« <メタボ>腹囲が必須条件から外れる 診断基準を国際統一(毎日新聞) - Yahoo!ニュース | トップページ | 西濃運輸健保組合解散…高齢者医療で負担金増加 »

2008年8月21日 (木)

産婦人科医に無罪=医療ミスを否定-帝王切開死亡事故・福島地裁

リンク: 産婦人科医に無罪=医療ミスを否定-帝王切開死亡事故・福島地裁.

●以下引用。「福島県立大野病院(同県大熊町)で2004年、帝王切開手術で出産した女性=当時(29)=が大量出血して死亡した事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医加藤克彦被告(40)の判決公判が20日、福島地裁であり、鈴木信行裁判長は被告の医療ミスを否定し、無罪(求刑禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。
 執刀医による手術時の判断について刑事責任を否定した判決は、今後の医療過誤事件に大きな影響を与えそうだ。
 胎盤を子宮から剥離(はくり)した際に大量出血を予見できたかと、剥離を中止して子宮摘出に移る義務があったかが、最大の争点となった。
 被告側は、剥離中の出血は少なく、出血量の急増は予測できなかったと主張。「剥離を開始したら完了させ、それでも出血が止まらなければ子宮を摘出するのが、一般の医療水準だ」として、処置は適切だったと訴えた。検察側は、通常は使わないクーパー(手術用はさみ)を使い胎盤をはがしたことなどから、「出血で死亡する危険性が高いと予見できたのに、無理な剥離を漫然と継続した」と非難していた。(2008/08/20-10:18)時事通信」

●まず,亡くなられた方,そのご遺族には心からお悔やみを申し上げます。医療の信用性,透明性,また,標準的な医療とは何か,医療者の「判断」とは何か,さらに「専門職主義」と「消費者保護主義」は折り合うことはできるのかなど,さまざまなことを考えさせられる裁判であったと思います。

●原告側はあるニュースで,「裁判が進むに従って,裁判が自分たちから遠く離れていってしまった」という旨の発言をしていました。また,産婦人科学会からは,「警察の初動捜査が“事件ありき”で動いたことが問題だった」との発言がありました。

●次の臨時国会には,2010年設置予定の「医療安全調査委員会」に関する法案が提出されます。1999年の横浜市立大学附属病院の患者取り違え事故から10年,以前と比べれば医療の透明性は格段に高まったと思いますが(逆にいえば,それ以前はひどかったということですが),何か問題が起こった場合の患者の「被害者意識」も,さまざまな社会的な側面と相まって,高まっているようです。

●厚労省が発表した医療安全調査委員会に関する素案では,調査結果が刑事手続きに用いられることに対して,医療者側から反対意見があがっているようです。刑事罰の適用は免れがたいとはいえ,「正直に話せば,多少罪は軽くなる」くらいの按配はあってもいいように思います。

●医療者,特に医師のなかには,よい人もいれば悪い人もいます。人間的にみて,尊敬できる人もいれば尊敬できない人もいます。「人は誰でも間違える」ことを前提にすることで,よい人と悪い人が,同じ土俵で裁かれないということも,重要であるように思います。

●患者側も,医療サービスに対する単なる「被害者意識」ではなく,正当な「権利意識」をもたなければならないと思います。しかし,そのために行政,医療者,消費者団体が何をすべきかについては,ほとんどみえていないのが現状です。市民としての意識をもちにくいわが国の社会状況からすると,これは非常に難しい問題であるようにも思います。

リンク: 医療政策フォーラム21 - 毎日jp(毎日新聞).

|
|

« <メタボ>腹囲が必須条件から外れる 診断基準を国際統一(毎日新聞) - Yahoo!ニュース | トップページ | 西濃運輸健保組合解散…高齢者医療で負担金増加 »

健康」カテゴリの記事

医療」カテゴリの記事

厚生行政」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/190156/42228741

この記事へのトラックバック一覧です: 産婦人科医に無罪=医療ミスを否定-帝王切開死亡事故・福島地裁:

« <メタボ>腹囲が必須条件から外れる 診断基準を国際統一(毎日新聞) - Yahoo!ニュース | トップページ | 西濃運輸健保組合解散…高齢者医療で負担金増加 »