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2007年3月

2007年3月30日 (金)

アルツハイマー病患者に抗精神病薬を投与すると、寿命が短くなる

●アルツハイマーの患者に抗精神病薬を投与すると、寿命が縮まる。

リンク: Dementia patients dying early on sedatives: study | Health | Reuters.

●アルツハイマー病の患者に鎮静を目的として抗精神病薬を処方すると、抗精神病薬を服用しない患者に比べて、平均で6か月、寿命が縮まることが明らかに。

●英国の研究者が発表。行動に問題がある高齢者に対して、抗精神病薬を処方する医師は少なくない。記事によると、老人ホームに入所しているアルツハイマー病患者の45%以上に、抗精神病薬が処方されている。

●日本でアルツハイマー病患者にどのくらい抗精神病薬が使用されているかはわかりませんが、少なからず使用されていることは間違いありません。いいか悪いかは別にして、このような作用があるということは、十分にふまえておく必要があると思います。

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2007年3月28日 (水)

介護予防の利用が低調

●介護予防が、あまり利用されていない実態が明らかに。

リンク: 介護予防の利用低調 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●介護予防の予防給付の実施給付について、当初予算の50%未満にとどまる自治体が6割にのぼることが明らかになった。読売新聞の調査から。

●予防給付の費用総額が、当初予算の30%未満だった自治体が33%、30~50%が29%と、予算の半分に満たない自治体が62%にのぼった。

●予算を下回った理由は、「要支援認定者が予想より少なかった」(65%)、「要支援認定者の中でサービス利用者が少なかった」(58%)などである。

介護予防の対象者が、厚労省の当初の予想を大きく下回っていた実態は明らかになっていて、厚労省はこの4月から、対象者を拡大する方針を打ち出している。

●介護予防は、要介護認定で軽度と判定された人向けに創設されたサービスで、具体的には筋力トレーニングや栄養指導などがあります。介護予防は、介護の必要度を軽減するためには、確かに効果的であるかもしれません。自治体ごとにこのような差異が出ている理由の1つには、介護予防に関する事業を行う人の資質や、設備の充実といった問題もあるでしょう。

●介護予防のメリットは十分に理解したとしても、それでもなお、介護が必要になるかもしれないお年寄りに対して、筋力トレーニングを「強いる」ことの意味を、もう一度考える必要があると思います。行政や医療者の一方的な思い込みや態度が、介護予防という制度にお年寄りが「のってこない」理由であるかもしれません。

●ところで、最近のデイケアセンターなどには、立派なトレーニング施設が併設されている場合がほとんどのようです。わが事務所のそばにも、トレーニングルームがガラス張りになっているデイケアの施設があります。しかし、立派なトレーニング機器が利用されている様子を、私は一度もみたことがありません。

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2007年3月27日 (火)

ピザは健康にいいかもしれない

●ピザは健康にいいかもしれない。

リンク: Pizza as health food? Food chemists say yes | Health | Reuters.

●米国の研究者が発表。全粒粉の生地を使い、高温で一定時間以上焼くことで、生地に含まれる抗酸化物質が増すのだそうです。

●抗酸化物質をとると、心臓病やがんになりにくいともいわれています。研究者は、ピザは抗酸化物質を効率的にとれる食物であるといえるが、ピザの上にチーズやらソーセージやら脂肪分の多いトッピングを載せてしまえば、あまり意味はないと警告しています(当たり前です)。

●ちなみに、生地の焼き時間は60%長く、温度は82%高くすると、抗酸化物質のレベルが高くなるそうです。理由は不明とのこと。

●また、生地の発酵時間を長くしても、抗酸化物質のレベルは上がります。研究では、発酵時間を2日まで延ばしています(標準は18時間の方法で)。

●発酵時間を長く、焼き時間を長く、そして温度を高くして、果たしておいしいピザができるのかどうか、はなはだ疑問ではあります。それでも抗酸化物質を摂取して健康ピザを食べるべきかどうかは、悩ましい問題であるといえます。

●なお、この研究は小麦の生産団体から資金援助を受けていますが、ピザ業界からは受けていないとのこと。ピザだけに、なかなか香ばしい研究です。お粗末。

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2007年3月26日 (月)

昆虫が二酸化炭素に反応するメカニズム

●蚊などの昆虫が、呼気(吐く息)の二酸化炭素に反応しやすいことはよく知られているが、蚊がどのようにして二酸化炭素を感知しているか、そのメカニズムが明らかになった。

リンク: BBC NEWS | Health | Mosquitoes target exhaled breath.

●米国の研究者が発表。ショウジョウバエの研究から、ショウジョウバエが二酸化炭素を感知する2つのタンパク質レセプター、Gr21aとGr63aをもっていることを発見した。この2つのレセプターが働くと、昆虫の神経細胞が二酸化炭素によって反応するのである。

●実際に、突然変異によって一方のレセプターがなくなったハエでは、高濃度の二酸化炭素に反応しなかった。

●この研究は、マラリアなどの昆虫による伝染病の予防等に有用であるとのこと。防虫剤として蚊が嫌いな成分を明らかにすることにつながることが期待されるのだそうです。

●一方、別の研究者は、「この研究は、蚊を人間から引き離すための誘引剤をつくるためにも使えるのでは」と言っています。蚊は血液を求めて長距離を移動すればするほど、蚊自身の死亡率が上昇し、感染力が低下するのだそうです。

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2007年3月23日 (金)

オーストラリアに移住する英国人看護師が増えている

●英国の看護師で、オーストラリアに移住する人が増えているそうです。

リンク: BBC NEWS | Programmes | Real Story | The lure of nursing 'Down Under'

●英国のNHS(国民保健サービス)は財政的な問題から、看護師を12,000人削減する方針を打ち出しています。現場では、人手不足と給料カットなどが相次ぎ、オーストラリアに新しい職場を求める看護師が増えています。

●英国看護協会(RCN)によると、8,000人の看護師のうち3,200人が、外国で働くことを希望しています。記事では、実際にオーストラリアで働いている英国人看護師を取材していますが、12~15人以上の患者に対して看護師が1人しかいないという英国での現状(これは日本とあまり変わらないのですが)に対して、オーストラリアでは患者5人に対して看護師が1人という基準が厳格に守られているそうです。

●取材に応えている看護師は、次のように言っています。「私が英国を離れた理由は、看護が好き、看護を続けたいからですが、もはや英国では続けられないのです」

●ただし、皮肉なことに1月に出されたNHSレポートでは、これからの3年間で、14,000人の看護師不足が生じると報告されています。

●NHS改革を主導している英国政府は、英国の看護師がオーストラリアに行ってしまうのは珍しいことではなく、逆にオーストラリアから英国にやってくる看護師も少なくないと語り、こうした人材の流動化を、少なくとも表面的には問題視していません。

●財政的な危機をうけて、NHSは看護師個々の業務評価と給料を組み合わせた新しい人事考課制度を導入し、さらに働きやすい職場をつくるための新たな職務基準を設けています。こうした動きが、英国における看護の質を維持し、人手不足を解消することにつながるかどうかは、なお不明であるといわざるをえません。(こうした動きは日本でも見受けられるようになっていますが、「やらないよりはやったほうがまし」というくらいの効果しかもたらさないかもしれない可能性についても、十分に配慮すべきです。)

●日本の看護師が外国に出ることが大きな流れになるということは、今のところありそうもないといえます。しかし、医療費など社会保障費のコストカットという問題があるかぎり、人材の流動化という問題は形を変えて生じます。将来的には日本でも、深刻な看護師不足が生じる可能性は大いにあります。

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2007年3月22日 (木)

タミフル中止、10代は代わりにリレンザを服用

●タミフルの10代に対する投与を見合わせるよう、厚労省が緊急会見した。

リンク: タミフル服用「とりあえず控えて」 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●新たに2件の異常行動による事故報告を受けて。ただし、厚労省はなお、タミフル服用と異常行動の因果関係については不明であるとしている。

●異常行動はタミフル服用が原因であると主張する患者団体は、厚労省や輸入元の製薬会社の対応は、不十分であると主張しています。

●服用後事故死は、3年で5件にのぼります。ただし、タミフルによる脳症から異常行動が生じるのか、インフルエンザによる脳症から異常行動が生じるのかを科学的に明らかにすることは、現実的には難しいのかもしれません。なお、現在小児で1万人規模の調査が進んでいるそうです。

●臨床の現場では、タミフルの代わりに「リレンザ」を使う場合が増えていて、すでに市場では不足しつつあるようです。ただし、タミフルが剤形がカプセルで服用が簡単であるのに対して、リレンザはパウダー状で、液体に溶かした後、専用の吸入器で吸入しなければならず、やや複雑です(発売元のグラクソスミスクラインは、ビデオによる解説も行っています。けっこう難しいです)。

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2007年3月21日 (水)

全国の救急病院の総数が1割減った

●全国の救急病院の総数が、過去5年間で1割近く減った。

リンク: 勤務医不足深刻、5年で430病院が救急指定返上…本社調査 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●その理由は「医師不足」など。減少傾向に歯止めがかからず、救急医療体制の状況は深刻化している。

●読売新聞の調査から。2001年3月末に5076施設あった救急告示医療施設が、06年3月末までに約8.5%にあたる432施設減少した。今年度も減少傾向は変わらず、121施設が減少、または減少の予定。

●記事では、この背景には、地方で深刻化する病院勤務医の人員不足があると述べています。

●また、救急医療体制は原則として都道府県の管轄ですが、救急病院が減少した37都道府県に対して、7県では増加していたそうです。

●いつでもどこでも医療が受けられるというのが、わが国の国民皆保険制度の素晴らしいメリットでした。しかし現実には、医療を受けたくても受けられないという実態があります。保険料は高くなり、自己負担は重くなっているにもかかわらず、サービスは低下している。この現状を、どのようにとらえればいい?

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2007年3月20日 (火)

介護福祉士、社会福祉士の国家試験、資格取得方法が変わる?

●厚労省が、「社会福祉士及び介護福祉士法等の一部を改正する法律」を出しました。

リンク: 福祉 - 社会福祉士及び介護福祉士法等の一部を改正する法律案の概要について.

●改正案のポイントは以下のとおりです。
1. 介護福祉士の「介護」を「入浴、排せつ、食事その他の介護」から「心身の状況に応じた介護」に改めるなど、定義規定を見直す。
2. 個人の尊厳の保持、認知症等の心身の状況に応じた介護、福祉サービス提供者、医師等の保健医療サービス提供者等との連携について新たに規定するなど、義務規定を見直す。
3. 資質の向上を図るため、すべての者は一定の教育プロセスを経た後に国家試験を受験するという形で、介護福祉士の資格取得方法を一元化する。福祉現場における高い実践力を有する社会福祉士を養成するための資格取得方法の見直しを行う。
4. 社会福祉士の任用・活用の促進を図る。

●大きな変化があるのは、3です。介護福祉士に関しては、すでに報じられているとおり、すべての人が国家試験を受験する必要があります。

●現行、卒業だけで介護福祉士国家試験の受験資格が与えられる養成施設の卒業者に対しては、経過措置として、「准介護福祉士」の名称が用いられます。

●養成施設、福祉系高校ともに、カリキュラムの時間数が増えます。実務経験3年以上の人も、養成施設での学習が必要になり、これには通信課程などにおける学習なども含まれます。

●これらの課程を経なければ、介護福祉士国家試験の受験資格は得られません。新たな国家試験は平成25年1月から開始されます。

●社会福祉士の国家試験の受験資格に関しても、実習等の教育内容や時間数などが増加します。また、児童福祉司等の行政職の人も、養成施設での学習が必要になります。

●また、社会福祉主事で2年以上の実務経験、6月以上の養成課程を経た人には、新たに社会福祉士国家試験の受験資格が与えられます。

●社会福祉士は現在、児童福祉司の任用資格となっていますが、さらに、身体障害者福祉司や知的障害者福祉司の任用資格になります。

●介護福祉士の資質向上と、社会福祉士の活用が改正のポイントになっています。この改正案はよい方向に向いているとは思います。しかし、昨日も書いたように、介護給付費が削減されて介護福祉士の人的コストが捻出することが難しくなっているなかで、そもそも介護福祉士を志望する人が減っているという現状、そして、深刻な人手不足が予測される将来を、あわせて考える必要があります。

●一言でいえば、人的なコストをケチるべきではありません。

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2007年3月19日 (月)

新人看護師の技術力低下から、カリキュラム見直しへ

●新人看護師の看護技術力低下が深刻化している。

リンク: 「注射1人で出来ない」看護師学校の過半数で8割超す : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●日本看護協会の調査で、人工呼吸、心臓マッサージなどの救急救命術や、注射などを「1人でできる卒業生が20%未満」という看護学校が、半分を超えた。

●新人看護師による医療事故も少なくなく、事態を重くみた厚労省の検討会は、病院実習を大幅に増やすなど、看護教育カリキュラムの10年ぶりの見直しを議論する。

●病院実習が減り、その結果(といわれている)、新人看護師の看護技術力が低下しているということは、よく知られている事実です。

●厚労省は、看護教育カリキュラムを見直し、病院実習を135時間増やす方向で動くとのこと。しかし、現在の医療のなかで、看護学生の実習の受け入れを増やすことができるのかは、疑問があります。

●現在の医療福祉は、非常に深刻な事態にあります。仕事がきつい領域の医師数は減り、提供される医療の地域差が表面化しています。看護師は、新人看護師の技術力不足はもちろん、仕事を辞めてしまう人が多く、一方で看護師不足が続き雇用状況が良好であり、結果として数が確保できたとしても、能力不足の看護師が集まりやすい傾向にあるというのが現状です。介護福祉士などの福祉職は、介護給付費が減額されるなかで職を志す人が激減し、また職を離れてしまう熟練者が増えています。

●こうした状況の背後にある1つの大きな原因が、社会保障費の削減であるということは、はっきりしています。高齢社会が進むなかで、社会保障費が増加することは、いわば宿命的な事実です。にもかかわらず、あたかも収支のバランスをとることだけが目的のように社会保障費の削減を打ち出す財務省、そして、その動きに追従する内閣と与党のあり方は、間違っていると思います。

●この流れが変わらなければ、おそらくこの10年で、日本の医療福祉は、年金制度よりも早く崩壊します。

●看護師の新たな病院実習を受け入れる余裕は、現在の日本の医療現場にはほとんどありません。しかし、看護師の技術力を高めることは必要です。また、いくら学内で技術力を高めても、現場で使えなければ意味がないかもしれません。

●いずれにしても、医療福祉のあらゆる問題をもう一度洗い直し、仕組みをつくり直す時期が来ていることは確かです。十年一日のごとく、政権与党の支持しかしない医師、看護師の政治団体は、考え方を改めたほうがいいのではないでしょうか。

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2007年3月17日 (土)

心肺蘇生は心臓マッサージだけで十分?

●心肺蘇生法は、心臓マッサージだけで十分?

リンク: Chest presses, not breaths, better CPR - Yahoo! News.

●心肺蘇生法(CPR)は、心臓が止まっているときに、そばにいる人が救急救命処置を行うことであるが、基本的な方法としては、心臓マッサージ30回に対して、口から口への人工呼吸を1回行うことが、日本でも世界でもスタンダードになっている。

●しかし、人工呼吸は行わず、心臓マッサージだけを行ったほうが、効果的であるという研究が、英国の医学誌 Lancetに掲載された。

●日本の研究者が発表。4068人の心肺停止状態の患者を分析した。439人が心臓マッサージだけを受け、712人が心臓マッサージと人工呼吸を組み合わせた、いわゆるCPRを受けていた。しかし、良好な神経学的機能を維持できた生存者では、前者では22%だったが、後者では10%に過ぎなかったという。

●ただし、この研究におけるCPRは、心臓マッサージ15回に人工呼吸2回という古い方法に従っているので、現在標準となっているCPRと、単純に比較することはできない。

●この研究に対して米国心臓協会は、人工呼吸を組み合わせたCPRを標準とする方針は変わらないが、心臓マッサージだけのCPRでも、救命にかかわる人が口移しの人工呼吸を「したくない、またはできない」場合は十分であると述べている。

●非常に興味深い研究です。たしかに口移しの人工呼吸には、場合によっては抵抗があります。まずは、心肺蘇生法における心臓マッサージの重要性を認識することが、重要であるようです。この研究が、今後どのような影響を及ぼすか、注目です。

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2007年3月16日 (金)

子どもを肥満にしないためのコツ

●小さな記事ですが、子どもを肥満にさせないための、親の心得です。

リンク: Health Tip: Prevent Obesity in Your Child - Yahoo! News.

●米国家庭医協会が発表したものです。

・子どものお腹がすいていないときは、無理やり食べさせない。お腹がいっぱいなら、お皿は下げてしまう。

・ご褒美として食べ物を与えない。また、機嫌をとるために食べ物を与えない。

・健康的で、バランスのある食事を与える。ファストフードは週一度に。

・テレビをみる時間を制限すし、外で遊ぶなど、身体を使って遊ぶように促す。

・子どもが定期的に運動できるようにして、子どもが大人になっても運動を続けられるようにする。

●一度肥満になると、改善するのはなかなかたいへんです。子どもの場合はなおさらのこと。どうぞご参考に。

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2007年3月14日 (水)

リハビリ日数の制限、緩和?

●リハビリテーションの日数制限が見直されることに。

リンク: リハビリ日数制限緩和へ…厚労省方針 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●リハビリの日数制限は2006年度の診療報酬改定で新設され、医療保険では、90~180日間と定められている。それ以降は、介護保険の適用とするというのが原則である。

●今回、中央社会保険医療協議会(中医協)が公表した実態調査によると、改善の見込みがあるのに打ち切られた患者も、介護保険のリハビリが必要だが対象外となった患者も存在することが明らかになった。

●厚労省は、医師の判断でリハビリ日数の延長を認める特定疾患の範囲を拡大する一方、介護保険の対象外となった患者には、医療保険によるリハビリを認めるなどの見直しを検討するという。

●ところで、リハビリの日数制限がもたらした問題の1つは、リハビリが必要な患者が医療施設から介護施設へと移った場合に、介護施設では、医療施設と同等の高いクオリティのリハビリが受けられないということがありました。この背景には、医療施設と介護施設ではスタッフの数が異なること、専門スタッフが介護施設では少ないこと、などの問題がありました。

●今回の見直しで、この点が改善されるのかどうかがよくわかりません。記事を読むかぎり、それぞれの疾患が特定疾患に指定されなければ、この問題はクリアされないのかもしれません。

●介護施設に専門スタッフがいてくれればいいのですが、現行の介護保険制度において、施設が専門スタッフを雇用するだけの体力をもっているかどうかは、非常に疑問です。引き続き、リハビリの日数制限に関する動向には、注目する必要があります。

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2007年3月13日 (火)

運動すると、頭の働きがよくなる

●運動すると、頭の働きがよくなる。

リンク: Study shows why exercise boosts brainpower | Health | Reuters.

●運動すると、記憶に関与する脳の一部分に、新しい細胞が生まれることが明らかに。米国の研究者が発表。脳の海馬に歯状回という、記憶に関与する部分で、運動によって細胞が新たに生まれていることをMRIで確認した。このシステムは、マウスでも確認できているという。

●また、運動によって歯状回付近の血流がよくなることも、確認された。運動すればするほど、血流もよくなるそう。

●研究者は、研究の次のステップは、認知機能を改善して記憶の欠如を減らすために、最も効果的な運動が何かを明らかにすることであると語っています。

●運動すると、ぼけないとはよく言いますが、それには根拠があるようだという記事でした。

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2007年3月12日 (月)

ショウジョウバエで肝疾患の謎が解けるかも

●ショウジョウバエが脂肪を代謝するシステムは、人間のそれと類似していることがわかった。

リンク: BBC NEWS | Health | Fruit flies provide liver hope.

●ショウジョウバエを研究することで、糖尿病などの疾病のメカニズムの理解と、治療に役立つ可能性があるそうです。

●ヒトでは、脂肪の代謝は肝臓で行われています。何らかの原因で代謝が異常状態になると、肥満に結びついたり、糖尿病などの疾患を引き起こす可能性があります。

●ショウジョウバエは、ヒトと同じ遺伝子をたくさんもっていますが、これまでショウジョウバエが、どのように脂肪を代謝しているかは、わかっていなかったそうです。

●この研究では、脂肪の分解が、ショウジョウバエのエノサイトという細胞で行われていることがわかりました。研究者は、ショウジョウバエの脂肪代謝が人間のそれと類似していることを指摘し、新しい薬の開発などに役立つだろうと述べています。

●別の研究者は、この研究は興味深いが、新しい治療法を生み出すには、まだまだ時間がかかると述べています。

●思いっきり基礎医学の研究です。しかし、ショウジョウバエにおける発見を、ヒトに利用するまでの時間は、案外短いかもしれないという気がします。特に理由はありませんが、そう思いません?

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2007年3月10日 (土)

鳥インフルエンザ、韓国でヒトに感染?

●鳥インフルエンザ、韓国でヒトに感染?

リンク: Yahoo!ニュース - YONHAP NEWS - 鳥インフルが人に感染か、安城市で市職員が入院.

●鳥インフルエンザの発生が確認された養鶏場で、鳥の殺処分を担当した職員が、インフルエンザ様の症状を訴え、病院に入院している。

●現段階では、鳥インフルエンザとの関連ははっきりしていないとのこと。

●少し前には英国で、同様の作業を行っていた職員が複数名、鳥インフルエンザを発症している。また、昨日にはラオスで、鳥インフルエンザのヒトへの感染が確認されている。

●日本の鳥インフルエンザは、ユーラシア大陸や朝鮮半島からの渡り鳥が原因ではないかといわれていますが、だんだんと身近な問題になってきました。今回の発症が事実でないにしても、いずれ現実的な問題になることは間違いありません。

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2007年3月 9日 (金)

肥満手術を受ける米国の若者が急増

●米国では、肥満手術をする若者が、急増している。

リンク: Obesity surgery triples among U.S. teens - Yahoo! News.

●米国では、胃を小さくして食べられなくすることにより肥満を解消する肥満防止手術がよく行われているが、近年、その手術を受ける若者が増えていることが明らかに。

●12歳から19歳までの若年者を対象に、肥満予防手術の実際を米国の研究者が調査したところ、1996~2003年までに手術を受けた患者は2,744人であったが、現在ではその3倍のペース、概算で年間1,000人以上の若者が、手術を受けていることが明らかになった。

●なお、成人では2003年のデータで、104,702人の患者が手術を受けていた。手術の成績をみると、成人よりも若年者のほうが合併症などの発生が少ない。合併症からの死亡は、成人が0.2%の患者でみられるのに対して、若年者は0%だった。また、術後の入院日数では、成人が3.5日に対して3.2日、医療費では、成人が36.056ドルに対して若年者では30,804ドルだった。

●研究者は、手術の身体的な影響は成人に比べて低いが、心理的な影響については、長期的な調査が必要だろうと述べています。なんともコメントしにくいニュースですが、日本と米国では肥満の程度が違います。

●医療費は30,000ドルを超えて高額だともいえますが、肥満が原因のさまざまな疾病になるリスクを排除できるのであれば、安いと考える「高度な」意思決定(!)もありうるかもしれません。

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2007年3月 8日 (木)

医療情報を検索する場合、検索者は個人がつくったウェブサイトをよくみている

●インターネットで医療情報を検索する場合、検索者は、公的なウェブサイトや企業がつくったウェブサイトよりも、個人がつくったウェブサイトをよくみている。

リンク: BBC NEWS | Health | 'Personal' health websites sought.

●英国での調査から。高血圧や、ホルモン置換療法といった言葉が、実際にどのように検索されているか、また検索者がどんなウェブサイトを訪れているかを調査。検索者は、英国の国民保健サービス(NHS)や製薬会社といったウェブサイトよりも、個人がつくったウェブサイトにアクセスする傾向があることが明らかになった。

●当然のことであるが、医療に関する情報として正しいのは、前者である。ではなぜ、検索者は正しいサイトをみないのか。この理由を、研究者は次のように述べています。

●まずNHSについては、トップページがポータルサイトになっていて、ほしい情報に直接アクセスできないことが理由の1つであり、製薬会社については、広告があることが、検索者をウェブサイトから遠ざける理由の1つであるとしています。

●「製薬会社の医療情報は非常に正確であるが、人々が聞きたいのは、ウェブサイトをつくった人の動機であり、見解である」のだそうです。

●その一方で、個人的な見解を伴うサイトの情報性は正確性に欠け、また、自分が好感をもつ人の意見だけを取り入れる傾向がみられるとし、これは不健康な行動パターンであると指摘しています。

●この研究に対して、英国の医師は、次のように語っています。検索者は、医療に関する個人的な見解を知りたい。だからといって、製薬会社によって、こうした個人的な情報がウェブサイト上に組織されるのもまた、危険である。実際、製薬会社は、一見すると独立したサイトにみえる患者グループ、セルフヘルプグループのスポンサーになっている場合もある。

●「ウェブから情報を集めることは勧められるべきだが、その情報をもとにすぐにアクションを起こすというよりは、医師と対面して話し合うときに、それらを使うべきである」と述べています。

●この研究の内容は、おそらく日本にも妥当するように思います。なかなか難しい問題ですが、医療に関して医師や会社、役人が考えていることと、患者が考えていることのギャップについて、考えさせられます。

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2007年3月 7日 (水)

人間のDNAを含むコメ、米国で栽培へ?

●人間の遺伝子を含むコメが、米国でつくられるかもしれない。

リンク: BBC NEWS | Americas | US mulls backing 'medicine rice'.

●このコメには、人間の母乳に含まれてウイルス等の成長を抑えるタンパク質、ラクトフェリンとリゾチームのDNAが含まれる。食用ではなく、子どもの下痢や脱水を治療する薬物をつくるためのものである。

●私は知りませんでしたが、じつはこのコメ、3年前には開発されていて、開発したVentria Bioscience社は、カリフォルニアなどで栽培の申請を行っていました。しかし、他の穀物との交配などへの心配や、ヒトのDNAを含む製品であるという理由から、コメ生産者や消費者団体などから反対されていて、ようやくこの「製品」が、4月からカンザス州で栽培が認められる、という流れであるようです。

●記事によると、なおこの栽培への批判は大きいようで、栽培の最終的な許可は、米国農業省が出しているとのことですが、人間のDNAを含む「製品」を販売するには、なおさまざまなハードルがあります。

●たとえば、このコメの生産の目的である薬物が市場に出せるかどうかは、米国食品医薬品安全局(FDA)の許可が必要ですが、このコメの「効果」に関する肯定的なコメントは、当の会社が出したものしかありません。当然のことながら、薬物として流通する許可をとるには、なお時間を要します。

●技術が進めば、考えられもしなかったことが起こります。自然のなかでは、他の穀物との交配が懸念されることはもちろんで、その意味では、危険な技術であることは確かであるように思います。

●ただし、このニュースに対して私がもつ違和感は、人間のDNAを含むコメをつくるという事実と同様に、「コメ」を操作して薬物に利用しようという事実にも、起因しているように思います。何はなくてもコメ、の身体ですから……。

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2007年3月 6日 (火)

ストレスが子どもの脳にダメージを与える可能性

●大きなストレスは、子どもの脳にダメージを与える可能性がある。

リンク: BBC NEWS | Health | Stress may 'damage child brains'.

●記憶や感情に関与する脳の一部が、PTSD(外傷後ストレス障害)の子どもでは、縮小していることを、米国の研究者が発見した。

●その部分は脳の海馬で、海馬が小さくなることで、ストレスに対処することが難しくなったり、不安が増強したという。

●また、PTSDの子どもでは、ストレスに関与するホルモン、コルチゾールの血中濃度が高いこともわかった。動物での実験によると、コルチゾールは、海馬の細胞を殺してしまうことがわかっている。

●つまり、血中のコルチゾール濃度が上昇する→海馬の働きが弱まる→不安が増強するというメカニズムになっているらしい。

●研究者は、「PTSDの一般的な治療法は、トラウマになっている出来事を、患者に“語ってもらう”方法がある」が、「その出来事によるストレスが脳の一部に影響して、情報を処理すること、そしてそれらの情報を物語化することを阻害しているのであれば、そのような治療法は、効果的とはいえないかもしれない」と述べています。

●なお、ここでいう「ストレス」とは、宿題をしなければならないとか、親に怒られるといった日常的で小さなものではなく、虐待を受けた、暴力的な出来事をみたといった大きなストレスのことです。

●この研究を受けて、今後の関心は、小さくなった海馬がPTSDを予告するものなのか、それともPTSDの結果なのかということに移るだろうと、記事では述べられています。

●ストレスなどで「身が縮むような思い」をするといいます。たしかに、脳は縮んでいるのかもしれません。

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2007年3月 5日 (月)

病気腎の「摘出」は「正当」と調査委員会が発表?

●宇和島徳洲会病院で行われた病気腎移植に関して、調査委員会が、同病院で行われた病気腎摘出の6件すべてに問題がないとする調査結果を発表した。

リンク: 病気腎調査委、徳洲会が万波医師を擁護 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●この結論は、すべての摘出や移植を不適切とした専門委員会の見解に反するものだった。

●調査委員会には、徳洲会病院の関係者が多く含まれており、記事によれば、「万波医師を何とかして守ろうとする姿勢が当初から見え隠れしていた」といいます。

●また、問題は病気の腎臓の“摘出と移植”であるにもかかわらず、「“摘出”は問題がない」と限定的な言い方をしているのが、気になります。

●日本での腎移植が十分に進んでいないなかで、病気の腎臓の移植を行うことの是非については、なお、十分に検討する必要があるとは思います。しかし、医学的な根拠に基づいて、その方法が適性であるかを検討しなければならないことは、いうまでもありません。

●今回の調査委員会の調査結果には、確かに疑問が残ります。ただし、一方の日本移植学会は学会として、病気の臓器を移植することを認めていませんが、認めない根拠が、本当に科学的エビデンスに基づいたものであるかどうかは不明です。認めない側も、病気の臓器を移植することを否定する十分な根拠を示さない限り、このような議論は延々と続くのではないかと思います。(残念なことに、病気の臓器を移植することを否定する根拠を示すことは、実際に移植を行ってみないとわからないかもしれません。)

以前の記事で触れたように、病気腎の摘出と移植を行った医師は、臨床家として、それなりの判断を行っていたのだと思います。しかし、いくら「すぐれた」判断といえども、現実世界では容認されないということは、医学の世界にかぎらず、往々にしてありうるものです。そして、その正当性を声高に述べれば述べるほど、事柄は当事者の意図せぬ方向に動くということもまた、往々にしてありうるものです。

●すでに事態は、医学的な問題を離れつつあるような印象があり、自分としては正直に言うと、あまりコメントをしたくありません。医学と、その技術を必要とする患者さんにとって、不幸な結果にならないことを望むしかありません。

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2007年3月 3日 (土)

メタボリック症候群が減らないと、健保の負担金が増額?

●メタボリック症候群の患者の減少率が、国の定めた基準に達しなかった健康保険組合などには、高齢者医療を支えるために拠出する負担金が増える仕組みが、厚労省で検討されているらしい。

リンク: メタボリック減らないと健保の負担金増額・厚労省検討 .

●メタボリック症候群という名称に気をとられていると、結局、国は、こういうとんでもないことを言い出します。

●記事では、「事業主として保険料を折半負担する企業からは、“メタボリックは個人の生活習慣が大きな原因で、企業の責任にするのはおかしい”と反発する意見がでそう」と書いていますが、これまた、とんでもない見解です。

●もっとも国は、企業のこのような意見は織り込み済みで、結局のところメタボリック症候群は、個人の自己責任ということになりかねないと思います。

●太っているかいないかで、医療費の自己負担率が変わってくるなんてことも考えられますが、厚労省のメタボリック症候群の基準値に基づくと、1項目でも基準値以上となる人は、男性では98%、女性では92%にのぼることが明らかになっています。これはいったい、どういう事態になるのでしょう!? こういう考え方が通用すれば、医療や福祉の根本が揺らぐことになります。

●外食産業がカロリーの高い食事を提供すれば、生活習慣病に対する薬物がよく売れて製薬会社が儲かり、フィットネス産業が儲かり、会社から国に収められる法人税が増え、その一方で、病気は自己責任ということで、医療費への国庫負担は減るとすれば、ある種の人々にとって、これほど素晴らしい図式はないといえるでしょう。

●そもそも私は、「生活習慣病」という名称に疑問をもっています。成人病という名称を、なぜ生活習慣病と変えなければならなかったのか、また、誰がその詐術に加担したのかに、注意を払うべきです。なお、メタボリック症候群という概念自体が、怪しいものであることは、以前の記事で記したとおりです

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2007年3月 2日 (金)

B型肝炎ウイルスが汗から発見、感染の可能性も?

●B型肝炎(HBV)ウイルスが汗から発見、感染の可能性も?

リンク: Sweat may spread hepatitis B virus | Health | Reuters.

●トルコの研究者が発表。オリンピックのレスリング選手70人の血と汗を採取したところ、9人(13%)の血液から、HBVウイルスが発見された。しかし、奇妙なことに、そのうちの何人かでは、ウイルスの抗体が発見されなかったという。

●なお、9人のうち8人では、HBVウイルスのDNAが、汗からも発見された。

●研究者は、スポーツ関係でのHBVウイルス検査は、全数行い、HBVのワクチンを必須とするように変えたほうがいいと述べています。

●以前の日本では、HBVは母子感染が中心で、ワクチン接種の徹底により根絶するとみられていました。しかし、1990年代から、性感染などによるとみられる新たな感染経路が生じ、それに伴って、ウイルスの遺伝子型も欧米型、アジア型のものがみられるようになってきました。

●この研究は、なお不明な点が多いといえます。実際、汗からの感染は、もしそれが本当に起こるとしても、一般の人にはあまり関係がないといえますが、激しいコンタクトを伴うスポーツを行う人には、それなりの注意を払う必要があるかもしれません。

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2007年3月 1日 (木)

厚労省、若年者のタミフル使用に注意喚起

●タミフル使用に関する注意喚起を、厚労省が行った。

リンク: タミフル:「注意を」 厚労省が文書-健康:MSN毎日インタラクティブ.

●タミフル服用後に、中学生がマンションから転落する事故が相次いで起こった。タミフル服用後の若年者の異常行動は、これまでも報告されていたが、今回の事故を受けて、厚労省が異例の注意喚起を行った。

●しかし、異常行動とタミフルの因果関係はなお不明。現在、大規模調査が進んでいる。インフルエンザでは、インフルエンザ脳症になると異常な精神症状を伴うことが知られていて、こちらとの因果関係も疑われるという。

●タミフルはインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があり、発熱などの症状が1~2日くらい早く治まるといいます。厚労省は、タミフル服用後2日は、保護者が目を離さないことなどを注意していますが、特に体力のある人では、インフルエンザが命にかかわるということは、めったにありません。今後は、若年者へのタミフルの投与は、控えられる方向にいくのではないかと思われます。

●ただし、だからといってタミフルが即、悪だということにはなりません。というのも、タミフルは、今後ヒトへの感染が心配される鳥インフルエンザに対する特効薬でもあり、各国で、また日本の各都道府県で、タミフルの備蓄が進んでいます。ほかによい薬が開発されないかぎり、タミフルの重要性は変わらないといえます。

●「かぜ」は、あったかくして、栄養のあるものを食べて、ゆっくり寝れば治るという原点にかえることも、時には重要かもしれません。

●少し前のニュースで、新型インフルエンザウイルスに罹患した人が1人発見された場合、すでに3000人が感染している可能性があるという報告がありました。感染症は自分だけの問題ではありません。分別のある大人は、仕事を休む勇気も大切?

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