カテゴリー「心と体」の14件の記事

2011年10月21日 (金)

G:10代でもIQは上昇する。

リンク: BBC News - IQ 'can change in teenage years'.

IQは10代になっても上昇する可能性がある。

でも、中年になったら、IQはもう発達しないんでしょうね、やっぱり。


The mental ability of teenagers can improve or decline on a far greater scale than previously thought, according to new research.

Until now the assumption has been that intellectual capacity, as measured by IQ, stays quite static during life.

But tests conducted on teenagers at an average age of 14 and then repeated when their average age was nearly 18 found improvements - and deterioration.

The findings are published in the journal Nature.

They have implications for how pupils are assessed, and the age at which decisions about their futures are made.

This study involved 19 boys and 14 girls, all undergoing a combination of brain scans and verbal and non-verbal IQ tests in 2004 and then in 2008.

The results show that a change in verbal IQ was found in 39% of the teenagers, with 21% showing a change in "performance IQ" - a test of spatial reasoning.

The findings are seen to have greater validity because for the first time the variations in IQ correlated with changes in two particular areas of the teenagers' brains.

An increase in verbal IQ corresponded with a growth in the density of part of the left motor cortex - a region activated during speech.

And an increase in non-verbal IQ correlated with a rise in the density of the anterior cerebellum - an area associated with movements of the hand.

The work was led by Professor Cathy Price of the Wellcome Trust Centre for Neuroimaging at University College London and is published in the journal Nature.

The paper suggests that the results could be "encouraging to those whose intellectual potential may improve and… a warning that early achievers may not maintain their potential".


Professor Cathy Price explains how teenage brains and IQs can change over time
Professor Price said: "We have a tendency to assess children and determine the course of their education relatively early in life.

"But here we have shown that their intelligence is likely to be still developing.

"We have to be careful not to write off poorer performers at an early age when in fact their IQ may improve significantly given a few more years."

The research did not seek to understand the causes of the changes.

One explanation is that teenagers mature at relatively different ages - with "early" and "late" developers - while relative standards in education may play a part too.

One of the participants, Sebastian Friston, now aged 23, recorded a marked increase in IQ between the two tests - from average to one of the highest categories.

Educated in the state sector, he told me he had struggled in his early years, needing remedial maths tuition, but is now planning a doctorate in computer engineering.

"I think the change came in school I started doing subjects that really interested me, that I was engaged in, then I found it easier and far more interesting."

The research was funded by the Wellcome Trust, one of many projects supported under its programme of Understanding the Brain.

Future work may focus on how adaptable the brain may be beyond teenage years, and the implications for tackling mental diseases and other neurological conditions

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2008年8月12日 (火)

赤いユニフォームが判定に有利に働く可能性=独研究

リンク: Yahoo!スポーツ - 北京オリンピック特集 - ニュース一覧 - 五輪=赤いユニフォームが判定に有利に働く可能性=独研究.

●赤いユニフォームを着ると,判定が有利になる。

●実験の方法がおもしろいです。しかし,人はどうして赤にポジティブに反応してしまうのでしょうか。その理由はおそらく,赤が「縁起の良い」「ラッキーカラー」だから。

●以下引用。「[北京 11日 ロイター]北京五輪でメダル争いをする中国人選手にとって、赤は単なるラッキーカラー以上の意味があるかもしれない。心理学者らの研究によると、競技で選手が着る赤いユニフォームは、審判の一瞬の判断力に影響し、スコアが偏向する可能性もあるという。
 中国では、縁起の良い色としてさまざまな場面で使われる赤色。タイガー・ウッズもトーナメント最終日に赤いウエアを着ることで有名だ。独ミュンスター大の研究チームは専門誌「Psychological Science」8月号に掲載した論文で、テコンドーの試合では、青を着用した選手より赤を着用した選手に審判が多くポイントを与えがちであることが分かったとしている。
 研究では、赤と青の防具を着けたテコンドーの選手がスパーリングする様子を撮影したビデオを使用。選手の防具の色をデジタル加工で逆にした以外はまったく同じ内容のビデオクリップを2本ずつ用意し、それを見た審判42人がスコアを付ける方式を採用した。
 その結果、赤の選手が平均で13ポイント上回ったほか、青の選手がデジタル加工で赤に変わると点数が増え、赤の選手は青に変わると点数が減ったという。
 研究チームは「異なった色による影響など今後も調査が必要だが、こういった色による偏向が問題になり得る競技では、ルール変更や電子機器による判定支援が必要であることが示された」と指摘する。」 (引用終わり)

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2007年6月19日 (火)

大相撲の力士、ギャンブル依存症から引退へ

●大相撲の東関部屋の高見藤関が、パチンコなどのギャンブルで借金を重ね、現役を引退することになった。

リンク: 師匠激怒!借金苦で高見藤が廃業 スポニチ Sponichi Annex .

●以下、記事の引用です。

●「問題が発覚したのは東関親方がハワイ巡業から帰国した13日。東京・墨田区の東関部屋に消費者金融から高見藤あてに請求書が届き、不審に思った師匠が本人を呼んで問いつめたところ、パチンコなどで借金を重ねていることが分かった。高見藤は入門当時からギャンブルにはまり、稽古を終えると昼寝の時間も惜しんでパチンコ店に通い詰めだったという。師匠も注意はしたが、ギャンブル癖はエスカレートする一方。4件の消費者金融に加え、部屋の後援会関係者からも借金をしていた。/関取にもなった力士がギャンブルで借金をしていたのでは、部屋の若い衆に示しがつかない。責任を感じた高見藤が東関親方に引退を申し出て受け入れられた。」

●先日テレビで、ギャンブル依存症のドキュメントをみました。「気がつくとパチンコ屋に足が向いていて、負けが込んでも、その負けを取り返すためにますますお金をつぎこんでしまう。パチンコ屋を出るときは、暗澹たる気持ちになるが、また次の日もパチンコ屋に向かってしまう」と、依存症の人が語っていました。借金を重ねる、家族と離散するといったことは茶飯事で、場合によっては金欲しさの強盗などの犯罪にかかわることも、少なくないそうです。

●記事を読むかぎり、高見藤さんも、典型的な「ギャンブル依存症」患者であったのかもしれません。なお、記事には「後援者から金を借りていた」とありますが、ギャンブル依存症の患者に対して、家族や周りの人がお金を貸すことは、いかなる理由があっても厳禁であるそうです。

●東関親方と、高見藤さんの話し合いで決定したことのようですので、外野がとやかく言うべきものではないかもしれません。しかし、依存症の人(患者)がセラピーを受けて、社会生活に復帰するという道を、閉ざしてはならないと思います。

●外国の映画俳優などでは、さまざまな依存症(アディクション)から矯正施設に入り、やがて復帰するパターンが頻繁にみられますが、日本でそのようなケースは、あまりみられません。力士という注目を集める立場だからこそ、きちんとしたセラピーを受けて、現役に復帰されることに、大きな意味があるのではないかと思います。

●ご本人はやや自暴自棄になっているのかもしれません。師匠連がしっかりと面倒をみてやってほしいと、僭越ながら、思います。

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2007年5月17日 (木)

火星での生活の実験が、不眠症治療に役立つ?

●火星での生活に宇宙飛行士が適応できるかどうかの実験が、地球上の不眠症の治療に役立つかもしれない、という記事です。

リンク: Mars experiment might help Earthling insomniacs | Health | Reuters.

●米国NASAが、宇宙飛行士が火星で生活した場合、火星の時間にうまく適応できるかを、ハーバード・メディカルスクールの研究者に研究を依頼しました。火星では、1日が24.65時間なのだそうです。1日24時間と大した違いにはみえませんが、わずか0.65時間といえども、人体に与える影響は大きく、学習能力や記憶力、素早く反応する能力などが減退するそうです。

●研究者が12人のボランティア相手に調査したところ、体内時計(サーカディアンリズム)は23.47時間~24.48時間と、約1時間の差がありました。一般的に夜間勤務者や、夜に明るい部屋で作業を行ったりすると、体内時計が乱されることが知られています(実際には、眠るときは必ず部屋を暗くして眠るといったアドバイスが行われています)。

●この研究では、ボランティアに30日間にわたって、明るい光を45分、1日2回照射することで、無事、火星の時間に体内時計を合わせることができたと報告されています。

●これが不眠症の改善に役立つのかどうかは、ちょっとよくわからないというのが実感です。ともあれ、体内時計が乱れてしまった場合の不眠症では、体内時計を正すさまざまな方法があることは、確かなようです。

●しかし、宇宙飛行士はともかく、地上の社会生活においてそれほど規則正しい生活が遅れるとも、思われません。

●この記事には、もう一つ興味深いことがあります。

●ボランティアのうち、サーカディアンリズムが短かった人では、睡眠にかかわるホルモンであるメラトニンが、就寝時間の4~5時間前に分泌されていました。ところが、サーカディアンリズムが長かった人では、就寝時間の1時間前にならないと分泌されていなかったそうです。

●眠りにつくメカニズムは誰もが同じですが、その発現の仕方がこれほど違うというのは、なかなかおもしろいと思います。何かに応用できるかもしれません。

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2007年4月 2日 (月)

バクテリアがセロトニンを活性化し、うつ状態を改善する可能性

●泥にまみれると、免疫系のはたらきが活発になるといわれているが、うつ状態も改善する可能性がある。

リンク: BBC NEWS | Health | Dirt exposure 'boosts happiness'

●土中に一般的にみられるバクテリアと接触している肺癌患者では、QOLの改善がみられることが明らかになっている。同様に、同じようなバクテリアをマウスに接触させたところ、バクテリアに接触させない場合と比べて、脳内物質の1つ、セロトニンが多く分泌されることが明らかになった。

●英国の研究者が発表。ヒトでは、セロトニンの欠如がうつ病やうつ状態と関連していることはよく知られている事実ですが、どうやらバクテリアは、セロトニンを活性化するはたらきをもっているということらしいです。

●研究者はこの研究によって、「いかにして身体が脳とコミュニケーションをとっているか、さらに、どうして健康な免疫系が精神的な健康を維持するうえで重要なのかを理解することに役立つだろう」と述べています。

●セロトニンと免疫系の関係については、同様の研究がさまざまな形で行われていて、セロトニンは免疫系において重要な役割を果たす細胞間を移動していることや、さらに化学物質が免疫反応を活性化することが、近年明らかになっているそうです。

●ヒトの免疫機構は、健康と疾病に必ずかかわっているといっても過言ではありませんが、その仕組みはまだはっきりとわかっていないという「不思議な」領域です。原因不明の自己免疫疾患のメカニズムを理解するヒントになるかもしれませんし、セロトニンを活性化・不活化して免疫系を亢進・抑制する新しい薬物の開発などが、期待されるかもしれません。

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2007年2月27日 (火)

完璧主義者ほど過敏性大腸炎になりやすい

●完璧主義者は過敏性大腸炎(IBS)になりやすい。

リンク: BBC NEWS | Health | 'Perfectionism' bowel pain link.

●英国の研究者が発表。620人の胃腸炎をもつ患者を対象に、病気とストレスについて調査を行ったところ、IBSになりやすい人は、自分自身を駆り立てるタイプの人や、症状を特に心配する人であることが判明した。

●研究では、対象者に、バクテリアの感染による胃腸炎から3か月後、6か月後の時点で、それぞれIBSの諸症状が増強しているかを調査したところ、どちらの時点でも該当したのは、49人だった。このうち女性は男性の2倍にのぼった。

●IBSの症状が悪化した人に、心因的な要因について質問したところ、症状が悪化しなかった人に比べて、症状へのストレスや心配などのレベルが高かった。つまり、症状へのストレスや心配が強い人ほど、IBSの症状が持続しやすかった。

●研究者はさらに、IBSの症状が持続する人は、常に正しいことをしたいと思う傾向があること、たとえば、仕事に行かないことは自分の信念に反すると考えるといった傾向があることを指摘しています。そして、こうした人々のIBSの改善には、認知行動療法が役立つだろうと述べています。

●この研究では、何らかの感染により胃腸炎を発症し、それが別の原因で持続する症状を、過敏性大腸炎と呼んでいます。日本では、ストレスなどがきっかけとなって下痢などが続くことを過敏性大腸炎と呼ぶのが一般的で、感染がきっかけかどうかで、やや見解が異なっています。もっとも人間の胃腸は、常にバクテリア等による感染の危険性にさらされているわけで、大した違いではないのかもしれませんが、英国と日本との疾患概念の違いを表すようで、興味深いようにも思います。

●とはいえ、ストレスはもちろん、完璧主義者ほど症状が持続しやすいという見解は、日本における実感と近いものがあります。私もお腹をこわしやすいタイプです。過敏性大腸炎かと心配したこともありました。しかし、決して完璧主義者ではないので、ちょっと安心?

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2007年2月26日 (月)

仕事のバーンアウトで糖尿病になるリスクが倍増

●仕事での「燃え尽き(バーンアウト)」により、糖尿病のリスクが高くなる。

リンク: BBC NEWS | Health | Job burn-out 'ups diabetes risk'.

●イスラエルの研究者が発表。仕事でバーンアウトになった677人の労働者を調査したところ、糖尿病のリスクは、バーンアウトになっていない人に比べて、約2倍(1.84倍)になった。高血圧のリスク要因を除いて計算すると、糖尿病のリスクは約4倍(4.32倍)にもなったという。

●研究者も語っているように、これは明らかにストレスが原因であるようです。これまでの研究では、仕事でのバーンアウトによるストレスによって、心疾患のリスク、睡眠障害、不妊、肩こりなどを生じることが明らかになっていました。

●研究者は、運動やよい睡眠をとる工夫など、ストレスを管理する技術を用いることを勧めています。

●ストレスによって血圧が上昇するに加えて、ストレスフルな仕事は長時間労働になることが多いことから、運動不足になりがちです。1日30分の運動を心がけたいものです。私も心がけます。

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2006年10月16日 (月)

母親による代理出産が行われた

●長野の病院で、娘の受精卵を用いて母親が代理出産した。

リンク: 「孫」代理出産:院長「娘への愛」強調 還暦目前、母体に危険も-健康:MSN毎日インタラクティブ.

●以下引用。「根津院長は15日午前の会見で、娘が子宮の摘出手術を受ける際、母親が「私が産んであげるから手術を受けなさい」と励ました経緯を紹介した。母親が「孫」を出産した異例の事態にも「奇異だが違和感だけで否定してはいけない。家族も了解し、問題ない」と強調。今回公表した理由について、「代理出産で生まれたタレントの向井亜紀さん夫妻の双子を実子とした東京高裁決定を不服とし、東京都品川区が最高裁に抗告したことに憤りを感じた」と説明した。」

●母親による代理出産は海外でもあまり例がなく、たとえば英国BBCでもこのニュースを伝えている。

リンク: BBC NEWS | Asia-Pacific | Woman gives birth to grandchild.

●最近のニュースをみると、「向井亜紀さん夫妻」の代理出産は、かなり好意的にみられているという印象をもつ。わが国の最近の風潮だが、既成事実ができ、それを追認してしまう。これはあまりに安易な態度である。

●個人的には、「向井亜紀さん夫妻」の問題を、子どもの福祉や親子の倫理の次元で語れるのかということについても、疑問をもっている。政府(品川区)が単純に法律に基づいて抗告したことは、まったく妥当だろう。

●「向井亜紀さん夫妻」が、自分の子どもたちを「自分の」子どもたちとしてどうしても認めてほしければ、法律を変えるしかないだろう。法律はどうしたら変わるか。以前には特殊だった事例が一般化する必要があるだろうが、代理出産はなお一般的な事例ではない。現状は、代理出産も可能な「医療技術」が開発され、それが特定の「選ばれた人たち」(BBCでは「セレブリティ」と表現している)に適用されているだけである(それでもなお、法律を変えたければ、自らが国会議員となって議員立法を目指すしかないだろう)。

●母親による代理出産も同様である。進歩した医療技術を、特殊な医師が特殊な事例に適用しただけである。根津医師は、母親による代理出産に「違和感だけで否定してはいけない」と述べている。しかし、問題は違和感という感覚の問題ではなく、論理と理屈の問題である。この医師は、自分が人の生死を「操作」できる立場にあることを自認している。そうした立場として、現状認識がまったく甘いといわざるをえないだろう。

●理論的に「できる」ことが、現実的にも「できる」わけではない。「現実的にできた。だから認めろ」というのは、ほとんどヤ●ザまがいか、ノースコリアの論理である。子どもの問題だから、親子の問題だから、特例としても認めるという理屈は、いったいどこから出てくるのだろう。

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2006年10月12日 (木)

片側だけのリハビリの効果は低い?

●運動や楽器演奏など、同時に両腕を動かすことを学習する場合、片腕ずつ練習しても上達が見込めないことが明らかに。

リンク: Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <上達のカギ>片腕より両腕で 運動、楽器など.

●つまり、運動の練習やリハビリテーションでは、片側だけではなく、両側で行う必要がある。

●研究チームは、片腕だけを動かして覚える場合と、両腕を動かして覚える場合では脳の働き方が違うと分析している。

●日本と米国の研究チームが発表。日本の研究者は、片腕ずつ練習するにしても、他方の腕を動かしているイメージを常に持ち続けると効果的、と話しています。

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2006年10月 9日 (月)

がん化学療法で、記憶力が低下する理由

●化学療法によって、記憶にかかわる脳の一部に変化がみられることが明らかに。

リンク: BBC NEWS | Health | Chemo makes brain 'work' harder.

●乳がんで5~10年にわたって化学療法を受けている女性に対して記憶テストを行ったところ、その能力に低下がみられた。研究者は、なぜがんの生存者(がんサバイバー)が記憶、混乱、注意力散漫といった問題を抱えるのかを解く鍵になるのでは、と言っている。

●米国の研究者が、5名の化学療法経験者を含む16名の女性に対して、PETを用いて脳の部位の変化を調べた。化学療法経験者では、短期記憶のテストの間に得られた画像で、前頭葉での血流が顕著に増加した。これは、脳の活動が活発であることを示しているが、一方、脳が糖を代謝してエネルギーにする活動性(脳代謝)は低下していることが示された。

●このことは、化学療法を受けた女性の脳は、同じ情報を想起するためにコントロール群よりも多く働いているが、そのエネルギーの供給が足りないことを示している。

●この機序が、がんの患者でみられる混乱、注意力低下といった問題を引き起こす原因となっているのではないか、というわけである。

●この研究ではさらに、抗がん剤の1つであるタモキシフェンを投与された患者では、思考や行動にかかわる脳の部位における代謝が、顕著に低下することが示されている。

●ただし、この記事はその結論に異論をとなえている。記事に登場する医師によれば、英国では、がんサバイバーの女性で記憶や注意力に問題を抱える女性は、ほとんどいないと指摘している。また別の医師は、PETで得られた画像が異なるのはさまざまな理由があって、がん治療とは分けて考えるべきだ、と述べている。

●抗がん剤は非常に強い薬剤であり、脳代謝への影響が出ることは想定されています。それでもがんを治療できるのであれば、利用を選択せざるをえません。ちなみに英国BBCの記事は、さまざまな角度から問題を掘り下げてくれるので、非常に勉強になります。

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