カテゴリー「精神科」の25件の記事

2011年1月25日 (火)

G うつ病治療に埋め込み電極,さらに脳・帯状回切除:BBC News - Bristol team pioneers depression surgery technique

リンク: BBC News - Bristol team pioneers depression surgery technique.

深刻なうつ病を治療する深部脳刺激療法。脳の帯状回に電極を埋め込んで刺激を与える方法は,欧米ではすでに行われている方法だと思いますが,この記事がそれと同じかどうかはわかりません。帯状回を切除する手術も行われていますが,予後はまだよくわかっていないようです。うつ病による自殺を防ぐためには必要な治療でしょう......か?
Surgery aims to tackle depression

A medical team at Frenchay Hospital in Bristol is pioneering a new form of surgery to treat long term depression.

The technique is called deep brain stimulation and involves the use of electrodes which are implanted into the brain through holes drilled in the skull.

The electrodes are then inserted into a battery pack which delivers small amounts of electricity to stimulate or inhibit specific areas in the brain.

A trial is underway involving eight patients to compare the effects of stiumulating two different areas of the brain.

The first patient to have the electrodes inserted was Sheila Cook, 62, from Torquay who had been suffering from severe depression for nine years.

She said: "I just wanted life to end. It was like being in a dark tunnel, but instead of there being light at the end of it, it was just darkness."

In Sheila's case the deep brain stimulation only had a short term benefit so she went on to have a second operation, called ablative surgery, to further improve her condition.

She says: "I suddenly woke up in the morning and I thought I feel different, I want to get up, I want to do things. And my whole view of life changed."

The research team hopes that deep brain stimulation might one day replace the more destructive ablative surgery that Sheila received.

The results from seven further participants on the trial will be published later in the year.

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2007年9月10日 (月)

子どもの頃にテレビを毎日2時間以上みると、10代で注意力の低下といった問題が起きる

●1日に2時間以上テレビをみている子どもは、青年期になって、注意力散漫などの問題を生じるリスクが高くなる。

リンク: Too much TV ups kids' risk of attention problems | Health | Reuters.

●ニュージーランドの研究者が発表。1972年と1973年に生まれた1,037の男女を対象に、5歳から15歳までを追跡調査した。

●子どもたちは平均で、5~11歳では約2時間、13~15歳では3.13時間のテレビをみていた。

●若年期にテレビを2時間以上みている子どもでは、10代になって注意力に関する問題を生じるようになり、3時間以上みている子どもでは、リスクはさらに高くなったという。

●この原因について、研究者らは、まず、テレビをみることには多くの注意力が必要となるが、これに慣れると、教室では退屈さを感じるようになってしまうこと、さらに、テレビをみることで、読書やゲームをするといった注意力や集中力を養うスキルを向上させる他の活動をしなくなってしまうこと、を指摘しています。

●研究者は、「私たちはテレビをみるなと言いたいのではなく、テレビを見過ぎてはいけない、と言いたいのです」とコメントしています。

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2007年8月 2日 (木)

気温が高くなると自殺者が増える

●気温が高くなると、自殺者が増える。

リンク: BBC NEWS | Health | Suicide rate rises in hot weather.

●英国の研究者が、1993~2003年のイングランドとウェールズにおける5万人の自殺者を調査したところ、気温が18℃以上になった日では、自殺率が上昇することが明らかになった。

●調査によると、気温が18℃以上になると、自殺率は4%上昇し、発砲などの暴力的方法による自殺率は5%高くなったという。

●夏場に自殺者が増えるというのは、臨床ではよく実感されることのようですが、その原因としては、「暑さのせいでイライラが増し、攻撃性が高くなる」「夏場は情動をコントロールする脳内物質セロトニンが過剰に分泌される」「アルコール摂取量が増える」など、さまざまな要因が考えられています。しかし、「夏を楽しんでいる他者をみて、気持ちが落ち込んでしまう」ことが原因ではなさそうだ、と研究者は述べています。

●ちなみに、イギリスの自殺率は10万人あたり7.5人。日本の10万人あたり24.1人と比べると、1/3以下です。日本で同様の調査が行われているかはわかりませんが、また違った数字が出てくるかもしれません。

●なお、自殺者が多いのは月曜日であるとのこと。これは妙に納得できます。

●ちなみに、ベルギーの自殺者を対象にした別の調査によると、若年者と高齢者に限った場合、自殺率は3~4月と8月に高く、12~1月に低くなっていたそうです。ベルギーの自殺率は10万人あたり21.1%と、かなり日本に近い数字になっています。

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2007年7月13日 (金)

嫌な思い出を忘れられるメカニズム

●嫌な思い出を忘れられるメカニズムが明らかに。

リンク: You can forget the unhappy past: study | Health | Reuters.

●米国の研究者が発表。脳の感情を司る部位が遮断されることで、嫌なことが「忘れられる」のだそうです。

●18人のボランティアに、交通事故を起こした人の顔などを何度もみせて、それらを思い出せるかを繰り返し、その場合の脳の働きをMRIを使って観察しています。

●脳は次のような働きをしていました。まず、複雑な思考・行動を司る前頭葉が活動することで、イメージをつくりあげる視覚野の働きが減少しました。それから、記憶を形成・抽出する海馬および、感情を司る扁桃体の働きが減少していたそうです。

●嫌な記憶を思い出すとき、まずは前頭葉を働かせているということになりますが、研究者は、長期間持続するトラウマから抜け出すのは、こんなに簡単ではないだろうとも予測しています。

●最終的には、脳の特定部位をターゲットとして、トラウマを抑えられるような薬物を開発できるのではないかと述べる研究者もいるそうです。

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2007年6月19日 (火)

大相撲の力士、ギャンブル依存症から引退へ

●大相撲の東関部屋の高見藤関が、パチンコなどのギャンブルで借金を重ね、現役を引退することになった。

リンク: 師匠激怒!借金苦で高見藤が廃業 スポニチ Sponichi Annex .

●以下、記事の引用です。

●「問題が発覚したのは東関親方がハワイ巡業から帰国した13日。東京・墨田区の東関部屋に消費者金融から高見藤あてに請求書が届き、不審に思った師匠が本人を呼んで問いつめたところ、パチンコなどで借金を重ねていることが分かった。高見藤は入門当時からギャンブルにはまり、稽古を終えると昼寝の時間も惜しんでパチンコ店に通い詰めだったという。師匠も注意はしたが、ギャンブル癖はエスカレートする一方。4件の消費者金融に加え、部屋の後援会関係者からも借金をしていた。/関取にもなった力士がギャンブルで借金をしていたのでは、部屋の若い衆に示しがつかない。責任を感じた高見藤が東関親方に引退を申し出て受け入れられた。」

●先日テレビで、ギャンブル依存症のドキュメントをみました。「気がつくとパチンコ屋に足が向いていて、負けが込んでも、その負けを取り返すためにますますお金をつぎこんでしまう。パチンコ屋を出るときは、暗澹たる気持ちになるが、また次の日もパチンコ屋に向かってしまう」と、依存症の人が語っていました。借金を重ねる、家族と離散するといったことは茶飯事で、場合によっては金欲しさの強盗などの犯罪にかかわることも、少なくないそうです。

●記事を読むかぎり、高見藤さんも、典型的な「ギャンブル依存症」患者であったのかもしれません。なお、記事には「後援者から金を借りていた」とありますが、ギャンブル依存症の患者に対して、家族や周りの人がお金を貸すことは、いかなる理由があっても厳禁であるそうです。

●東関親方と、高見藤さんの話し合いで決定したことのようですので、外野がとやかく言うべきものではないかもしれません。しかし、依存症の人(患者)がセラピーを受けて、社会生活に復帰するという道を、閉ざしてはならないと思います。

●外国の映画俳優などでは、さまざまな依存症(アディクション)から矯正施設に入り、やがて復帰するパターンが頻繁にみられますが、日本でそのようなケースは、あまりみられません。力士という注目を集める立場だからこそ、きちんとしたセラピーを受けて、現役に復帰されることに、大きな意味があるのではないかと思います。

●ご本人はやや自暴自棄になっているのかもしれません。師匠連がしっかりと面倒をみてやってほしいと、僭越ながら、思います。

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2007年4月18日 (水)

「全家連」破産、解散へ

●「全家連」が破産、解散することに。

リンク: 「全家連」破産、解散へ : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●精神障害者家族の団体「全国精神障害者家族会連合会(全家連)」が約10億8000万円の負債を抱えて破産、解散することになった。

●同会は全国約1600の家族会の取りまとめ組織で、精神障害者やその家族の自立、権利擁護、エンパワメントなどに大きな役割を果たしてきた。なお、解散による全国の各家族会への影響はない模様。

●1996年に、精神障害者が働きながら社会復帰を図る場所として、「ハートランドきつれ川」というホテルを設立、その返済が負担になったとのこと。国や日本財団などから交付された補助金を、本来の用途外に回し、返還を求められていた。

●「ハートランドきつれ川」や直接運営していた授産施設、作業所は、社会福祉法人などに事業譲渡され、閉鎖などは避けられた。

●全家連は、わが国における患者団体の草分け的存在で、非常に影響力のある活動を行っていました。「ハートランドきつれ川」の活動はたびたびマスコミでも紹介されていましたが、内実はたいへんだったようです。

●障害者自立支援法の施行で、特に在宅の精神障害者医療には、個人負担の増加といったさまざまな問題が現れています。こういったなかでの解散ですが、各家族会には影響がなさそうであることが、せめてもの救いといえるかもしれません。

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2007年4月13日 (金)

運動すると、うつ病や不安が軽くなる

●運動をすると、うつ病や不安の訴えは軽くなる。

リンク: Exercise linked to less anxiety, depression | Health | Reuters.

●ジョギングなどの運動を定期的に行っていると、軽度~中等度のうつ病などに罹患するリスクは、行わない人に比べて、1/4に軽減することが明らかに。

●英国の研究者が発表。これまでの研究では、運動がうつの軽減にかかわっていることはわかっていましたが、運動するからうつになりにくいのか、そもそも運動できるほど身体が健康だからうつになりにくいのかは、わかっていませんでした。

●この研究では、1000人以上の英国人男性に対して、10年に及ぶ追跡調査を行っています。

●運動をするとうつ状態が改善する理由として、研究者らは、①運動すると脳内物質が活性化されること、②運動によって自己尊重やボディイメージが改善すること、をあげています。

●月並みですが、「健全な精神は健全な肉体に宿る」ということは、ある程度根拠があるのかもしれません。最近ちょっと「うつ」気味だと感じている人は、戸外に出て、軽く運動してみてはいかがでしょう? よい季節になりました。

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2007年3月30日 (金)

アルツハイマー病患者に抗精神病薬を投与すると、寿命が短くなる

●アルツハイマーの患者に抗精神病薬を投与すると、寿命が縮まる。

リンク: Dementia patients dying early on sedatives: study | Health | Reuters.

●アルツハイマー病の患者に鎮静を目的として抗精神病薬を処方すると、抗精神病薬を服用しない患者に比べて、平均で6か月、寿命が縮まることが明らかに。

●英国の研究者が発表。行動に問題がある高齢者に対して、抗精神病薬を処方する医師は少なくない。記事によると、老人ホームに入所しているアルツハイマー病患者の45%以上に、抗精神病薬が処方されている。

●日本でアルツハイマー病患者にどのくらい抗精神病薬が使用されているかはわかりませんが、少なからず使用されていることは間違いありません。いいか悪いかは別にして、このような作用があるということは、十分にふまえておく必要があると思います。

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2007年3月 6日 (火)

ストレスが子どもの脳にダメージを与える可能性

●大きなストレスは、子どもの脳にダメージを与える可能性がある。

リンク: BBC NEWS | Health | Stress may 'damage child brains'.

●記憶や感情に関与する脳の一部が、PTSD(外傷後ストレス障害)の子どもでは、縮小していることを、米国の研究者が発見した。

●その部分は脳の海馬で、海馬が小さくなることで、ストレスに対処することが難しくなったり、不安が増強したという。

●また、PTSDの子どもでは、ストレスに関与するホルモン、コルチゾールの血中濃度が高いこともわかった。動物での実験によると、コルチゾールは、海馬の細胞を殺してしまうことがわかっている。

●つまり、血中のコルチゾール濃度が上昇する→海馬の働きが弱まる→不安が増強するというメカニズムになっているらしい。

●研究者は、「PTSDの一般的な治療法は、トラウマになっている出来事を、患者に“語ってもらう”方法がある」が、「その出来事によるストレスが脳の一部に影響して、情報を処理すること、そしてそれらの情報を物語化することを阻害しているのであれば、そのような治療法は、効果的とはいえないかもしれない」と述べています。

●なお、ここでいう「ストレス」とは、宿題をしなければならないとか、親に怒られるといった日常的で小さなものではなく、虐待を受けた、暴力的な出来事をみたといった大きなストレスのことです。

●この研究を受けて、今後の関心は、小さくなった海馬がPTSDを予告するものなのか、それともPTSDの結果なのかということに移るだろうと、記事では述べられています。

●ストレスなどで「身が縮むような思い」をするといいます。たしかに、脳は縮んでいるのかもしれません。

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2007年2月19日 (月)

自閉症に共通する2つの遺伝子変化

●自閉症には、2つの共通する遺伝子の変化がある。

リンク: International study finds new autism genetic links | Health | Reuters.

●19か国の研究者が行った5年の追跡研究から。2人以上の自閉症の子どもをもつ1168の家族からDNAサンプルをとり、それらの遺伝子的な類似性を検討したところ、自閉症に関与していると思われる遺伝子の変化が2か所(neurexin 1、chromosome 11)、みられたという。

●自閉症は、遺伝的要素と環境的要素があいまって発症すると考えられているが、その90%は遺伝的要素であるという見解もある。

●研究者らは、この発見によって、遺伝子診断から発症の可能性を予測できるとともに、自閉症の治療の重点を、遺伝子変化を是正する薬剤の開発へと移すことができると述べている。

●患者グループや医師のなかには、この研究が偏っているとみる人もいるようですが、今回の研究は、19か国120人の研究者が参加した大規模なもので、信頼性はかなり高いようです。

●日本では、1000人の子どもの1~3人程度が自閉症であるといわれていますが、米国では、150人中1人が自閉症であると報告されています。日本での実態はともかく、効果的な治療法につながることが期待されます。

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