カテゴリー「循環器系」の30件の記事

2010年3月 8日 (月)

欧州のサッカー場のAED事情:BBC News - 'Heart risk' at football stadiums

リンク: BBC News - 'Heart risk' at football stadiums.

ヨーロッパのサッカー場の1/4以上で自動電気除細動器(AED)が備えられておらず,また,ほとんどのサッカー場では,急病人が生じた場合のProcedureが整えられていない。

日本ではほとんどの公共施設にAEDが備えられています。(もっともすべてのAEDが正しく起動するかどうかはわかりませんが)。ヨーロッパならば当然行われているだろうと思っていましたが,そうでもないようです。
サッカーをみると心臓発作のリスクも増加するのだから,よけいAEDなのに,と取材を受けた医師は語っています。

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2010年3月 2日 (火)

脳卒中と頸動脈ステント:Stroke study finds neck stents safe, effective - USATODAY.com

リンク: Stroke study finds neck stents safe, effective - USATODAY.com.

頸動脈が細くなり脳卒中のリスクの高い人には,頸動脈のプラークを除去する手術よりも,頸動脈にステントを入れたほうが効果的である。米国では手術ができない人にのみこの治療は認められているが,それほど重篤でない人に対しても効果的,とのことです。ただし,手術では心臓へのリスクが高まる一方,ステント留置では脳卒中の危険性が高まるとのこと。どちらの方法をとるかは患者さんの全身状態,および手術の意思にかかわるとのことです。

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2007年6月 5日 (火)

間接喫煙は子どもの動脈に悪影響を及ぼす

●間接喫煙によって、子どもの動脈がダメージを受けていることが明らかに。

リンク: Study backs up warnings over second hand smoke | Health | Reuters.

●フィンランドの研究者が米国心臓協会のジャーナルに発表。「家庭や公的な場所における少ないタバコの煙への曝露によっても、健康な児童の血管系に悪影響を及ぼす」と述べています。

●調査は両親の喫煙状況に基づいて、子どもの血液中のコチニンという物質を測定している。コチニンは、タバコのニコチンを代謝する際に必要となる物質で、8~11歳の児童400人のコチニンを調べた。結果は、コチニンのレベルが高かった児童では、11歳の時点での動脈の内皮機能が低下していたという。

●米国心臓協会のCEOは、「間接喫煙の煙が11歳の児童の心血管系に悪影響を及ぼすというのなら、煙が充満した環境で週40時間働いている成人への男性がどのようなものになるのか、想像してみてほしい」と述べています。

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2007年4月16日 (月)

高血圧の原因は脳内にある?

●高血圧の原因は心臓や血管にあるのではなく、脳内のタンパク質にある可能性がある。

リンク: BBC NEWS | Health | Blood pressure 'is in the brain'.

●そのタンパク質とはJAM-1と呼ばれるもので、脳内で白血球を捕捉し、血流を阻害する働きをもつ。これにより、炎症を生じ、脳への酸素供給が低下する。

●英国の研究者は、この作用が血圧の上昇を引き起こしているのではないかと推測、ラットでの実験で証明されたという。

●ただし、その正確な機序はわかっていない。研究者は、これまで高血圧の原因と考えられていたさまざまな原因とは別に、脳内のしくみにあるとされるのは画期的であると述べています。今後の展望として、このしくみをさらに明らかにして、それをターゲットにした薬物等の開発を考えているようです。

●高血圧が原因で頭痛などの症状が出ることはよくあることですが、こうした症状を緩和するきっかけとなるかもしれません。研究は初期段階とのことです。

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2007年3月17日 (土)

心肺蘇生は心臓マッサージだけで十分?

●心肺蘇生法は、心臓マッサージだけで十分?

リンク: Chest presses, not breaths, better CPR - Yahoo! News.

●心肺蘇生法(CPR)は、心臓が止まっているときに、そばにいる人が救急救命処置を行うことであるが、基本的な方法としては、心臓マッサージ30回に対して、口から口への人工呼吸を1回行うことが、日本でも世界でもスタンダードになっている。

●しかし、人工呼吸は行わず、心臓マッサージだけを行ったほうが、効果的であるという研究が、英国の医学誌 Lancetに掲載された。

●日本の研究者が発表。4068人の心肺停止状態の患者を分析した。439人が心臓マッサージだけを受け、712人が心臓マッサージと人工呼吸を組み合わせた、いわゆるCPRを受けていた。しかし、良好な神経学的機能を維持できた生存者では、前者では22%だったが、後者では10%に過ぎなかったという。

●ただし、この研究におけるCPRは、心臓マッサージ15回に人工呼吸2回という古い方法に従っているので、現在標準となっているCPRと、単純に比較することはできない。

●この研究に対して米国心臓協会は、人工呼吸を組み合わせたCPRを標準とする方針は変わらないが、心臓マッサージだけのCPRでも、救命にかかわる人が口移しの人工呼吸を「したくない、またはできない」場合は十分であると述べている。

●非常に興味深い研究です。たしかに口移しの人工呼吸には、場合によっては抵抗があります。まずは、心肺蘇生法における心臓マッサージの重要性を認識することが、重要であるようです。この研究が、今後どのような影響を及ぼすか、注目です。

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2007年2月14日 (水)

昼寝をとると、心臓病による死亡リスクが低下する

●昼寝をすると、心臓疾患による死亡リスクが37%低下する。

リンク: Naps good for ticker, study says / Report shows siestas cut risk of cardiac death, especially for working men.

●米国の研究者が、ギリシア人を対象にした追跡調査をもとに発表。特に男性の勤労者では顕著で、1日に30分以上の昼寝を週3日以上とっている男性勤労者では、昼寝をとらない男性勤労者に比べて、死亡リスクが64%も低下したという。

●また、男性女性問わず、たった5分間の昼寝でも、心臓疾患のリスクは12%低下した。

●なお、リスクの平均低下率の37%という数字は、アスピリンやスタチンなどの心臓疾患の予防薬を服用した場合と、同じ効果であるそうです。

●ギリシアやイタリア、スペインでは、昼寝(シエスタ)をとる習慣がありますが、日本はもちろん、米国でも仕事中の昼寝をとる時間もなければ、よしんば時間があるとしても、許されません。

●日本では、仕事中のうたた寝だけでも、(合法かどうかはともかく)経営者が社員を解雇する理由になりますし、おそらく米国でも、事情は同じことであると思われます。

●特に米国では、睡眠不足への関心が高く、睡眠不足がさまざまな事故の原因になっていることが、国家的に明らかにされています。日本でも、睡眠不足による経済的損失は膨大であるという報告があります。にもかかわらず、朝早くから晩遅くまで働くという労働習慣は変わりません。このような状況に、今回の研究が一石を投じることになれば、と研究者は語っています。

●心臓疾患になって雇用者が仕事ができなくなることによる損失、また、雇用者が病気になれば医療費がかかることの損失を十分に考慮すれば、21世紀ではひょっとすると、病気になるよりは、昼寝をしてもらったほうがいいというコンセンサスが得られないともかぎりません。

●ところで、ポリフェノールを含む赤ワインが、心臓疾患の予防につながることはよく知られています。ランチに赤ワインを飲み、食後に30分~1時間の昼寝をとる。そんなライフスタイルが可能であれば、心臓病防止には完璧です。人類の寿命は、ますます延びるかもしれません。

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2007年2月 1日 (木)

ブドウジュースの効果は赤ワインと同じ?

●ポリフェノールを含む赤ワインが、心臓病予防にいいことはよく知られた事実だが、ブドウジュースを飲んでも同じ効果が得られるらしい。

リンク: Grape juice good for the heart: study | Health | Reuters.com.

●フランス人の研究者は、同じ効果があるのに、アルコールを含まないところが重要、と語っています。

●ポリフェノールは、心疾患に関連するタンパク質の産生を阻害する効果があります。これは、(コンコード種のブドウジュースに含まれる)ポリフェノールが、酸化窒素を産生する内皮細胞の活動を亢進させることがメカニズムです。

●というわけで、赤ワインを飲むならばブドウジュースをとりましょう。

●というわけにもまいりません。赤ワインの素晴らしいのは、心疾患を予防し、かつアルコールを摂取できるということです。経験的にいえば、ほどほどに摂取すれば、からだにこのうえなく、よい効果を及ぼします。はっきり言えば、この効果ゆえに赤ワインを飲むといってもいいほどです。

●ところで、この研究者は飲料メーカー(ブドウジュースのCMでおなじみのウェルチ社)から資金提供を受けて、研究を行っています。だから、結果が信用ならないというわけではありませんが。

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2007年1月10日 (水)

ミルクティーにすると、紅茶の効果が薄れる

●心臓病を防ぐ効果があるといわれる紅茶だが、ミルクを入れるとその効果がなくなることが明らかに。

リンク: 紅茶で心臓病の予防 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●ドイツの研究者が発表。女性16人を対象に、ストレート紅茶とミルク入り紅茶をそれぞれ飲んでもらい、腕の動脈を超音波で調べて、血管の弾力性を示す指標FMDを計測した。

●FMDは、血流依存性血管拡張反応(Flow-Mediated Dilation)という血管状態の指標で、この値が低ければ低いほど、心臓病になりにくいといわれている。

●ストレート紅茶を飲んだ後は、この値が4.3%低下したが、ミルクティーだと変化がなかった。

●ミルクに含まれるタンパク質の一つ、カゼインが、紅茶の有効成分と結合することが、その原因らしい。

●筆者に紅茶にミルクを入れる習慣はありませんが、ミルクティーを飲みなれている人に、「ミルクを入れないほうがいい」とは言いにくいですね。嗜好品は嗜好品として楽しむほうが、健康によかったりして。

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2006年9月28日 (木)

NSAIDsの心臓へのリスク

●非ステロイド系鎮痛薬(NSAIDs)の心臓へのリスクが問題になるなか、ヨーロッパ医薬品局(The Europe Medicines Agency)が、改めて調査を行うことになった。

リンク: BBC NEWS | Health | Painkillers safety to be probed.

NSAIDsは最も一般的に使用されている鎮痛薬だが、大量服用により、心臓へのリスクが増大することが知られている。特にイブプロフェンとジクロフェナクでは、大量服用により、リスクが2倍も上昇するという。

●NSAIDsは体内のシクロオキシゲナーゼ(Cox)という酵素を阻害する薬だが、Coxには胃腸の粘膜を守るCox-1と、炎症を生じるCox-2があることが知られている。鎮痛薬を服用して胃腸が荒れるのは、どちらのCoxの働きも阻害してしまうからである。

●そこで、数年前、Cox-2だけを選択的に阻害する新しい薬剤、Cox-2阻害薬が発売された。しかし、それらの薬剤で心筋梗塞などを起こすリスクが2倍以上上昇することがわかり、その代表的な薬剤であるロフェコキシブ(商品名バイオックス)は、全世界で自主回収または回収などに追い込まれている。

●効果のある強力な薬は当然ながら、副作用を及ぼす可能性が高くなります。無用に(大量の)NSAIDsを服用することだけは、やめたほうがよいといえるようです。

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2006年9月15日 (金)

心臓手術の死亡リスクは、手術件数の少ない病院ほど高い

●心臓手術では、実施件数が少ない施設ほど、治療成績が悪い。

リンク: 心臓手術、病院間で格差…死亡率2倍のデータ : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

●日本胸部外科学会が、572施設で2001~2004年に行われた21万件の手術データをもとに、年間手術件数と、術後30日以内の死亡率の関係を分析。

●手術100件あたりの死亡率(人)を、年間49件以上手術を行っている施設と、15件以下の施設を比べると、以下のとおりになった。

・冠動脈バイパス術 1.6人(49件以上)→3.8人(15件以下)

・弁膜症手術     2.4人→5.3人

・動脈瘤手術     8.9人→18.2人

●手術件数と治療成績の相関関係が、国内のデータで検証されたのは初めてで、手術件数による診療報酬の評価(2002年に導入したが、今年いったん廃止になった)にも影響を与えそう。

●外科手術は職人の世界。手術を多く経験している病院・医師ほど、安全であるのは当然かもしれません。

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