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2007年4月

2007年4月27日 (金)

脳が物の質感をとらえる仕組みが判明

●脳が物の質感をとらえる仕組みがわかったという少し前のニュースです。

リンク: 脳:物の質感とらえる仕組み、NTT研などが解明-科学:MSN毎日インタラクティブ.

●脳や網膜の視覚神経組織には、明るい点や暗い点に反応する2種類の神経細胞(ニューロン)がある。脳や網膜は画像をみると、画像の中で明るい部分と暗い部分を判別する。これらの部分の分布によって、光沢、明るさ、透明感といった質感を感じているのだという。

●研究者は、「物の質感は複雑な光学現象から生じるが、人間が質感を感じ取る仕組みは、意外に簡単だとわかった。この仕組みを応用すれば、低コストかつ高速で画像や映像の質感を変えられるようになる」と語っています。

●質感という事象は、客観的にとらえると難しく、主観的にとらえるとやさしいという、ちょっと変わった性質をもっているように思います。本当にこれで質感をとらえる仕組みがわかったと言い切れるのかはわかりませんが、一方でこれもはっきりとはわからないのですが、何か重要なことを示唆しているような気がします。

●かつて経営工学の先生にサービスに関するお話しをうかがったとき、サービスにおける「質」とは、「顧客のニーズに応じること」であると言っていました。なるほどそういう定義もあるのかと思い、シンプルさに驚いたことを思い出します。

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2007年4月25日 (水)

厚労省、病気腎移植禁止へ改正案を公表

●宇和島徳洲会病院を舞台に生じた病気腎移植問題だが、厚労省が病気腎移植の原則禁止を盛り込んだ臓器移植法運用指針の改定案を公表した。

リンク: 病気腎移植禁止、厚労省が改定指針案 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●生体移植全般については、提供者と患者の間で金銭の授受がないことを、移植施設の倫理委員会で確認すること、また家族からの移植の場合も運転免許証などの公的証明書で本人確認をすること、などが必要とされる。

●病気腎移植に関しては、関連4学会(日本移植学会、日本透析医学会、日本泌尿器科学会、日本臨床腎移植学会)が医学的妥当性がないという統一見解を出しています。

●厚労省の指針はこの統一見解を受けたものですが、一方で、腎臓を必要としている人々にとって、ドナー数が増えないなかで、大きな可能性と希望となる治療法であることも、たしかです。

●厚労省の指針案では、病気腎移植に医学的妥当性はないが、将来の臨床応用を視野に入れた研究については、国の臨床研究倫理指針に沿って移植施設の倫理委員会の審査を経た場合には、行える可能性を示しています。

●関係者からは、「病気腎移植の容認と受け取られかねない」と異論が出ているようです。病気腎移植を行った万波医師の「手順」が不当であったことはたしかですが、医療技術が日々進歩するなかで、新しい治療法の開発を、「正しい手順」で行うことを禁止するべきではないと思います。

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2007年4月23日 (月)

ジェネリック医薬品優先使用へ、処方せん様式変更?

●ジェネリック医薬品(後発薬)の普及を図るために、処方箋様式が変更される見込み。

リンク: 処方せん様式変更、後発薬を優先使用 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●厚労省は処方箋の様式を改め、あえて新薬を選ぶ場合は、医師が処方箋に理由を明記することを求める方針を示した。これまでは新薬の使用が標準だったが、ジェネリック医薬品が標準となる。

●現在の処方箋様式は、「後発品への変更可」という欄があり、そこに医師の署名があれば、薬局などでジェネリック医薬品が処方できる仕組みになっている。

●しかし、中医協の調査では、ジェネリック医薬品が処方されたケースは全体の1%未満だった。ジェネリック医薬品の価格は、新薬の4~7割。欧米では使用される薬品の4~5割がジェネリックで、日本でも欧米並みに普及すれば、年間1兆円程度の医療費が抑制できるという。

●新薬の開発には膨大な開発費が必要で、大きな会社しか開発できないのに対して、ジェネリック医薬品は中小の製薬会社が多いのが実態です。新薬の特許は20年以上であり、その間の利益は守られます。

●一方で、ジェネリック医薬品は「供給が不安定」である、あるいは「薬効に問題がある」ことから、信頼できないといった話をたびたび聞くことがあります。こういった話が真実であるのか、あるいは単なる(または悪意のある)「うわさ」に過ぎないのかは、わかりません。

●医療者が薬に関して得ている情報の多くは、製薬会社の営業マン(MR)が提供したものであるという独特の「構造」も、考慮する必要があります。処方箋様式の変更は、中央医療協議会で議論されることになりますが、中医協に参加している製薬会社も、もちろん大会社です。さて、どうなる?

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2007年4月20日 (金)

ホルモン代替療法(HRT)で卵巣がんのリスクが上昇

●ホルモン代替療法(HRT)で卵巣がん、乳がん、子宮がんのリスクが上昇する。

リンク: BBC NEWS | Health | HRT linked to ovarian cancer risk.

●HRTは更年期障害の人にホルモンを注射することで、症状を軽減する療法で、骨粗鬆症予防などにも効果があることから、広く行われている。しかし、すでに2003年の研究で、乳がんのリスクが2倍にあがることが知られていて、心疾患のリスクも上昇するなどの報告もある。

●今回の調査は英国の研究者が発表したもので、95万人にものぼる閉経後女性を対象にしている。それによると、HRTを行っている女性では、行っていない女性に比べて、卵巣がんに罹患し、さらに死に至るリスクが20%増加することが明らかになった。

●ただし、卵巣がんのリスクは、HRTを中止すれば数年以内に、標準レベルに戻るという。

●専門家は、特に死に至るリスクが上昇することに注目しています。また、HRTを行う期間は、できるだけ最小限の期間とすべきであると警告しています。

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2007年4月19日 (木)

開業医のチーム化で、24時間在宅診療へ

●厚労省が医療構造改革に関する厚労省案を公表した。

リンク: 24時間在宅医療を実現…医療改革厚労省案 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●開業医をチーム化して、24時間在宅医療を実現するとともに、大病院を専門治療に特化する。

●2008年度から都道府県単位で始まる医療適正化計画(5か年計画)などを通じ、具体化を目指す方針。

●開業医のチーム医療は、「車で30分以内」の圏内で1つのチームをつくりたいとしている。かかりつけ医が近隣の開業医と連携して患者情報を共有し、24時間診察できる体制をつくるとのこと。

●厚労省は全国の病院(病床)を減らし、医療費を減らしたいと考えています。また、病院勤務医の過酷な勤務実態を改善するねらいもあります。

●記事では、厚労省はこれに伴い、開業医の休日・夜間の診療報酬を手厚くする一方、平日の初診料や再診料などを下げたいと考えているが、日本医師会などの強い反発が予想される、としています。

●開業医のチーム化と、それをバックアップする病院という構造は、米国の医療体制とよく似ているように思います。しかし、在宅医療体制をとった場合の大きな問題は、医師の体制というよりは、療養生活を支える看護師や介護士の体制にあります。

●医師は1日または数日に1回、「様子」を見に寄ればすむ場合が多々ありますが、24時間の療養生活を支えるには、その何倍、何十倍ものマンパワーが必要になります。

●訪問看護ステーションの存在が重要であると思いますが、大きな医療法人と関係をもっていない独立系の訪問看護ステーションでは、経営が十分に成り立っていないことは、よく知られている事実です。

●医師への報酬に比べて、訪問看護ステーションにおける看護師への報酬、介護事業所における介護福祉士等への報酬が極端に低いという事実を受け止め、対策を立てないかぎり、こうした構想は、画に描いた餅に終わる可能性があります。

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2007年4月18日 (水)

「全家連」破産、解散へ

●「全家連」が破産、解散することに。

リンク: 「全家連」破産、解散へ : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●精神障害者家族の団体「全国精神障害者家族会連合会(全家連)」が約10億8000万円の負債を抱えて破産、解散することになった。

●同会は全国約1600の家族会の取りまとめ組織で、精神障害者やその家族の自立、権利擁護、エンパワメントなどに大きな役割を果たしてきた。なお、解散による全国の各家族会への影響はない模様。

●1996年に、精神障害者が働きながら社会復帰を図る場所として、「ハートランドきつれ川」というホテルを設立、その返済が負担になったとのこと。国や日本財団などから交付された補助金を、本来の用途外に回し、返還を求められていた。

●「ハートランドきつれ川」や直接運営していた授産施設、作業所は、社会福祉法人などに事業譲渡され、閉鎖などは避けられた。

●全家連は、わが国における患者団体の草分け的存在で、非常に影響力のある活動を行っていました。「ハートランドきつれ川」の活動はたびたびマスコミでも紹介されていましたが、内実はたいへんだったようです。

●障害者自立支援法の施行で、特に在宅の精神障害者医療には、個人負担の増加といったさまざまな問題が現れています。こういったなかでの解散ですが、各家族会には影響がなさそうであることが、せめてもの救いといえるかもしれません。

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2007年4月16日 (月)

高血圧の原因は脳内にある?

●高血圧の原因は心臓や血管にあるのではなく、脳内のタンパク質にある可能性がある。

リンク: BBC NEWS | Health | Blood pressure 'is in the brain'.

●そのタンパク質とはJAM-1と呼ばれるもので、脳内で白血球を捕捉し、血流を阻害する働きをもつ。これにより、炎症を生じ、脳への酸素供給が低下する。

●英国の研究者は、この作用が血圧の上昇を引き起こしているのではないかと推測、ラットでの実験で証明されたという。

●ただし、その正確な機序はわかっていない。研究者は、これまで高血圧の原因と考えられていたさまざまな原因とは別に、脳内のしくみにあるとされるのは画期的であると述べています。今後の展望として、このしくみをさらに明らかにして、それをターゲットにした薬物等の開発を考えているようです。

●高血圧が原因で頭痛などの症状が出ることはよくあることですが、こうした症状を緩和するきっかけとなるかもしれません。研究は初期段階とのことです。

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2007年4月13日 (金)

運動すると、うつ病や不安が軽くなる

●運動をすると、うつ病や不安の訴えは軽くなる。

リンク: Exercise linked to less anxiety, depression | Health | Reuters.

●ジョギングなどの運動を定期的に行っていると、軽度~中等度のうつ病などに罹患するリスクは、行わない人に比べて、1/4に軽減することが明らかに。

●英国の研究者が発表。これまでの研究では、運動がうつの軽減にかかわっていることはわかっていましたが、運動するからうつになりにくいのか、そもそも運動できるほど身体が健康だからうつになりにくいのかは、わかっていませんでした。

●この研究では、1000人以上の英国人男性に対して、10年に及ぶ追跡調査を行っています。

●運動をするとうつ状態が改善する理由として、研究者らは、①運動すると脳内物質が活性化されること、②運動によって自己尊重やボディイメージが改善すること、をあげています。

●月並みですが、「健全な精神は健全な肉体に宿る」ということは、ある程度根拠があるのかもしれません。最近ちょっと「うつ」気味だと感じている人は、戸外に出て、軽く運動してみてはいかがでしょう? よい季節になりました。

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2007年4月11日 (水)

コムスンなどの不正請求、都が改善勧告

●コムスンなど、訪問介護大手業者に介護保険の不正請求があったことが判明。東京都が業務改善勧告。

リンク: コムスン、介護事業所指定を不正取得…都が改善勧告 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●昨年末、東京都がコムスンなどに立ち入り検査を行ったが、その実態に基づき、業務改善勧告を出した。

●東京都から事業所指定を受けた事業所で、別の事業所で勤務しているヘルパーを常勤職員とするなど、事実と異なる記載をしていた。

●コムスン以外の会社は、自らの非を認めるコメントを出しています。しかしコムスンは、問題となった3つの事業所に対する「指定取消し処分」が内定し、都が手続きに入る直前に、それら事業所の廃業を届け出てしまいました。

●結果として「処分」は免れましたが、法律へのコンプライアンスという点からみれば、非常に大きな問題があるといえます。

●これ以外にも、過大請求があった事業所は、監査対象となった事業所の相当数にのぼるとみられています。都はコムスンに対して、過大請求分を自主的に計算し、返還するように求めています。

●記事によると、取材に対してコムスン側の広報は、「ビジネスモデルの再構築中でもあり、都の指導監査の進ちょく状況については、取材に答える状況にはない」と答えているとのこと。しかし、過大請求されたお金は、元はといえば被保険者の介護保険料と税金です。「ビジネスモデル」などという横文字を使うのは、ごまかしであるようにみえ、最大手の業者としては、あまりにも不誠実な態度であるといえます。

●介護保険におけるケアの金銭的評価は低すぎると、個人的には考えています。それだけに、最大手の業者が不正請求を正当化するような態度をとることには非常に問題があり、残念です。

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2007年4月10日 (火)

厚労省、延命治療中止の指針を示す

●厚労省が、終末期患者に対する延命治療を中止するプロセスに関する、初めての指針をまとめた。

リンク: 厚労省が延命治療中止で指針…医師の独断避ける : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●終末期医療で問題になるのは、ほぼ例外なく、医師の独断である。この指針では、できるだけ患者の意思決定をふまえたうえで、医療チームで判断すること、またそれらを文書に残すという原則が明示されている。

●治療方針の決定は、患者の意思>家族が推定する患者の意思>最善の治療方針、の順で尊重される。それぞれの場合で合意できない場合、第三者による専門委員会が治療方針を検討・助言する。

●この指針に注釈を加えた「解説編」が各医療機関に配布され、具体的な治療中止項目などが明示される予定。

●ただし、延命治療中止により医師が殺人罪で刑事訴追されない基準は示されていない。厚労省では今後、さらに検討するという。

●救急医療現場に関しては、日本救急医学会が終末期医療の指針案を示しています。救急の場面と末期がんなどでは、やや状況が異なると思われます。

●昨年の富山県での積極的安楽死から、厚労省が早期に指針を出したことは評価すべきです。この問題に関しては、医師が刑事訴追されるかどうかもまた、大きな問題点の1つですが、厚労省だけで処理できる問題ではないことを考えれば、現時点では仕方がないといえます。

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2007年4月 9日 (月)

学校で謎の「病気」が流行?

●メキシコの女学校で、謎の「病気」が発症。

リンク: Hundreds sick in Mexico religious school mystery | Health | Reuters.

●メキシコのカトリック(修道院)系の学校で、原因不明の病気が流行。生徒4,000人のうち600人が、歩行不能や嘔気などの症状を示しているという。学校の代表者は、「原因はよくわからないが、専門家によれば、心理的なものが原因ではないかと診断されている」と述べています。

●この学校(Villa de las Ninas;女の園)は、貧しい家庭の子どもたちに、無料で教育を行っている慈善団体であるようです。症状を示した600人のうち、すでに300人が学校を離れています。

●今後、メキシコ政府の医療関係者が調査に入るとのことですが、いったい何があったのでしょうか? ミステリー小説のような話ですが、ミステリー小説のような結末を迎えるのでしょうか?

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2007年4月 6日 (金)

がんの治療によって、かえってがんが転移しやすくなる可能性

●がんの手術や化学療法、放射線療法を行うと、かえってがんが転移しやすくなる可能性。

リンク: Treatment may fuel cancer's spread, study finds | Health | Reuters.

●この現象は、臨床的にはよく知られている事実ですが、どうやらその原因の1つは、TGF-βという体内物質(サイトカイン)にあるようです。

●米国の研究者が発表。がんのマウスに化学療法を行ったところ、TGF-βのレベルが上がるとともに、乳がんの肺への転移がみられた。しかし、TGF-βを阻害する抗体を投与したところ、転移は起こらなかった。

●研究者は、TGF-βを阻害する薬物を開発することによって、がんの再発を防ぐことができるだろうと述べています。また、今後は、どの程度TGF-βレベルがあがると、再発や転移が生じるのかを見極めたいとしています。

●もっとも、がんの転移や再発に関連する体内物質は、TGF-βだけではありません。研究者いわく、「TGF-βは氷山の一角に過ぎない」とのことです。

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2007年4月 5日 (木)

赤身肉で乳がんのリスクが2倍

●閉経後の女性では、赤身の肉を食べると乳がんになるリスクが高くなる。

リンク: BBC NEWS | Health | Red meat 'ups breast cancer risk'.

●英国での35,000人を対象とした調査から。一日に2オンス(57g)の赤身の肉を食べている女性では、食べていない人に比べて、乳がんのリスクが56%高くなる。

●ベーコンやソーセージなどのプロセスミートを食べている人では、リスクは64%高くなる。

●赤身の肉とは、豚や牛などの肉のことで、鷄肉は含まれません。

●肉には飽和脂肪酸が多く含まれていて、体内にコレステロールを蓄積させますが、コレステロールは乳がんの発生に関連する女性ホルモン、エストロゲンの原材料にもなります。結果として、乳がんのリスクが高くなるというわけです。

●もっとも、肉をよく食べる人という要素だけで、乳がんのリスクの上昇を説明できるかどうかは、大いに疑問です。年齢、体重、運動レベルなどが、肉をよく食べる人と食べない人では異なることを考慮する必要がある、と専門家は述べています。

●赤身肉とがんの関係についてはこれまでにも、大量摂取で若い女性の乳がんのリスクが2倍になる(米国での調査)とか、ホルモン受容体陽性乳がんのリスクが2倍になる(同じく米国での調査)といった研究があります。

●では、肉を食べなければがんにならないかといえば、必ずしもそうとは限りません。がん予防を考えて、肉から魚に食べ物をシフトしたものの、残念ながらがんになってしまった場合、それはそれで複雑な気分になるかもしれません。

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2007年4月 3日 (火)

どんな血液型もO型に変える酵素

●どんな血液型も、O型に変換できる酵素が発見される。

リンク: どんな血液型もO型に変換、輸血へ活用期待 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●赤血球の表面は糖鎖で覆われていて、糖鎖の先に結合している糖の種類によって、A、B、AB型に分かれる。糖が異なると輸血時に拒否反応が起こるが、O型には糖がついていない。これが、O型の血液がどの血液型の患者にも輸血可能である理由である。

●米国の研究者が発表。赤血球の糖鎖から糖を分断する酵素を発見し、その能力の効率を上げた。これにより、O型以外の赤血球200mLを1時間処理すると、ほとんどの赤血球がO型になったという。

●ここ数年、献血者数が減っています。海外渡航歴などBSEの影響もあると思われますが、社会の高齢化が進むなかで、輸血用の血液を確保することは、大きな問題になりうる要素を含んでいます。そもそも血液を提供する人が必要であり、技術的にはさらに磨きをかける必要があると思いますが、さまざまな展開が期待できる研究であるように思います。

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2007年4月 2日 (月)

バクテリアがセロトニンを活性化し、うつ状態を改善する可能性

●泥にまみれると、免疫系のはたらきが活発になるといわれているが、うつ状態も改善する可能性がある。

リンク: BBC NEWS | Health | Dirt exposure 'boosts happiness'

●土中に一般的にみられるバクテリアと接触している肺癌患者では、QOLの改善がみられることが明らかになっている。同様に、同じようなバクテリアをマウスに接触させたところ、バクテリアに接触させない場合と比べて、脳内物質の1つ、セロトニンが多く分泌されることが明らかになった。

●英国の研究者が発表。ヒトでは、セロトニンの欠如がうつ病やうつ状態と関連していることはよく知られている事実ですが、どうやらバクテリアは、セロトニンを活性化するはたらきをもっているということらしいです。

●研究者はこの研究によって、「いかにして身体が脳とコミュニケーションをとっているか、さらに、どうして健康な免疫系が精神的な健康を維持するうえで重要なのかを理解することに役立つだろう」と述べています。

●セロトニンと免疫系の関係については、同様の研究がさまざまな形で行われていて、セロトニンは免疫系において重要な役割を果たす細胞間を移動していることや、さらに化学物質が免疫反応を活性化することが、近年明らかになっているそうです。

●ヒトの免疫機構は、健康と疾病に必ずかかわっているといっても過言ではありませんが、その仕組みはまだはっきりとわかっていないという「不思議な」領域です。原因不明の自己免疫疾患のメカニズムを理解するヒントになるかもしれませんし、セロトニンを活性化・不活化して免疫系を亢進・抑制する新しい薬物の開発などが、期待されるかもしれません。

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