●昼寝をすると、心臓疾患による死亡リスクが37%低下する。
リンク: Naps good for ticker, study says / Report shows siestas cut risk of cardiac death, especially for working men.
●米国の研究者が、ギリシア人を対象にした追跡調査をもとに発表。特に男性の勤労者では顕著で、1日に30分以上の昼寝を週3日以上とっている男性勤労者では、昼寝をとらない男性勤労者に比べて、死亡リスクが64%も低下したという。
●また、男性女性問わず、たった5分間の昼寝でも、心臓疾患のリスクは12%低下した。
●なお、リスクの平均低下率の37%という数字は、アスピリンやスタチンなどの心臓疾患の予防薬を服用した場合と、同じ効果であるそうです。
●ギリシアやイタリア、スペインでは、昼寝(シエスタ)をとる習慣がありますが、日本はもちろん、米国でも仕事中の昼寝をとる時間もなければ、よしんば時間があるとしても、許されません。
●日本では、仕事中のうたた寝だけでも、(合法かどうかはともかく)経営者が社員を解雇する理由になりますし、おそらく米国でも、事情は同じことであると思われます。
●特に米国では、睡眠不足への関心が高く、睡眠不足がさまざまな事故の原因になっていることが、国家的に明らかにされています。日本でも、睡眠不足による経済的損失は膨大であるという報告があります。にもかかわらず、朝早くから晩遅くまで働くという労働習慣は変わりません。このような状況に、今回の研究が一石を投じることになれば、と研究者は語っています。
●心臓疾患になって雇用者が仕事ができなくなることによる損失、また、雇用者が病気になれば医療費がかかることの損失を十分に考慮すれば、21世紀ではひょっとすると、病気になるよりは、昼寝をしてもらったほうがいいというコンセンサスが得られないともかぎりません。
●ところで、ポリフェノールを含む赤ワインが、心臓疾患の予防につながることはよく知られています。ランチに赤ワインを飲み、食後に30分~1時間の昼寝をとる。そんなライフスタイルが可能であれば、心臓病防止には完璧です。人類の寿命は、ますます延びるかもしれません。
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