

●厚労省研究班の調査から。全国40~59歳の4万人を11年間追跡調査した結果。

●心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症は、たばこをすわない人を1とすると、喫煙男性では2.9倍、女性では3.1倍にのぼるという。

●このリスクは、1日に喫煙本数が増えれば増えるほど、増加する。

●禁煙するとリスクは1/2~1/10に低下する。

●3倍のリスク上昇というのは驚くべき値です。もう禁煙するしかない?

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2006年4月13日 (木)

ポテトフライに含まれる脂肪酸の国際比較

●マクドナルドやKFCの食物に含まれる不飽和脂肪酸(遊離脂肪酸)は、国によって異なる。

リンク: Fat contained in fast food varies by country: study.

●オランダ人研究者がNew England Journal of Medicineに発表。20か国のマクドナルドとKFCのチェーン店の、チキンナゲットとポテトフライに含まれる不飽和脂肪酸を調査。

●一番少なかった国はデンマークで1グラム以下、最も多かったのは米国のニューヨークで10グラム以上だった。

●研究者は、1日あたり5グラムの不飽和脂肪酸を摂取すると、心臓疾患のリスクが25%上昇すると報告している。

●なお、国別にみると、不飽和脂肪酸量が少なかったのはデンマーク、ロシア、ドイツなどで、最も高かったのはハンガリーの24グラムとのこと。その土地で販売される値段により、使用する油のタイプが異なっているのではないかとみられている。

●米国マクドナルドの公式発表では、ポテトフライ大に含まれる不飽和脂肪酸は8グラム。残念なことに、日本の結果は含まれていないが、よい油を使っているようには……。

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2006年4月12日 (水)

結石治療が高血圧・糖尿病の原因に

●腎結石の衝撃波砕石術で、高血圧と糖尿病のリスクが高まる。

リンク: Shocking kidney stones may raise diabetes risk.

●腎結石を体外から超音波を当てて破砕する衝撃波砕石術(SWL)で、高血圧と糖尿病のリスクが高まると、米国の研究者が発表。

●1985年にSWLで治療した578人の腎結石患者を、2004年に追跡調査した。SWLで治療した腎結石患者は、対照群に比べて、高血圧となるリスクは47%高くなった。

●また、17%の患者が糖尿病を発症していたが、これは3倍以上の高リスクだった。糖尿病のリスクは、治療における衝撃波の数と治療の強度に関連していた。

●この原因を研究者は次のように推定している。高血圧については、治療によって腎臓が傷つき、血圧を維持するホルモンの分泌に影響が与えている可能性がある。糖尿病については、治療がインスリンを分泌する膵臓に傷害を与えている可能性がある。

●研究者は、それでもSWLは、現在では有効な治療であり、その他の治療にもそれぞれリスクがあると述べています。

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2006年4月11日 (火)

いびきは「遺伝」する

●親がいびきをかくと、子どももいびきをかく。

リンク: Snoring runs in the family .

●親がいびきをかく子どもは、親がいびきをかかない子どもに比べて、3倍いびきをかきやすくなる。米国の研究者が、生後1年以内の子ども681人を調査。

●同じ研究では、子どものいびきとアレルギーの関連について、アレルギーテストで陽性の子どもは、陰性の子どもに比べて2倍いびきをかきやすいことも明らかに。

●これまで、(もう少し大きな)子どもと大人では、いびきは行動的な問題や精神障害、あるいは心臓や栄養の問題とリンクすることが、明らかになっている。

●研究者は、いびきは睡眠障害の最初の徴候であり、子どもで睡眠障害が起こると、学習障害、栄養障害、循環器障害などが起こりやすいので、早期発見・対処が必要だ、と述べている。

●いびきが「遺伝」するとは、骨格的な問題?

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2006年4月10日 (月)

受動喫煙で糖尿病になる

●受動喫煙にさらされた人は、糖尿病になるリスクが高くなる。

リンク: Passive smoking ups diabetes risk.

●受動喫煙にさらされた人は、耐糖能異常のリスクが高くなる。米国での4500人を15年間追跡調査した結果から。the British Medical Journalに掲載。

●耐糖能異常のリスクを、「現在喫煙している人」「以前喫煙していた人」「受動喫煙にさらされている人」「受動喫煙にさらされていない人」の4グループで調査した。

●一番リスクが高いのは「現在喫煙している人」で、22%で耐糖能異常がみられた。「受動喫煙にさらされていない人」のリスクは12%だった。また、「以前喫煙していた人」のリスクは14%だった。

●「受動喫煙にさらされている人」のリスクは17%と、「受動喫煙にさらされていない人」や「以前喫煙していた人」よりも高かった。

●研究者は、「受動喫煙にさらされている人は多くの有害物質を吸い込んでいるが、その物質のなかには、喫煙者が直接吸い込むレベルよりも高レベルで濃縮している可能性があるものもある。そうした物質が、インスリンを生成する膵臓に特異的な影響を及ぼしているのではないか」と述べている。ますます分煙が必要になるかもしれません。

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2006年4月 6日 (木)

メロドラマとトークショーで認知症になる

●高齢女性で、昼間にメロドラマやトークショーを見過ぎると、認知力が低くなる。

リンク: HealthDay: Soaps, Talk Shows May Dull Aging Brains .

●米国の研究から。70~79歳の女性のデータを検証。女性にニュース、メロドラマ、コメディ、クイズなど14種類のテレビ番組から好みを選択してもらい、同時に記憶力や意思決定力などの認知的スキルを評価するテストを行った。

●トークショーをよくみる女性では、長期的な記憶障害が7.3倍多かった。また、メロドラマをよくみる女性では、注意力障害が13.5倍多かった。

●TVを見過ぎると、子どもの学力低下や認知力低下が起こることも明らかになっている。いずれにしても、TVは見過ぎないということだろう。

●しかし、なぜメロドラマとトークショーなのか、その理由は明らかではない。なお、以前にサッカーの試合を一度に3ゲームみると、脳は脳死状態になっているという記事も紹介した。スポーツ中継もダメ。ドラマ、トークショーもダメ。それでもTVをみたい人は、コメディで笑って、幸せになりましょう。

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2006年4月 5日 (水)

骨髄障害治療薬は心筋梗塞も治す

●白血病など骨髄障害の治療薬で、心筋梗塞による壊死部分が減少する。

リンク: 白血病治療薬で心筋回復 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●心筋梗塞の患者に白血病治療薬を皮下注射したところ、心筋の壊死部分の3割減少した。

●この薬剤は、「顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)」製剤である。G-CSFは体内にある造血因子の1つで、生体内での好中球の産生と末梢血への放出を促進する。これを合成したものがG-CSF製剤で、骨髄障害や骨髄移植時の治療に用いられる。

●千葉大学などの研究グループが発表。サンプルは16人であるが、皮下注射で簡便であり、危険性も低い。

●研究者は「今後、G-CSFが心筋梗塞に使えるよう、製薬会社が適用の拡大を厚生労働省に申請することになる。認められれば、広く使用されるようになるだろう」と述べている。

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2006年4月 4日 (火)

重症を判断できない救急隊

●救急隊員は、急病の重症者の重症判断ができない傾向がある。

リンク: 救急隊員:重症判断に限界 慶応大調査「適正」は2割-話題:MSN毎日インタラクティブ.

●慶応大学での調査。救急車で搬送され、慶応大学病院のICUやCCUに入院した995人のうち、救急隊が重症と判断したのは231人で、全体の23%だった。

●また、外傷では167人中75人(45%)が重症と判断されたが、急病の828人では156人(19%)しか重症と判断されなかった。

●多発外傷や火傷は重症と判断できるが、呼吸器系疾患、頭部外傷、中毒などは重症と判断できない割合が高かった。

●救急隊員は、救急救命士の資格は得ていても、十分な医学的な訓練を受けているわけではない。したがって、この結果は予測されたとおりであるともいえる。しかし、急病の重症者の2割しか判断できないというのは、少なすぎる数値であるともいえる。

●研究者の鈴木氏は、「救急隊による重症度の判断に限界がある以上、重症だった場合でも対応できる病院に患者を集中搬送する体制に変えていく必要がある」と指摘しているが、現状は難しいだろう。

●救急車に医師が乗り込む「ドクターカー」のシステムを採用している自治体もある。ドクターカーであれば、判断不能という危険は、大幅に減少する。受け入れ先があるかどうかという問題はあるにしても、助かりたければ、ドクターカーのシステムのある自治体に引っ越すしかない?

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2006年4月 3日 (月)

携帯電話を使うと脳腫瘍になる

●携帯電話を多用すると、脳腫瘍になる。

リンク: Extensive Cell Phone Use Linked To Brain Tumors, Swedish Study.

●スウェーデンの研究。長期にわたって1日に1時間以上、携帯電話を使っている人では、脳腫瘍になるリスクが、使っていない人の2.4倍になる。

●今年の1月には英国で、携帯電話は人間に無害であるという研究も発表されている。この発表とは反対の結果になった。

●多年にわたって携帯電話を使用した人では、携帯電話を使用している側の脳に、腫瘍ができやすい傾向がある。905人の悪性脳腫瘍の患者を調査。905人中85人が、携帯電話をよく利用していたという。

●携帯電話といえば、電磁波の問題があります。アスベストと同様、時間が経ってみないと、何がデメリットかはわからないのかもしれません。

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