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2006年7月

2006年7月31日 (月)

ふなずしでコレステロール低下

●ふなずしに、コレステロールを減らす作用がある。

リンク: ふなずしにコレステロール低減効果・日清食品の研究所.

●ふなずしに含まれる乳酸菌に、コレステロールを減らす作用がある。ふなずしは、塩漬けにした「ふな」と「米」を発酵させたもので、シャリの上にネタを重ねた一般的な「すし」ではない。いわゆる江戸前寿司よりも歴史は古いが、厳密には別種の食物である。

●外見は「ちょっと腐ったフナ」だが、食べてみるとなかなか美味しい。酸っぱい味は、発酵食品の特徴である。ただし高価なので、あまり口には入らず、関東ではめったに売っていない。

●研究者は即席めんの日清食品。同社はこの研究成果を発展させ、「将来的には即席めん事業以外の新規事業として確立することも視野に入れ」ているとのこと。日清食品の研究所は、ふなずしの産地である滋賀県にあるらしいので、軽いノリで調べ始めたんだろうと推察。

●こんな軽いノリが、大発見につながってしまうこともあるかも。週早々の小ネタでした。

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2006年7月28日 (金)

日本人の平均寿命が短縮

●日本の平均寿命が低下した。

リンク: 平均寿命が6年ぶりに低下 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●厚労省が2005年の日本人の平均寿命を発表。男女とも、6年ぶりに前年を下回った。

●女性の平均寿命は85.49歳と、なお世界一であるが、男性の平均寿命は、香港、アイスランド、スイスに次ぐ4位と、32年ぶりにベスト3からはずれた。

●厚労省は、インフルエンザを原因とする肺炎で、高齢者の死亡が増えたことが原因であるとみている。

●高齢者の社会保障は財政的に大きな問題であるが、「長寿世界一」は、日本が世界に誇ることができる、数少ない事柄の1つである。その地位を讓ったことは、残念である(し、何か象徴的な問題であるようにも思う)。厚労省は一時的なイベントが原因とみているが、食生活や環境の変化に伴う寿命の短縮は、避けがたいのかもしれない。

ちなみに長寿で知られる沖縄県は、県別では女性はなお1位だが、男性は25位と全国平均を下回る。長寿の秘訣は、沖縄独特の食生活にあるといわれていたが、一方で、米国流の食生活が一般化している。男性の寿命が短いのは、外食が多いからかもしれません。

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2006年7月27日 (木)

手術の「うまい・へた」で医療費が変わる?

●手術の「うまい・へた」で、医師の技術料(診療報酬)が変わるかもしれない。

リンク: 診療報酬:医師の技量で格差 「競争原理」検討へ--中医協-医療:MSN毎日インタラクティブ.

●診療報酬などの医療費を定める中央社会保険医療協議会(中医協)が、医師の技能に応じて診療報酬にランクをつける検討を始める。

●従来、手術件数の多い医療機関に診療報酬が上乗せされていたが、手術件数と治療成績の因果関係が不明であるとして、今年度の診療報酬改定では廃止された。中医協では、改めて手術数と成績に関するデータを集めるという。

●診療報酬は、医師の技量にかかわらず一定である。しかし、先日の王監督の腹腔鏡手術のように、医師の確かな技量が必要な場合もある

●記事によれば、「現行の診療報酬は、医師の技量にかかわらず一律で、これが能力向上を妨げているほか、腕のいい医師に謝礼を払う慣行がなくならず、医療費の不透明さを招いている、と指摘がある」としている。

●たしかに、「執刀医らに謝礼を払う」という慣習は、一刻も早く廃止すべきである。医師の立場からすれば、謝礼によって、実際の手術の出来が変わらないことは当然だろう。しかし患者は、少しでもよくなりたいという気持ちや不安感から、「謝礼」を準備する。「一切謝礼を受け取らない」ことを明示している病院もあるが、このような問題を解決するには、何よりも根本的な制度の改正が必要である。

●この制度は、「よい医師には、多くのお金(医療費)を払う」ことになり、患者側は「謝礼」を気にしなくて済む。医師の技術レベルによって手術料が異なるという制度は、ぜひとも推進してほしいと考える。(「謝礼」が課税の対象にならないということも、ある種の人々にとっては問題だろう。)

●ただし、それには大きな問題がある。「個人の医師の技術をどのように評価するか」ということである。多数を対象にした客観的評価ということになれば、何らかの数値的な評価基準が必要になる。しかし、「手術件数と治療成績」のような基準が、あいまいで抜け穴が多いことは周知となっている。

●医師の技術の評価という方針を、厚労省は推進しているが、日本医師会には反対論が根強いという。記事では、「日本医師会は学問的な観点からの評価は容認しているが、腕によって報酬に差をつけることについては「数を稼ぐ目的での手術の乱発もおこりうる。医師に点数までつけるのはどうか」と慎重な姿勢を崩していない」としている。

●現状認識に関しては、厚労省よりも日本医師会のほうが現実的である。日本医師会はもはや、「すべての医師が善人である」とは考えていない。

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2006年7月26日 (水)

1日1杯で、寿命が延びる?

●高齢者が飲酒すると、寿命が延びる可能性がある。

リンク: Another study shows light drinking good for heart?|?Health?|?Reuters.com.

●70歳台の男性で1~7杯/週の飲酒をしている人は、心疾患になるリスクが30%低くなる。別の疾患で死亡するリスクも低くなる。

●米国の研究者が発表。2487人の高齢者を対象に6年間の追跡調査を行ったところ、軽い飲酒習慣のある人は、まったく飲酒しない人に比べて死亡のリスクが26%低かった。

●心疾患の原因となる冠動脈の硬化には、何らかの慢性的な炎症がかかわっていると考えられている。さらに、慢性的な炎症には、ある種のタンパク質(インターロイキン‐6、CRP)がかかわっていると考えられている。しかし、これらのタンパク質レベルと飲酒の関連性はみられなかった。

●つまり、なぜ軽い飲酒で心疾患が減ったり、死亡リスクが減るのか、その因果関係はわからない。

●飲みすぎがダメであることはいうまでもない、とのこと。あくまで1日1杯! 同様の報告が英国でもありましたが、今回の調査でも、飲酒の効果は男性に限るようです。

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2006年7月25日 (火)

政策決定は「きれいな」人が行う

●米国の厚生労働省にあたるFDA(米国食品医薬品局、 Food and Drug Administration)が、政策決定のカギを握る審議委員会委員を決めるルールを改めることになった。

リンク: KRT Wire | 07/24/2006 | FDA to revise rules for advisory panels.

●FDAは米国の厚生行政機関で、薬物の承認や安全情報など、さまざまな「重要な」決定を行っている。こうした決定は、外部の識者から構成される審議委員会の勧告が、基盤になることが多い。

●このような審議委員のほとんどは、当該分野の第一人者的な著名な医師である。しかし、これらの医師の多くは、製薬会社から研究資金の提供を受けるなど、企業との結びつきがみられる。

●国の政策決定に関して、企業と「癒着」している医師がかかわるのは好ましくないということから、米国議会でFDAの審議委員を選任するルールを作り変える必要がある、との声があがった。今回のFDAの動きは、これを受けたものである。

●FDAでは、このようなルールを適用した場合、任にふさわしい医師を選任することができなくなることを危惧しているという。

●以前、有力な医師は製薬業界との強い結びつきがみられやすいという記事を紹介した。「企業からの資金提供=悪」と一概にいえるわけではない。こうした制度が、医学レベルを向上させている一面もあるからである。しかし、政策決定に関しては十分な配慮が必要なことは当然で、これは日本でも同じである。

●成否はともかく、わが国でも同様の議論が起こってほしいですね。

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2006年7月24日 (月)

コショウのにおいで、誤嚥が予防できる?

●コショウのにおいを嗅ぐと、誤嚥の予防になる。

リンク: asahi.com:コショウを使って誤嚥予防 東北大チームが研究.

●コショウのにおいを嗅ぐと、飲食物が誤って気管などに入る「誤嚥」が予防できる可能性がある。誤嚥が生じると誤嚥性肺炎という肺炎が生じ、場合によっては死に至ることもある。

●東北大学の研究チームが発表。コショウを使って高齢者を対象に研究を行ったところ、食べ物を口に入れてから嚥下反射が起こるまでの時間が、平均15~17秒から、4秒以下になったという。

●嚥下反射は、神経の「サブスタンスP」と呼ばれる物質が少なくなることで低下するという。研究者は「コショウのにおいが脳に作用して、サブスタンスPが増えたのではないか」とみている。

●なかなか手軽な方法です。困っている方は、試す価値があるかも。

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2006年7月22日 (土)

男性も日傘を

●7月も終わりというのに日本列島はあいにくの雨続きで、肌寒い日が続いています。すぐに暑い夏がやってくるとは思いますが、沖縄では、「男性も日傘をさそう」の沖縄日傘愛好会ができたそうです。

リンク: 男性も日傘を 愛好会発足、活動を開始 琉球新報~沖縄の最新ローカルニュース.

●夏、何より怖いのは、直射日光による熱中症です。地球温暖化のせいか、気候も安定していません。スコール除けにも日除けにも、一石二鳥のアイデアだといえます。

●じつは2年前、東京を熱波が襲ったとき、私は折り畳み傘を日傘がわりに使っていて、非常に助かりました。それまでの帽子と比べて、涼しさという点でいえば、比べ物にならないほど涼しい! そのうち見映えも気にならなくなりました(傘をさすだけですから)。 

●東南アジアでは、男性も日よけに傘を使うことがあるようです。夏の本土は沖縄よりも暑い。みんなで傘をさしましょう!

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2006年7月21日 (金)

低所得者と結婚すると、女性の寿命は縮まる

●低所得の(労働者階級の)女性、または低所得者階級の男性と結婚した女性は、寿命が短くなる。

リンク: Scotsman.com News - UK - Working-class marriages 'shorten lifespan'.

●低所得層の女性は、中流階級の女性に比べて、7~9年寿命が短くなる。英国の研究者が、双子の女性を対象にした研究から、明らかにした。

●ただし、社会階級と寿命短縮の因果関係は、明確ではない。研究者は、低所得、教育レベルの低下、禁煙、運動不足、肥満といった社会経済的な要因も考えられるが、最も大きな原因はストレスであると考えている。

●というのも、この研究結果は、人間の寿命にかかわるとされるDNAのテロメアの長さの測定から得られているからである。上記の寿命の差は、年齢やその他の要因が同じ場合の、テロメアの長さの差異からはじき出されている。そして、テロメアの長さを左右する原因がストレスである、というわけである。

●なお、テロメアの長さを詳しくみたところ、同じ社会階級から出発した双子女性で、結婚した相手の階級が異なる場合、低所得層の男性と結婚した人は、中所得層の男性と結婚した人に比べて、47歳の時点で9年分テロメアが短くなっているという。

●結論からいえば、「早く死なないことに価値を見出す女性」は、低所得者層の人と結婚しないほうがいいようです。もちろんこれは英国の話で、わが国のことではありません。

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2006年7月20日 (木)

腹腔鏡で胃全摘

●王監督の腹腔鏡による胃癌摘出手術が成功した。

リンク: [解説]普及する腹腔鏡手術 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●報道によると、王監督の場合、胃の全摘出だったそうである。腹腔鏡による手術では、腫瘍切除や縫合といった方法は想像がつくが、摘出した胃をどのようにして体外に出したかについては、「3cmほど皮膚を切開して、胃を取り出した」という報道だけでは、よくわからなかった。

●昨日(7月19日)のTBSテレビの「朝ズバ」で、NTT関東病院の医師が、その方法を詳しく説明していた。非常にわかりやすかった。それによると、切開した場所からビニール袋のようなものを入れて、体内で摘出した胃をその袋に詰め込んだたうえで、体外に取り出すそうである。

●腹腔鏡手術は身体への侵襲が少なく、術後合併症が少ないという特徴がある。現在、さまざまな疾患に対して腹腔鏡手術が行われているが、数年前には、慣れない腹腔鏡手術を強行したことで患者が死亡し、その責任を問われた事件も起こっている。腹腔鏡手術が成功するかどうかは、医師が十分な技術力をもっているかにかかっている。

●今回の手術は、腹腔鏡手術の大きな「宣伝」になったと思われる。しかし、このような手術が「安全に」できるのは、現状では、ある意味で恵まれた特殊な病院と思ったほうがいいのかもしれません。

●上記の記事では、腹腔鏡手術は「施設による技術の差が大きい“発展途上の治療法”でもあ」り、「手術を受ける場合は経験の豊富な医療機関を選ぶことが必要になる」と締めくくっています。

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2006年7月19日 (水)

自閉症の患者は脳のニューロン数が少ない?

●自閉症の男性では、脳の一部のニューロンの数が少なくなっている。

リンク: Autistic boys lack certain brain cells: study?|?Reuters.com.

●米国の研究者が報告。自閉症の患者は先天的にニューロン数が少ないのか、それとも疾病の進展とともに減少するのかはわからない。

●ニューロン数が少なくなっている脳の部位は、小脳の最下部にある小脳扁桃体であり、一般的に感情や記憶に関連するといわれている。関係者は、自閉症の生理的メカニズムの解明に一歩近づいたといっていますが、解明にはまだまだ時間がかかるようです。

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2006年7月18日 (火)

血糖値が高いとアルツハイマーに?

●糖尿病を発病していなくても、血糖値が高い人はアルツハイマー病になりやすい。

リンク: USATODAY.com - Prediabetes may raise risk for Alzheimer's.

●これまで、血糖値が高く糖尿病を発病している人は、アルツハイマー病になりやすいことが知られていたが、糖尿病を発病していないが、糖尿病傾向がある人でも、アルツハイマーを発病しやすいという研究が発表された。

●スウェーデンの研究チームが発表。75歳以上の1173人を対象に追跡調査を行ったところ、糖尿病傾向のある人がアルツハイマー病になるリスクは、そうでない人に比べて70%上昇することが明らかになった。

●糖尿病とアルツハイマー病の因果関係は、まだよくわかっていませんが、糖尿病を防ぐために運動して体重を落とすことが、認知症の予防にもつながるようです。

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2006年7月14日 (金)

湿度が高いと心臓発作のリスクが高くなる

●湿気が高いと心臓発作が起こりやすい?

リンク: Humidity raises heart attack risk in elderly - Yahoo! News.

●ギリシアの研究者が発表。70歳以上の高齢者では、湿気が高くなると心臓発作が起こりやすくなるという。

●また、発作の起こった前週の平均気温が高いと、心臓発作の発生リスクが増加するとしている。

●その理由として研究者は、気温とともに湿度が上昇すると、身体の生理的なストレスも上昇することをあげています。

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2006年7月13日 (木)

1日1回のHIV治療薬が米国で認可

●1日1回の服用でよいHIV治療薬が、米国で認可される。

リンク: CBC News: HIV drug combining three medicines approved in U.S..

●HIV/AIDSの治療薬は、何種類もの薬剤を1日何回にも分けて服用する多剤併用療法が基本である。AIDSの発症・進行を防ぐには、まずHIVウイルスの増殖を防ぎ、さらにその強力な薬理作用による副作用を抑える必要がある。そのために、患者は非常に複雑な薬物管理を行なっているのが現状である。

●今回米国FDAが認可した薬剤Atriplaは、3種類の薬剤を1つの錠剤にしたもので、1日1回の服用でよいという。

●ただし、実際には患者は、感染と合併症を防ぐために別の薬剤を服用せざるをえない場合もある。

●また、薬の値段が非常に高く、1か月で1150$(13万円)くらいかかるらしい。

●HIV治療薬はもともと高価ですが、この値段はやはり高いようです。患者にとっては待望の薬であるとはいえ、このことは普及のうえでのネックになると思われます。どの程度普及するのか、注目です。

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2006年7月11日 (火)

吸入式インスリン、米国で発売へ

●米国で吸入式のインスリンが発売される。

リンク: Diabetics await new treatment - The Boston Globe.

●今月にも、ファイザーからExubera(エキューベラ)という吸入式インスリンが米国で発売される。糖尿病ではインスリンを1日2~3回自己注射するのが一般的だが、この薬ではインスリンはシェービングクリームくらいの大きさの缶に入っていて、食事中に吸い込むだけでいいという。

●糖尿病患者にとって、インスリン自己注射は負担のかかる治療法であり、米国では1回注射したら数日間そのまま皮膚に接着しておけるポンプなど、さまざまな薬剤が開発されている。しかし、吸入式はその簡便さから、患者にとって待望の薬剤であり、それだけ製薬会社も「期待」している。

●しかし、この薬剤には欠点(不安)もある。そもそも肺はインスリンを吸収するためにあるわけでなく、2年間の追跡調査の結果、わずかではあるが、肺機能の低下がみられている。

●また、この薬剤は1日4~5ドルかかるが、一般的なインスリン製剤は2ドル程度で済む。

●こういったことから、製薬業界のアナリストは、吸入式インスリンは2010年までに、患者の10%が使用するに過ぎないと予測している。

●実際に処方箋を書かなければならない医師の多くは、吸入式インスリンに関しては、5~10年の経過をみないと安全性は確保できないと考えているようである。しかし記事では、それでも吸入式インスリンは普及するはずである、毎日注射をしなければならない負担は、医師が思っている以上に負担だからだ、と締めくくっています。

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2006年7月10日 (月)

高脂血症薬でC型肝炎を治療?

●高脂血症薬でC型肝炎が治療できる可能性。

リンク: Cholesterol drugs may treat hepatitis C: study - Yahoo! News.

●血液中のコレステロールを低下させ、心疾患予防にも利用される薬スタチンが、C型肝炎の治療に役立つ可能性がある。

●岡山大学の研究者が発表。C型肝炎ウイルスが増殖するにはある種のタンパク質が必要だが、スタチンのなかには、このタンパク質の働きを阻害する作用をもつものがあるらしい。

●C型肝炎の治療は現在、インターフェロンとリバビリンの併用療法が中心であるが、治癒率は55%程度に留まるという。発表では、スタチンとインターフェロンを組み合わせると非常に大きな効果が得られるそうです。

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2006年7月 7日 (金)

高齢男性の生存にかかわる2つのリスク

●高齢男性が今後4年間に死去するかどうかは、心臓に関する2つのリスク要因を用いることで決定できる可能性がある。

リンク: Vascular disease risk factors may predict mortality - Yahoo! News.

●その2つの要因とは、頸動脈のプラーク(動脈内部にできた堆積物)と、免疫系のタンパク質であるインターロイキン-6のレベルである。

●オランダのチームが、高齢男性の死亡につながるリスクを明らかにすることを目的に、研究を行った。

●403人の高齢男性を対象に、免疫系および動脈硬化の状態を調べた。研究中、男性の19%(75人)が48か月以内に亡くなり、そのうち31人が心疾患だった。

●この結果をふまえて研究チームは、インターロイキン-6のレベルと、頸動脈硬化の状態が、死亡に関連すると結論づけている。逆にいえば、これまで一般的と考えられていた要因、つまり年齢、コレステロール、血圧、糖尿病などは、この年代の死亡との因果関係は認められなかった。

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2006年7月 6日 (木)

AED付き自販機

●自動販売機を運営している会社が、自動体外式除細動器(AED)の付いた自販機を設置することに。

リンク: 自販機に除細動器.

●AEDは心臓発作などが起こった場合に、簡便に除細動ができる装置で、2002年頃から日本でも普及してきた。現在、学校や公共施設などに設置されている場合が多い。

●AEDが日本に導入される以前、「米国やカナダには街角にAEDが備え付けられてあり、それが救急患者の蘇生率を上げている」という話を、さまざまなところで聞く機会があった。

●街角にAEDとは、遠い世界の話のようでしたが、なるほど自販機につけるとは。自販機がこれほど多いのは日本くらいですから、日本独自の方法といえるかもしれません。実物がみてみたいです。

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2006年7月 5日 (水)

ドイツの医療制度改革

●ドイツでも医療制度改革が始まっている。

リンク: BBC NEWS | Europe | Germany reforms health service.

●ヨーロッパでは、医療などの社会保障が(ほぼ)無料で受けられる国も少なくない。ドイツもその1つであり、財政的には税金ではなく医療保険である。しかし、高齢化が進み医療技術が進歩するなかで、財政的に厳しくなっていた。

●ドイツでは先月、大学病院に勤務する医師たちが、待遇改善を求めたストライキを行なったが、その問題も、社会保障に関する財政がひっ迫していることに起因する。

●ドイツ政府は、税金や医療保険料をあげるか、別の予算を削って社会保障に回すか、頭を痛めているようである。日本と同じく、ドイツでも社会保障は岐路に立っている。

●いわゆる社会保障の方法論は、①国民がみんなで負担する、②家族が負担する、③個人が自助努力で何とかする、の3つの方法しかないわけだが、どの方法をとるかで、その国の社会保障の形が決定する。しかしながら、日本では社会保障制度の改革が進んでいるのにもかかわらず、そうした議論は棚上げされたままである。さて、ドイツではどうなる?

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2006年7月 4日 (火)

「太った人=陽気」は間違い

●太った人が「陽気」であるというイメージは誤り。肥満はむしろ、抑うつや気分障害と関連している。

リンク: Fat people not more jolly, study says - Yahoo! News

●米国の研究者が9000人の成人を対象に研究。肥満者が抑うつなどの症状を示すリスクは、太っていない人に比べて25%多かった。なお、この数字には、太っている人が受ける「みえない虐待」は考慮されていない。

●研究者は、「太った人は陽気である印象は文化的なステレオタイプであって、実際とは異なる」と述べている。

●一般的に肥満者に抑うつなどの症状をもつ人が多いことから、その因果関係については、これまでいくつかの研究がなされていた。しかし結果はさまざまで、明確な因果関係があるという研究もあれば、ないという研究もあった。

●因果関係があるとする研究では、次の2つの考え方があった。まず、抑うつが活動を抑制し、薬物をとることで体重が増えるという抑うつ主導説。次に、肥満がスティグマ(社会的烙印)となり、からかわれたりして抑うつとなるという肥満主導説である。

●現在は、この2つは相互的に関連しているというのが、一般的な見方である。

●これは米国の調査だが、日本でも「太っている人=陽気」というステレオタイプは存在する。たとえば、太っているタレントは常に「陽気」なイメージであり、深刻さ、真面目さのイメージはない。こうした見方は、一般の人が太った人をみる際にも妥当しているとみるべき。

●太った人、陽気なふりをしましょう! しかし、それが「ふり」かもしれないことを、みなさんわかってくださいね。

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2006年7月 3日 (月)

「リハビリ制限」撤廃の署名集まる

●リハビリ制限の撤廃を求める書名が44万人分集まる。

リンク: 「リハビリ制限」撤廃求める、患者団体ら44万人分の署名提出 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

●病気などによるリハビリテーションは、これまで必要に応じて医療保険を使って受けることができたが、4月の診療報酬改正により、脳血管疾患は6か月、心疾患は5か月など、保険適用の日数を制限された。

●一部の疾患に関しては、医師が改善を期待できると判断した場合のみ、制限を超えて保険適用となる。しかし、リハビリにより「改善」はなくても、「機能維持」はできる患者は大勢いる。こうした患者が、締め出されることになった。

●リハビリテーションの制限は、4月の改正前から話題にはなっていた。背景にあるのは、医療費の増大を抑えるための方策であり、医療費の受け皿として、介護保険を位置づけるという考え方である。

●しかし、介護施設には医学的な介入を行なえるリハビリスタッフがいない。スタッフは、高齢者や認知症患者を対象にした作業療法士などが中心である。これは、介護施設とは高齢者のための施設なのだから、当然である。

●だから、脳卒中や心疾患のリハビリテーションを、介護施設で行いなさいという厚労省の「命令」は、実態がないのだから、実行されるわけがない。長期ケアが必要な患者は介護保険へ、という流れをつくりたいのならば、まずはその「実質」をつくるべきである。

●厚労省は、介護施設でも医学的介入ができる施設を実際にみて、「これはイケる」と考えたのだろう。しかし、そんなケースはまれであることを、誰もが知っている(もちろん厚労省も)。

●制度をつくれば実態がついてくるという現象は、一面の真実ではある。しかし、こうした政策は現実に対して、つまり、病気をもつ人、そしてその人をケアする医療者に対して、大きな負担を強いるということを、謙虚に受け止める必要があると思う。

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