« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007年9月

2007年9月27日 (木)

高齢者虐待、息子と夫が半数を占める

●高齢者虐待防止法施行後、初めて行った全国調査で、主な介護者は女性であるにもかかわらず、家庭内における虐待者は息子と夫で半数を占めることが明らかになった。

リンク: 高齢者虐待 息子が37%…06年度厚労省調査 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

●調査によると、高齢者に対する虐待は、家庭内で12,575件、施設内で53件起こっている。

●虐待者は息子が37%、夫が14%、娘が14%。ただし、国民生活基礎調査によると、家庭内の介護の担い手は75%が女性である。

●被虐待者は、女性が77%。

●家庭内の虐待の通報は、41%がケアマネジャーなどの介護関係者、高齢者本人からの通報は12%だった。

●虐待の通報を受けた市町村の対応は、91%が対応窓口を設置する一方、警察との連携(32%)や、早期発見のネットワーク(38%)など、関係者との連携の不備が進んでいない状況が明らかになった。

●この数字はおそらく、氷山の一角であるように思います。虐待やいじめについては、いろいろと考えさせられます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月21日 (金)

ある人物を魅力的かどうかを判断するのにかかる時間は0.5秒

●ちょっと気になったので、サクッと引用します。

リンク: Yahoo!ニュース - ロイター - 訂正:一目ぼれに必要なのは0.5秒=米研究.

●以下記事より。

「米フロリダ州立大学の心理学者ジョン・マナー氏の研究チームは、専門誌「Journal of Personality and Social Psychology」で、人々は興味をそそられる顔を見ると0.5秒以内に注意を集中し、仲間かライバルかを判断する傾向があると指摘した。研究では、大学生を対象に、非常に魅力的な人と平均的な人の写真を1秒間見た後、視線をほかの物に移すよう求めた。被験者の反応のタイミングを計ったところ、人々がある人物を魅力的かどうか判断するのには0.5秒しかかからないことが分かったという。魅力的な顔は、規定の1秒が過ぎた後でも0.5秒長く凝視されることも明らかになった。また、独身の人は異性に関心を持つ一方、決まった相手のいる人は、自分のパートナーの不貞を警戒し同性に注意を向けたという。」(引用終わり)

●一瞬でその人が好きになるとか、その人のことがわかるという経験は、かなり多くの人が、体験しているのではないかと思います。

●私もまたそうした経験を少なからず体験したことがありますが、時間が経って振り返ってみると、それは「真実」ではなかったということも、少なからずありました。

●問題は、こうした経験がなぜ起こるのか、ということであり、それはおそらく、人間の「謎」に触れるものなのかもしれません。また、0.5秒で「何を」みているかが、肝心であるような気がします。

●以上の意味では、この記事は、多くの人が経験している「事実」を何となく証明しただけで、おもしろみや深みがないように思います。

●と、元の論文も読んでいないのに、予断をもつべきではないと反省し、雑誌を調べてみましたが、今のところ、手に入っていません。ただし、この「Journal of Personality and Social Psychology」という雑誌のHPをみると、なかなか興味深い記事が並んでいます。

●たとえば、「安全なラインを越えて;射撃の意志決定における警官と人種的バイアス」や、「ロマンティックな関係におけるアタッチメント、感情の経験と表現」など、とても米国的な「研究論文」が並んでいます。

●英語でならば、無料で読めますので、ぜひ。できたらサマライズして教えてほしいなあと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月19日 (水)

インクジェット技術を応用した、痛みのない注射針が発明された

●インクジェットのカラープリンターの技術を応用した、新しい注射のシステムが開発された。実用までには3年ほどかかるとのこと。

リンク: BBC NEWS | Health | Patch promises painless injection.

●この注射は、痛みを感知するレセプターがある皮膚の深さまで、針が達しないため、まったく痛みを感じずに、注射を受けることができるそうです。(詳しくは、リンク元のイラストを参照。)

●これまで、パッチ式の薬物投与といえば、禁煙パッチによるニコチン投与や、鎮静薬などのパッチがある程度でしたが、ほとんどの薬物は分子が大きく、皮膚の角質層を通しての投与はできないのが現状でした。このシステムでは、角質層を通過して、表皮で針が止まり、かつ真皮には届かないため、分子が大きい薬物も投与できるのだそうです。なお、痛みを感知するレセプターは、真皮に存在するため、それを刺激しません。

●研究者によれば、このシステムは「痛み」はないものの、「猫が舐めたような」感覚があるそうです。(これはこれで、気持ちが悪いかも!)

●また、注射針があけた穴にバクテリア等が侵入して、感染を引き起こす可能性も、ないとはいえないとのこと。「角質層は身体の内側を保持し、外界を遮断する皮膚層であって、その目的のために完璧にデザインされている」のだそうです。その精妙なデザインを、薬物が必要な易感染性の状態で壊した場合には、大きな危険を生じないとはいえません。

●もっとも、医学の進歩はそのせめぎ合いであり、結果として、そこそこよい成果が生じている現状をみれば、これはポジティブに考えるべきなのだと思いますが、いかがでしょうか? なお、この技術の特許は、HP(ヒューレットパッカード)社がもっているそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月12日 (水)

デンプンはヒトの進化のエネルギーだった

●ジャガイモなどのデンプンを消化する能力が、地球上において人間が大きな成功をおさめてきた原因かもしれない。

リンク: BBC NEWS | Health | Starch 'fuel of human evolution'.

●という推測が、遺伝子の分析からわかったというBBCのニュースです。

●霊長類と比べて人類は、カロリーが豊富なデンプンを分解するために必要な遺伝子コピーを、多数もっていることが明らかになった。

●このようなカロリーの余剰が、人間の大きな脳に栄養を与えるために決定的な役割を果たしたかもしれないと、米国の研究者が発表。なお、これまでは、肉を食べるようになって、脳に栄養が行き渡るようになったという説が有力だったそうです。

●研究チームによれば、人間は、唾液に含まれるアミラーゼ(デンプンを分解する酵素)をつくるために必要なAMY1という1つの遺伝子を、大量にコピーしているのだそうです。

●また、チームはさまざまな主食の人間のグループを調査したところ、デンプンを主食とする民族は、魚を主食とする民族に比べて、AMY1をより多くコピーしていることがわかったとのこと。

●研究チームは、人間が進化の過程で、カロリーを多くとれるデンプン質の食物(たとえば草の根など)を発見し、さらに、火を利用して料理することにより、容易に摂取できるようなった、と述べています。

●遺伝子分析の成果ですが、言い換えれば、サルがバナナよりもイモを好むようになったら、サルは一歩進化したといえるかもしれません。ね?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月10日 (月)

子どもの頃にテレビを毎日2時間以上みると、10代で注意力の低下といった問題が起きる

●1日に2時間以上テレビをみている子どもは、青年期になって、注意力散漫などの問題を生じるリスクが高くなる。

リンク: Too much TV ups kids' risk of attention problems | Health | Reuters.

●ニュージーランドの研究者が発表。1972年と1973年に生まれた1,037の男女を対象に、5歳から15歳までを追跡調査した。

●子どもたちは平均で、5~11歳では約2時間、13~15歳では3.13時間のテレビをみていた。

●若年期にテレビを2時間以上みている子どもでは、10代になって注意力に関する問題を生じるようになり、3時間以上みている子どもでは、リスクはさらに高くなったという。

●この原因について、研究者らは、まず、テレビをみることには多くの注意力が必要となるが、これに慣れると、教室では退屈さを感じるようになってしまうこと、さらに、テレビをみることで、読書やゲームをするといった注意力や集中力を養うスキルを向上させる他の活動をしなくなってしまうこと、を指摘しています。

●研究者は、「私たちはテレビをみるなと言いたいのではなく、テレビを見過ぎてはいけない、と言いたいのです」とコメントしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 6日 (木)

全世界のCOPDの罹患率は、予想以上に高い

●COPD(慢性肺塞栓疾患)の罹患率は、これまで考えていたよりも高いかもしれない。

リンク: BBC NEWS | Health | Lung disease rates 'on the rise'.

●COPDは主に喫煙を原因とする肺の疾患で、肺の機能が極端に落ちる不可逆性の疾患である。このたび12か国の人々を対象にしたスパイロメータによる呼吸機能の調査から、COPDに罹患している人が、これまで考えられていたよりも、かなり高い率にあるということが報告された。

●米国の研究者が発表。40歳以上の9,500人を対象に調査したところ、男性では11.8%、女性では8.5%の罹患率が認められた。この数値は、これまでの研究よりも高い数字であり、注目すべきことに、非喫煙者でも、相当の罹患率があることがわかった。

●研究者は、「たばこを止めることが長生きするうえでは重要である」と述べていますが、一方、「世界中の喫煙者がたばこを止めても、ここ20年はCOPDの罹患率は上昇するだろう」と述べています。

●ちなみに、COPDは現在、世界の死因の第5位であり、2020年までには第3位にあがると予測されています。

●記事では、COPDを喫煙のみならず、環境的な要因や、社会経済的な要因との関連においても研究する必要があると、指摘しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »