●英国の看護師で、オーストラリアに移住する人が増えているそうです。
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●英国のNHS(国民保健サービス)は財政的な問題から、看護師を12,000人削減する方針を打ち出しています。現場では、人手不足と給料カットなどが相次ぎ、オーストラリアに新しい職場を求める看護師が増えています。
●英国看護協会(RCN)によると、8,000人の看護師のうち3,200人が、外国で働くことを希望しています。記事では、実際にオーストラリアで働いている英国人看護師を取材していますが、12~15人以上の患者に対して看護師が1人しかいないという英国での現状(これは日本とあまり変わらないのですが)に対して、オーストラリアでは患者5人に対して看護師が1人という基準が厳格に守られているそうです。
●取材に応えている看護師は、次のように言っています。「私が英国を離れた理由は、看護が好き、看護を続けたいからですが、もはや英国では続けられないのです」
●ただし、皮肉なことに1月に出されたNHSレポートでは、これからの3年間で、14,000人の看護師不足が生じると報告されています。
●NHS改革を主導している英国政府は、英国の看護師がオーストラリアに行ってしまうのは珍しいことではなく、逆にオーストラリアから英国にやってくる看護師も少なくないと語り、こうした人材の流動化を、少なくとも表面的には問題視していません。
●財政的な危機をうけて、NHSは看護師個々の業務評価と給料を組み合わせた新しい人事考課制度を導入し、さらに働きやすい職場をつくるための新たな職務基準を設けています。こうした動きが、英国における看護の質を維持し、人手不足を解消することにつながるかどうかは、なお不明であるといわざるをえません。(こうした動きは日本でも見受けられるようになっていますが、「やらないよりはやったほうがまし」というくらいの効果しかもたらさないかもしれない可能性についても、十分に配慮すべきです。)
●日本の看護師が外国に出ることが大きな流れになるということは、今のところありそうもないといえます。しかし、医療費など社会保障費のコストカットという問題があるかぎり、人材の流動化という問題は形を変えて生じます。将来的には日本でも、深刻な看護師不足が生じる可能性は大いにあります。
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