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2008年1月16日 (水)

医師への「お礼」は必要か?;ジョニー・デップが病院に2億円寄付

●俳優のジョニー・デップが,英国の小児病院に2億円を寄付。

リンク: 時事ドットコム:J・デップさん、2億円を寄付=英の病院に「娘救ったお礼」.

●記事によれば,ジョニー・デップの娘さんがO-157感染で腎不全を併発,この病院に9日間入院したとのこと。娘を救ってもらったとして,100万ポンドを寄付したそうです。

●このニュースは,いろいろな受け止め方ができると思います。お金のない人よりも,お金をたくさんくれる人を優先する医療者は,常識的に考えれば,存在しません。しかし日本では,たとえば手術をしたら医師にお礼をすべきであり,その相場はいくらであるなどということが,あたかも習慣や礼儀であるように語られることが少なくありません。

●病院によっては,そのような「心付け」を全面的に禁止するところもあります。もっとも,禁止していても,密かに受け取っている人もいるかもしれません。しかし,この件に関しては明らかに,患者側の意識こそ変わらなければならないと思います。(「常識的」でない医療者がいる可能性もゼロではありませんが。)

●患者としてはお礼をすることによって,「自分は最善の医療が受けられる」と考え,安心できるのかもしれません。しかし「最善の医療」は,医師の技術が劣っていたり,設備が整っていなかったり,あるいは看護師がスキルを磨いていなかったり,また,医師だけが偉くてチーム医療が行われていなかったりする場合のほうが,より受けられにくいのだということを,よくよく知るべきであると思います。そのうえで,自分にあった,信頼できる病院,医療者を探すことに熱意を傾けましょう。自分が得たい「幸せ」は,お金だけで買えるとは限りません。

●さて,ジョニー・デップ。お金持ちがお金を寄付するのは当然だという人もいるかもしれません。しかし,自分のお金を気前よく寄付できるお金持ちは,そうはいないように思います。国際競争の前にはワーキングプアもやむなしと考える財界のサラリーマン社長や,ITや証券で巨額の利益をあげている社長は,寄付とかしてますかねー。

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