カテゴリー「たばこ・禁煙」の17件の記事

2007年12月13日 (木)

受動喫煙で肺腺がんになるリスクは2倍

●夫が喫煙者の場合,妻が肺腺がんになるリスクは2倍。

リンク: NHKニュース 受動喫煙 肺がんリスク2倍に.

●国立がんセンターを中心とする厚労省研究班が,たばこを吸わない女性2万8000人を対象にした調査から,夫が喫煙者の場合,肺腺癌になるリスクが2倍高くなると発表しました。

●受動喫煙については,子どもへの影響を懸念する研究もあり,世界的に問題になっていることは周知の事実です。

●一方,本年まとめられたがん対策基本法の「がん対策推進基本計画」では,喫煙率低下の目標値などの設定が見送られています。これはきわめて奇妙にみえます。その理由に,さまざまな問題があるのでしょう。

●ちなみに,JTは上記の基本計画における数値については,当然のことながら,強行に反対しています。反対の主な理由をまとめると,①喫煙は個人が判断すればいい,②個人の嗜好に国家が介入するな,③喫煙者率の減少によりがんによる死亡率が減少するとは限らない,とのことです。

●①②はともかく,③を詭弁です。喫煙者の減少により,がんによる死亡率が減少することは,喫煙者がゼロになるといったことが起こらないかぎり,証明することはできません。

●ところで,喫煙による健康障害に伴う医療費の上昇と,たばこ税による税収を秤にかけた場合,いったいどちらが「得」なのでしょうか?

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2007年9月 6日 (木)

全世界のCOPDの罹患率は、予想以上に高い

●COPD(慢性肺塞栓疾患)の罹患率は、これまで考えていたよりも高いかもしれない。

リンク: BBC NEWS | Health | Lung disease rates 'on the rise'.

●COPDは主に喫煙を原因とする肺の疾患で、肺の機能が極端に落ちる不可逆性の疾患である。このたび12か国の人々を対象にしたスパイロメータによる呼吸機能の調査から、COPDに罹患している人が、これまで考えられていたよりも、かなり高い率にあるということが報告された。

●米国の研究者が発表。40歳以上の9,500人を対象に調査したところ、男性では11.8%、女性では8.5%の罹患率が認められた。この数値は、これまでの研究よりも高い数字であり、注目すべきことに、非喫煙者でも、相当の罹患率があることがわかった。

●研究者は、「たばこを止めることが長生きするうえでは重要である」と述べていますが、一方、「世界中の喫煙者がたばこを止めても、ここ20年はCOPDの罹患率は上昇するだろう」と述べています。

●ちなみに、COPDは現在、世界の死因の第5位であり、2020年までには第3位にあがると予測されています。

●記事では、COPDを喫煙のみならず、環境的な要因や、社会経済的な要因との関連においても研究する必要があると、指摘しています。

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2007年7月10日 (火)

タバコを吸う人はパーキンソン病になりにくい

●タバコを吸わない人に比べて、喫煙者のほうがパーキンソン病になりにくい。

リンク: Study finds smoking wards off Parkinson's disease | Health | Reuters.

●タバコが神経変性疾患に明らかな効果があることは、長年にわたって臨床的に観察されてきたが、米国の研究者が、この見解を証拠づけるレビューを発表した。

●それによると、長期にわたってタバコを吸っている人では、パーキンソン病になるリスクが低くなることがわかった。葉巻やかみタバコでも効果があり、かつ、タバコをやめていた人でも効果は持続していたという。

●この理由ははっきりしていませんが、2つの仮説が立てられるそうです。まず、タバコに含まれる一酸化炭素などの物質が、脳内でドパミン(パーキンソン病の原因物質)を産生するニューロンによい影響を与えているという説、そして、タバコには神経的な機能を邪魔する毒性物質をつくれないようにする働きがあるという説であるそうです。

●タバコを吸うとパーキンソン病になりにくいのは確からしいですが、別の病気になるリスクが高まることは、いうまでもありません。タバコが脳にもたらす働きと同じような機能をもつ薬物の開発が期待されます。

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2007年6月 5日 (火)

間接喫煙は子どもの動脈に悪影響を及ぼす

●間接喫煙によって、子どもの動脈がダメージを受けていることが明らかに。

リンク: Study backs up warnings over second hand smoke | Health | Reuters.

●フィンランドの研究者が米国心臓協会のジャーナルに発表。「家庭や公的な場所における少ないタバコの煙への曝露によっても、健康な児童の血管系に悪影響を及ぼす」と述べています。

●調査は両親の喫煙状況に基づいて、子どもの血液中のコチニンという物質を測定している。コチニンは、タバコのニコチンを代謝する際に必要となる物質で、8~11歳の児童400人のコチニンを調べた。結果は、コチニンのレベルが高かった児童では、11歳の時点での動脈の内皮機能が低下していたという。

●米国心臓協会のCEOは、「間接喫煙の煙が11歳の児童の心血管系に悪影響を及ぼすというのなら、煙が充満した環境で週40時間働いている成人への男性がどのようなものになるのか、想像してみてほしい」と述べています。

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2007年5月31日 (木)

がん対策基本計画案まとまるが、喫煙率低減の数値目標は見送られる

●4月に施行されたがん対策基本法に基づく、国のがん対策の具体的目標を定めた基本計画案がまとまった。

リンク: 喫煙率低減で付帯意見 がん対策基本計画案まとまる : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●計画案は、①がんによる75歳未満の年齢調整死亡率を10年以内に20%減、②がん患者と家族の苦痛の軽減と療養生活の向上、目標とし、重点課題として、①放射線療法、化学療法の推進、専門医の育成、②がん治療の初期段階からの緩和ケア実施、③がん患者の状況を把握するがん登録の推進、が定められた。

●この基本計画に基づき、都道府県が具体的ながん対策推進計画を策定することになります。

●1つの問題は、基本計画に喫煙率減少の目標設定が見送られ、付帯意見にとどまったことです。喫煙が、さまざまな種類のがん発生率、およびがん発生にかかわる疾患に影響を及ぼすことはよく知られています。喫煙率の数値が見送られたことは、グレーな印象をもたざるをえません。

●ちなみに、本日の読売新聞のニュースでは、WHOが全加盟国に禁煙法の制定を勧告したという記事がのっています。

リンク: WHO「禁煙法を」 全加盟国に制定を勧告 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●WHOは、飲食店やオフィスを含む公共スペース内を全面禁煙とする法律を制定するように勧告しています。日本では2003年施行の健康増進法で、屋内の受動喫煙防止が「努力義務」にとどめられています。

●勧告書によると、世界で年間約20万人が、職場での受動喫煙によって死亡しているとのこと。「喫煙エリアの設置や換気措置では、受動喫煙の危険度を下げることはできない」としています。

●最近の禁煙運動はやや行き過ぎで、喫煙者の「喫煙する自由」を阻害しているという論調も、一部ではみられます。その意見を理解できないこともありません。ただ、分煙しても受動喫煙の健康被害が明らかであるとすれば、さらなる規制はやむをえません。

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2007年5月22日 (火)

たばこが1000円になると、喫煙者の9割が禁煙

●たばこ価格を現在の2倍以上と欧米並みに値上げすると、ヘビースモーカーの約3割が禁煙を試みる。

リンク: たばこ代、2倍なら3割が禁煙検討・京大教授ら分析.

●ニコチン依存度別に喫煙者を3グループに分類したところ、最もニコチンへの依存度が高いグループでは、価格が600円になると、3割の人がやめたいと思い、700円では約半分、1000円では9割が禁煙を考えると回答した。

●一方、そのグループでは、喫煙による死亡リスクなどを示しても禁煙を促す効果はなかった。

●この内容は十分予想できるものですが、なかなかおもしろいです。なお、この記事でさらに気になるのは、研究が「禁煙に意欲を見せる条件を“行動経済学”の手法で分析した」という一節でした。

●行動経済学とは、経済を「市場」という要素だけでなく、人間の「心理」という要素からみる学問なのだそうです。なるほど。

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2006年12月 4日 (月)

「禁煙セラピー」の著者、肺癌で亡くなる

●著書「禁煙セラピー」で有名なアレン・カー氏がなくなった。

リンク: 「禁煙セラピー」のアレン・カー氏死去 - 社会ニュース : nikkansports.com.

●禁煙セラピーの日本支部がステートメントを出していますが、世界中にこのメソッドを使ったクリニックがあるとは、初めて知りました。

●カー氏の死去について、英国BBCが興味深い記事を掲載しています。

リンク: BBC NEWS | Health | The impact of the anti-smoking guru.

●以下記事の紹介です。禁煙活動のシンボル的指導者だったカー氏が死去した。彼のメソッドは喫煙者に、自分がなぜ喫煙しているのかを気づかせることで、禁煙へと導く方法だった。

●カー氏は30の国で70のクリニックを開き、世界で1000万冊もの著書を売っているほどの影響力をもっている。しかし、禁煙活動家のなかには、カー氏がそのメソッドの有効性を科学的に証明しなかったことを残念に思っている人もいる。

●彼のメソッドは基本的に、認知行動療法に基づくものである。しかし、その効果を科学的に証明することはなかった。また、カー氏は、多くの研究で禁煙に有効とされているニコチン代替療法(ニコチンパッチ)には効果がないと考えていた。

●とはいえ、実際にカー氏が禁煙活動に寄与した功績は大きい。

●というのがBBCの記事ですが、日本の禁煙セラピーのサイトをみると、公認の禁煙セラピスト制度があったりと、かなりの商売気?もあるようです(だから悪いというわけではありません)。

●何を隠そう、私がタバコを止めたのは、「禁煙セラピー」を読んだおかげです。以前、仕事で「禁煙セラピー」の書評を書く必要があり、その方法をちょっと試してみたところ、いつの間にかタバコを止めていました。しかし、私は決してタバコを止めたかったわけではありません。あれから7~8年は経つと思いますが、今でもタバコのよい香りを嗅ぐと、カー氏は余計なことをしてくれたと思わないこともありません(笑)。

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2006年10月11日 (水)

フランスでもバーやレストランで喫煙できなくなる

●フランスでも、パブリックスペースでの喫煙ができなくなる。

リンク: BBC NEWS | Europe | France to ban smoking in public

●米国ニューヨークやアイルランドなどではレストランやバーなどでの喫煙が認められていないが、来年2月からフランスでもこういったスペースでの喫煙が認められないことになった。

●フランスでは、受動喫煙で1日に13人が死亡している(タバコに関連する死者が6万人、受動喫煙での死者が5000人)。

●ただし、通りやホテルなどの部屋での喫煙はOK。フランスでの世論調査によると、この政策を70%の人が支持している。

●個人的には、フランス人とタバコは切り離せないイメージがありますが、これは100%フランス映画の影響です(JPベルモントにジャン・ギャバン)。受動喫煙の害は明らかになっています。同様の措置は、早晩日本でも避けられないと思われます。

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2006年9月26日 (火)

メンソールのタバコは普通のタバコに比べてやめにくい

●メンソールのタパコは、普通のタバコに比べてやめにくい。

リンク: Menthol cigarettes may hook smokers: study?|?Tech&Sci?|?Science?|?Reuters.com.

●米国の研究者が1535人を対象に、15年間追跡調査。普通のタバコを吸っていた人が、15年後にタバコをやめられた率は54%だったのに対して、メンソールタバコでは69%だった。

●研究者はこの理由として、メンソールには、タバコに含まれるニコチンの代謝を阻害する働きがあることを挙げている。つまり、普通のタバコに比べてメンソールタバコのほうが、ニコチン効果が持続するというわけである。

●記事では、米国ではメンソールタバコをアフリカ系米国人が吸う割合が高く、これが(喫煙に起因する)アフリカ系米国人における心臓病や癌などの罹患率上昇の原因になっていると指摘しています。

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2006年9月22日 (金)

喫煙者はHIV感染しやすい?

●喫煙でHIVに感染するリスクが高まる可能性がある。

リンク: Smokers may have higher risk of HIV: study?|?Health?|?Reuters.co.uk.

●英国の研究者が喫煙とHIVとの関連を文献レビューしたところ、6つの研究のうち5つで、喫煙者がHIVに感染しやすいことが明らかになった。

●ただし、HIV感染からAIDS発症への進行については、喫煙の影響はみられなかったという。

●タバコにより免疫応答反応が変わることで、HIV感染の感染性が高まることが原因らしいです。

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