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2006年6月16日 (金)

自殺対策基本法が成立

●自殺対策基本法が成立した。

リンク: asahi.com:自殺対策基本法が成立.

●年間の自殺者は、98年から8年連続で3万人を超えている。法案ではこの現状を、単に「個人の問題」ととらえるのではなく、「社会的に取り組むべき課題」ととらえている。

●そのために、国や自治体などが自殺防止に取り組むほか、従業員が心の健康を保てるように、事業主が必要な措置をとることも求めている。官房長官をトップとする「自殺総合対策会議」をつくり、状況を国会に報告する、とのことである。

●現代において、「自殺」を個人の問題としではなく、社会の問題としてとらえるという姿勢は、おおむね正しいのだろう。しかし、いかなる理由があれ、「個人の死」を「社会」と結びつけることには、若干の躊躇を感じないこともない。

●その理由の1つとして、この国ではかつて、個人の死を「社会」や「世間」と強く結びつけた歴史がある。その歴史は文化であったといえばそれまでだが、その文化が人々に不幸をもたらしたにもかかわらず、反省や総括が不十分であることは、近年の靖国問題をみればわかる。

●また、人間は生きているかぎり、「社会的人間」であることを免れないが、死ぬときぐらい、その足枷をはずしたいと思う個人もいる。死という事象は、人間にとって究極的なものである。その究極に対して、個人がどのような態度をとるかは、個人の究極的な「自由」の問題ともかかわる。

●と、いろいろとひっかかることもないわけではない。しかし、ともあれこの法案が、先進国のなかでは格段に自殺率の高いわが国に、大きな効果をもたらすことを期待したいと思います。

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コメント

>その理由の1つとして、この国ではかつて、個人の死を「社会」や「世間」と強く結びつけた歴史がある。その歴史は文化であったといえばそれまでだが、その文化が人々に不幸をもたらしたにもかかわらず、


私も自殺対策基本法のことが気になったので、読ませてもらいました。
これはどうゆう歴史なのですか?
何のことを言っておられるんでしょうか?

投稿: okuoka | 2006年6月21日 (水) 09:32

コメントありがとうございます。
先の戦争中、国民は天皇の赤子(子ども)とされ、天皇のため、国のために個人が命を落とすことは、尊いことと考えられていたと聞きます。
また、「阿部一族」という小説にもありましたが、武士は家柄のために命を落とすということもあったようです。
私はその時代に生まれていなかったので、本当にそのことを「知っているのか」といわれると困るのですが、私が言いたかったのは、そういうことでした。
コメントありがとうございます。

投稿: ボンソワール・プロダクション | 2006年6月21日 (水) 15:35

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