看護師不足の混乱、収拾へ―7対1の配置基準が制限される見通し
●先日紹介した入院病棟の看護師の配置基準7対1が、2008年の次期改定時に見直されることに。
リンク: 看護師不足が深刻化、配置基準を見直しへ…中医協 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
●次期改定では、7対1の配置基準は、必要度の高い病棟に限るなどの新たな条件のもとで、実施される。
●今後、看護師不足はますます深刻化します。これをめぐって、日本医師会と日本看護協会の意見が対立するのは、目に見えています。
●日本医師会は看護師不足を解決するために、「准看護師」という人的リソースをあてにしているのではないでしょうか。准看護師は、看護師と異なり国家資格ではなく、都道府県レベルの資格です。もともとは、戦後の医療職が不足していた時期に暫定的につくられた制度でしたが、養成期間が正看護師3年に対して2年と短いこともあって、医療者不足が深刻な地方では、現場の医療を担う大切な人材となってきました。現在も養成は続いていますが、しかし、労働条件の悪い看護師に比べて、さらに「安価な」労働力となっている場合も少なくないのが現状です。
●日本看護協会は、看護師と准看護師というややこしい制度を一本化することを、長年の悲願としています。したがって、「准看護師を云々」という話には、100%乗ることはないはずです。
●その日本看護協会があてにしている人的リソースは、現在看護師として働いていない看護師、離職中の看護師です。
●しかし、医療技術が日進月歩で進歩し、コンピュータ化が進む医療現場で、キャリアを中断した看護師を戦力とするには、かなりの時間と「勇気」が必要です。現実的にいって、日本看護協会の読みは非常に甘いといわざるをえません。
●ではどこに妥協点を見出せるでしょうか? 正直に言えば、それを見出すのは非常に難しいと思います。患者第一の視点で病棟の看護師数を増やすこと、そして看護師の労働条件を改善することには、医師会といえども反対する人は誰一人としていないはずです。問題は、そのためには莫大な医療費が必要となるということです。ちょっとやそっとでは、解決できない問題です。
●7対1問題に戻ると、2008年の改定までの1年間の措置としては、厚労省が「看護師募集のルールの提案などを行う」ことになるそうです。これで事態が収まるのか、ちょっと心配ではあります。
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