カテゴリー「脳神経系」の7件の記事

2006年8月31日 (木)

パーキンソン病治療には電気刺激と薬物の併用療法が効果的

●パーキンソン病治療には、脳への電気刺激と薬物の併用療法が効果がある。

リンク: Electric stimulation improves Parkinson symptoms Reuters.com.

●ドイツの研究者が発表。これまでの研究で、脳に電極を埋め込んで電気刺激を加えると、パーキンソン病の症状改善に効果があることがわかっていた。しかし、この方法による予後が、薬物を用いた場合と比べて良好なのか、また電極の埋め込み手術のリスクとのバランスはどうかなどについては、なお結論は至っていないのが現状である。

●ドイツとオーストリアの156人の患者を対象とした研究で、電気刺激と薬剤の併用療法を行った場合、25%の患者で改善がみられた。しかし、薬剤治療だけを行った78人では、改善がみられなかったという。

●ただし、電極埋め込みを行った患者は3人が亡くなった(原因はそれぞれ手術、自殺、肺炎)が、薬剤治療だけでは1人が亡くなった(交通事故)。

●併用療法は、特にADLの改善に効果があるそうですが、埋め込み術のリスクはかなり高いのかもしれません。

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2006年8月11日 (金)

スタチンは脳卒中のリスクを下げる

●スタチンは脳卒中のリスクを下げる。

リンク: Statin drugs reduce stroke risk?|?Reuters.com.

●スタチンはコレステロールを下げる薬物の1つで、高脂血症(高コレステロール血症)の患者に対して使用される薬である。従来より、この薬が心臓疾患の患者にも有効であることが知られていたが、米国での研究により、スタチンの服用で脳卒中にも有効であることが明らかになった。

●スタチンを服用すると、脳卒中に罹患するリスクは16%下がるという。研究者は医師に、「スタチンは心発作のリスクのある患者に処方するだけでなく、脳卒中のリスクのあるすべての患者に処方すべきだ」としています。

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2006年7月 3日 (月)

「リハビリ制限」撤廃の署名集まる

●リハビリ制限の撤廃を求める書名が44万人分集まる。

リンク: 「リハビリ制限」撤廃求める、患者団体ら44万人分の署名提出 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

●病気などによるリハビリテーションは、これまで必要に応じて医療保険を使って受けることができたが、4月の診療報酬改正により、脳血管疾患は6か月、心疾患は5か月など、保険適用の日数を制限された。

●一部の疾患に関しては、医師が改善を期待できると判断した場合のみ、制限を超えて保険適用となる。しかし、リハビリにより「改善」はなくても、「機能維持」はできる患者は大勢いる。こうした患者が、締め出されることになった。

●リハビリテーションの制限は、4月の改正前から話題にはなっていた。背景にあるのは、医療費の増大を抑えるための方策であり、医療費の受け皿として、介護保険を位置づけるという考え方である。

●しかし、介護施設には医学的な介入を行なえるリハビリスタッフがいない。スタッフは、高齢者や認知症患者を対象にした作業療法士などが中心である。これは、介護施設とは高齢者のための施設なのだから、当然である。

●だから、脳卒中や心疾患のリハビリテーションを、介護施設で行いなさいという厚労省の「命令」は、実態がないのだから、実行されるわけがない。長期ケアが必要な患者は介護保険へ、という流れをつくりたいのならば、まずはその「実質」をつくるべきである。

●厚労省は、介護施設でも医学的介入ができる施設を実際にみて、「これはイケる」と考えたのだろう。しかし、そんなケースはまれであることを、誰もが知っている(もちろん厚労省も)。

●制度をつくれば実態がついてくるという現象は、一面の真実ではある。しかし、こうした政策は現実に対して、つまり、病気をもつ人、そしてその人をケアする医療者に対して、大きな負担を強いるということを、謙虚に受け止める必要があると思う。

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2006年6月14日 (水)

アルツハイマー病を治療するワクチン

●アルツハイマー病を治療する新しいワクチンが開発された。

リンク:アルツハイマー病、副作用ない新ワクチン…都総研など

●アルツハイマー病の原因は、βアミロイドというタンパク質が脳に蓄積し、脳神経細胞の維持に欠かせない他のタンパク質の働きを阻害することが原因とされる。正常な脳では酵素によって分解されるが、分解できなくなると蓄積して、いわゆる「老人斑」という線維上物質を形成して、アルツハイマー病を引き起こすと考えられている。

●東京都神経科学総合研究所などの研究チームが開発したワクチンは、「βアミロイドをつくるDNAを細胞内に取り込んで、体内に抗体を作り出すことにより免疫力を高め、ベータアミロイドの脳への蓄積を阻む」というもの。

●現在マウスへの実験中だが、副作用もなく、効果は顕著であるという。研究者は、「3年以内にヒトへの臨床試験を始めたい」と語っています。

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2006年4月18日 (火)

臨死体験は睡眠と覚醒が重なった結果?

●睡眠と覚醒が混合した状態が、「臨死体験」を導く。

リンク: Sleep-wake mix-up may lead to near-death sensation.

●死にそうになった人は、しばしば明るい光をみたとか、身体から離れている感じがした、と語ることがある。これは臨死体験と呼ばれているが、このメカニズムを生理的に解明する予備研究の結果が発表された。

●アメリカの研究者による発表。臨死体験をしたという人は、いわゆるREM侵入(REM intrusion)という状況に陥った可能性が高い。

●REM侵入とは、REM睡眠が覚醒状態に侵入するという意味。これにより、夢をみている状態が覚醒した状態と重なったり、REM睡眠に特徴的な筋活動抑制が、覚醒時に生じる。

●実際は起きているのに夢をみている。そのうえ、REM睡眠中、脳の視覚中枢は非常に活動的な状態にあるが、手足の筋肉は抑制されている(麻痺している)。何か身の危険を感じた状態でREM侵入が起こると、光のビジョンや、死の感覚を引き起こしやすいのだ、とも研究者は語っている。

●しかし研究者は、次のようにも語っている。REM侵入だけで臨死体験を説明できるとは思っていない。この研究によって死後の世界の存在の有無に関する議論を引き起こしたいのではない。どうして臨死体験が生じるかは、科学的な探索では解明できない、と。配慮のある発言(?)です。

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2006年4月 3日 (月)

携帯電話を使うと脳腫瘍になる

●携帯電話を多用すると、脳腫瘍になる。

リンク: Extensive Cell Phone Use Linked To Brain Tumors, Swedish Study.

●スウェーデンの研究。長期にわたって1日に1時間以上、携帯電話を使っている人では、脳腫瘍になるリスクが、使っていない人の2.4倍になる。

●今年の1月には英国で、携帯電話は人間に無害であるという研究も発表されている。この発表とは反対の結果になった。

●多年にわたって携帯電話を使用した人では、携帯電話を使用している側の脳に、腫瘍ができやすい傾向がある。905人の悪性脳腫瘍の患者を調査。905人中85人が、携帯電話をよく利用していたという。

●携帯電話といえば、電磁波の問題があります。アスベストと同様、時間が経ってみないと、何がデメリットかはわからないのかもしれません。

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2006年3月 7日 (火)

ストレスと脳萎縮

●認知症などの脳障害の原因には、ストレスがある。ストレスはさまざまな形で身体に悪い影響を及ぼすが、その1つに認知症などの脳血管障害がある。

●ストレスホルモンが原因である脳障害では、脳のある部位が萎縮していることがわかった。

リンク: BBC NEWS | UK | Scotland | Study throws new light on brain.

●ストレスホルモンのレベルが高くなると、脳の中央にある前帯状皮質と呼ばれる部分が萎縮している。

●脳のスキャンなどで、この部分が萎縮していることがわかれば、将来アルツハイマー病などになりやすいことが予測できる、という。

●アルツハイマーやうつ病などの高齢者でよくみられる疾患は、脳の萎縮と関連があることは知られている。しかし、「この研究は、ストレスホルモンの上昇と前帯状皮質との関連を明らかにした初めての研究である」と、研究者のThe University of EdinburghのMacLullich博士はいう。

●「将来、アルツハイマーになる」と予言されるだけでは困りますが……。

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